【小・中・高校生別】親の愛情不足による影響と改善方法を徹底解説!
・子どもが行き渋りや不登校になるのは、もしかしたら親の愛情不足?
・年代別の対応が知りたい
という方に、愛情不足の子どもの特徴と対応を小学生・中学生・高校生別にご紹介します。
お子さんからの「そのままの自分を愛してほしい。認めて欲しいよ」のサインに気付いた方は、どうぞ今の子育てを見直す参考にしてくださいね。

「見守る子育て」では、ありのままのお子さんを受け入れて上手に愛情を伝え始めたお母さん達から、お子さんの表情や意欲が劇的に変化したというご報告を沢山いただいております。
もくじ
愛情不足とは?定義と原因

暴力はしつけではありません
愛情とは、親や子、夫婦など、特定の相手に抱く感情のことで「相手を大切に思う気持ち」や「愛おしく思う気持ち」のこと。
見返りを求めずに与えることが出来る感情のことを言います。
ですので、愛情不足とは、親から十分な愛情を受けて育つことが出来なかった状態を指します。
そして、このまま大人になると、自分の本心を隠して他人の期待に応え続けようとするアダルトチルドレンや愛着障害になってしまいやすいと言われています。
こうした愛情不足の原因は、育児環境や親のメンタル状態、生活の状況などが影響しています。
また、親が条件付きの愛情で育てている場合も愛情不足に陥りやすくなりますので、ご注意ください。
具体的には、親が子どもの言葉や感情を理解しようとせず、否定的な言葉で対応したり、子供の意見を尊重しないことなどです。
また、仕事や家事の忙しさで子どもとのコミュニケーションが不足したり、スキンシップが取れていない場合も、愛情が不足しやすいです。
親の愛情不足が子どもに与える影響
親の愛情不足が子どもに与える影響について、3つの側面から解説します。

ゲーム依存症の原因は
愛情不足かも?
1)心理的影響
心理的影響として、自己肯定感の低下、不安感や孤独感を感じてしまうことがあります。
また、感情のコントロールが苦手になったり、ゲーム依存やギャンブル依存など、身近な何かに依存的な傾向が出たりすることもあります。
2)社会的影響
社会的な影響として、人間関係の構築が難しくなり、学校生活が上手くいかず、問題が多くなります。
これは、自分に自信がなく感情のコントロールが上手くいかない状態になるので、ある意味当然のことのように感じます。
3)身体的影響
身体的な影響としては、成長ホルモンの分泌低下による低身長、栄養不足や睡眠不足、うつ病や適応障害などがあります。
また、腹痛や頭痛、疲労感、病気になりやすいなどの症状も現れることがあります。
【学年別】愛情不足の子どもの具体的な症状(サイン)
将来の生きづらさにも大きな影響を与える「愛情不足」。
子育て中の親が、その現状に気付くことが出来れば!未然に防ぐことが出来ますので、ここでは小学生、中学生、高校生の時期に現れやすいサインを紹介します。
注意)愛情不足と見られるサインをあげましたが、体質や癖などそうでない場合も有りますのでご了承ください。
愛情不足の小学生

爪かみしてたなぁ、、、(遠い目)
【サイン】
- 爪かみ
- 嘘をつく
- 指しゃぶり
- 色彩に乏しい絵
- 兄弟をいじめる
- ペットをいじめる
- 親の気を引こうと悪戯をする
- おねしょ
- 表情が乏しい
- 朝になるとお腹が痛くなる(行き渋り)
【特徴】
まだ言葉で自分の気持ちを上手に表すことが出来ないために、例えば、下の子をイジメるなど、親の気を引こうとする悪戯的なことが多くなります。
また、おねしょや指しゃぶりなど、幼児期に見られる特徴が再び出てくる場合もあります。
子どものしつけに厳しいお宅によく見られるサインです。
愛情不足の中学生

本当に欲しいのは親の愛情
【サイン】
- 暴言や暴力
- (目下の人)イジメや過度のいじり
- 行き渋りや不登校
- 万引き
- 無気力
- 勉強への意欲低下
- キレやすく人のせいにする
- (家族の)お金を盗る
- 自室への引きこもり
- 家族と一緒にご飯を食べない(反スト)
- 早い性体験
【特徴】
思春期・反抗期に入りますので、男女ともに暴言・暴力的になったり、イジメの首謀者側になって学校に呼び出されたり、みたいな行動が多くなります。
こういった問題行動が長引くようなら、その子に対する何を変えるとよいか?についてご夫婦で話し合ってみることをお勧めします。
愛情不足の高校生

幸せそうな人を憎むように
【サイン】
- 家庭内暴力
- 非行や家出(たまり場に)
- SNSでの誹謗中傷
- 自傷行為(リストカット)
- OD(薬局などで手軽に手に入るかぜ薬やせき止めなどを大量に飲む「市販薬OD」が増えています)
- 恋愛依存(相手に母性や父性を求める)
- ひきこもり、口をきかない
- キレやすく、人のせいにする
- ゲーム・スマホ依存症(課金トラブル)
【特徴】
高校生になると、SNSでの誹謗中傷など、親以外の他者への攻撃性が見られたりします。
これは、いつまでたっても自分のありのままを親から認めてもらえない不満を、幸せそうに生きている友達や社会にぶつけていると考えられます。
また、家の中に安心して過ごせる居場所がないと、ネットの中や彼女(彼氏)などに依存する傾向も強くなります。
▼自己肯定感が気になる方に▼
⇒子どもの自己肯定感を高める子育てのコツとは?|親が気をつけるべきポイント
愛情不足を改善する3つの方法
ここまで読んでいただいて、お子さんの出しているサインに気付いた方に、家庭で出来る具体的な方法を3つご紹介します。
「今の自分のままで親から愛されている」と感じてもらえ、愛情の不足感が少しずつ解消していくといいですね。
改善策1)子どもを評価するのをやめる
まだまだ学歴社会の日本では、テストの点数や偏差値、内申点など、周りとの比較によって点数化されたもので子どもを評価しがちです。
ですが、親がこのシステムに飲まれてしまうと、子どもは(人よりも)よい点数でないと認めてもらえないジレンマに陥ることになり、無条件に愛される経験が乏しくなります。
目に見える成績に振り回されないようし、「子どもの心(自己肯定感)」や「生きる力」など目に見えないものを育てるイメージを持てますように。
改善策2)子どもの気持ちを尊重する
子どもに「正しさ」を押し付けている親御さんも多いです(過去の私)
人目が気になり、「これはいい、これはダメだ」という「大人のモノサシ」で子どもをジャッジしてしていると苦しい苦しい子育てになります。
子どもの出すサインに気付き、子どもの言葉を聞く耳を持つ。
そして、ゆるす、信じる、見守る、尊重する、など愛の行動で「あなたが大切だよ」を伝えていきましょう
改善策3)言葉とスキンシップ
あなたのことが大切だと言葉で伝えられるといいのですが(できる方はやってください。私は難しかったです汗)、難しい方には、マッサージやツボ押しなどがオススメです。
これは、「おてあて(お手当て)」という言葉のように、手のぬくもりを通して愛情を伝えることが出来る方法です。
ちなみに、我が家では、息子達が中学生の反抗期の頃によく「お母さんマッサージして~」と言う感じで近づいてきました。
そして、そんな時はたいてい何か悩みごとがある時でした。
体と心は繋がってるせいか、体をほぐすと心もラクになるようで、ぽつりぽつりと悩みごとを話す息子に「そうなんだね。そりゃあ大変だったね」みたいな感じで話を聞きながら、マッサージをしていた覚えがあります。
特に、アレルギー体質の息子には花粉症の時期にはよく鼻のツボマッサージを。また部活の試合前後には、足や背中のマッサージをしていました。

愛情を伝える手段。
思春期子育て中のママに
オススメです
愛情不足の子へのコミュニケーションのコツ
愛情不足に陥ってしまう場合、親子間のコミュニケーションに原因がある場合が少なくありません。
仕事で忙しい親御さんはコミュニケーションの量が足りていないことが考えられます。
また、母親が専業主婦だったとしても、過干渉や過保護な子育てをしている場合は、コミュニケーションの質が悪いことが考えられます。
支配的で一方的なコミュニケーションだと、せっかく持っている愛情が伝わっていないことも多いですので、子どもの話を聞くことで双方向のコミュニケーションを目指せるといいですね!
子どもは全員、親の理解や共感を求めていますので、アドバイスや指示命令、小言はなるべく控えましょう。

実は、母親との関係は、人間関係の基盤で、その後の恋愛や仕事などの人間関係に大きな影響を与えると言われています。
つまり母親と良好な関係を築いていれば、その後の人間関係も良好になりやすいけれど、逆に母親との関係が良くない場合は、人間関係の構築に苦労するのだとか、、、
まとめ:愛情不足は母親の責任?その背景と乗り越え方
戦後の日本・高度成長期には、男性は猛烈に働き、女性が家庭に入る専業主婦モデルが推奨されたことにより、父親は外で仕事、母親は家事育児といったご家庭が増えました。
この背景があるため、子育ては母親の責任だという捉え方が蔓延しているように感じていて、確かに、母子の関係性が子どもの発達に関わることは、医学的にもエビデンスがあります。
ですが、今は、外で働くお母さんも増えており、この価値観がお母さん達を苦しめているのでは?と感じています。
ここからは、中高生ママ専門コーチとして感じていることですが、行き渋りや不登校、万引き、SNSでの誹謗中傷、自傷行為、など、問題を起こす中高生の家庭の特徴として、夫婦仲がよくないことが挙げられます。(私の感覚的に、お悩み家庭の9割以上)
たいていは
・夫の協力が得られないために(単身赴任も含む)、一人で暴走頑張っているお母さん
・逆に、厳しく育てられた過去を持つお父さんによる教育虐待にも似た厳しい子育て
など、つまり、親のどちらかが暴走してしまっている状態です。
そして、その原因は「夫婦間のコミュニケーション不足」である場合が少なくありません。
子育てには父性と母性、両方バランスよく必要で、母性性(愛情で包み込む)のあとに父性性(躾)、この順番がめちゃくちゃ大切!!
子育ては本当に大変ですが、夫婦で「あーでもないこーでもない」と沢山話し合い、修正&成長しながら乗り越えていきませんか?

シングル家庭の場合は、お一人二役をされていることもあって本当に大変だと思います(毎日お疲れ様です!)
母子家庭のお母さんは、母性的な愛情を与えながら、父性的な文化を与える必要があり
父子家庭の場合は、ルールや文化を教える以前に、充分なスキンシップが大切です。
実は「ちゃんと育てよう」と頑張りすぎて、父性性が強くなりがちの方が多いですが(躾に厳しい、ルールや小言が多いなど)、無理をせず身近な人の助けを借りたり、一人の時間を持つようにして、自分の心を大切にすることは子どもにも良い影響を与えます!
母性性の後に父性性!
この順番がめちゃめちゃ大事です!
この記事を書いた人(監修者)

長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル5,000時間以上を実施
・26歳(社会人)と23歳(大学院1)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
New! オンラインサロン「母テラス」

月額3900円で
ブレない子育て軸を手に入れませんか?
「見守る子育て」のオンラインサロンができました\(^o^)/
❶月替りで有料動画 ❷個別サポート先行案内 ❸ランチ会も! ❹LINEでカンタン♪ ❺匿名で参加できる ❻コツコツ行動→なりたい自分に速やかに成長❼zoomセミナー(お悩み回答室)など。
動画で学べて(インプット)、チャット欄で毎日アウトプットできるから、1日でも早く!「見守る母」になりたい方に超オススメ。
子育てこんなに頑張っているのに!!どうしても毒を吐きたい時は「毒吐き→浄化ルーム」へどうぞ。
3日くらいしたら私がそっと「早く笑顔になりますように☆」という気持ちを込めて、その投稿をそっと消去しています。(始まってすぐに人気のお部屋になっています)
お知らせ
ただいま、わかばやしが直接サポートするコースは満席になっており、お申込みをストップしています。
空きが出た場合は、オンラインサロン「母テラス」の中で春と秋の募集の案内しています。ご入会してお待ちくださいね。
\登録無料/
▼ライン公式アカウント(←週3でブログ更新のご案内があなたのスマホに届きます♪)

週3回の配信
▼7日間無料メールセミナー(←こじらせていた私自身の話)
毎週(月)配信
▼YouTube わかばやしゆかこ「見守る子育て塾」週2更新♪

YouTube毎週(金)19時更新♪
チャンネル登録していただけると
嬉しいです~~
▼X @wakayuka18 毎朝つぶやいています♪

毎朝つぶやいてます♪
フォローしていただけると
嬉しいです\(^o^)/
***
当ブログはリンクフリーです。
「いいな♪」と思う記事がありましたらブログやSNSでご紹介していただけると嬉しいです。(許可や連絡は不要です)