反抗期の終わりのサインとは?(男女別)高校生親の対応5選
・思春期になってから親への反抗がひどくなった
・いつまでこの反抗期は続くの?
・男の子の反抗期は女の子と何が違うの?
など、お子さんの反抗期にお悩みの方も多いと感じていますが、子育てコーチとして、特に、高校の3年間は自立に向かうために重要な3年間だと考えています。
この反抗期が終わる兆候というのは、子どもが徐々に自立心を持ち始めることです。
具体的には、自分の考えや意見をはっきりと述べたり、自分で問題を解決しようとする姿がだんだん見られるようになります。
また、親に対しても少しずつ理解を示し、理性的なコミュニケーションを取ろうとすることもあります。
これらの行動は、子どもが反抗期の終わりを迎え成長しているサインなので、親が子どもの変化に気づき、サポートすると笑顔の自立に繋がります。
今日は、反抗期の時期や男女の違い、反抗期の高校生への対応などについてお伝えします。
もくじ
そもそも反抗期とは?基礎知識

何でもイヤイヤと言って
私たちを困らせましたよね
反抗期とは、子どもが親に対して口答えをしたり、親をわずらわしがったりして反抗的な態度を取る時期のことです。
子どもが成人になるまでに、二度の反抗期を迎えるといわれています。(どちらも時期や反抗に個人差在り)
第一次反抗期は、子どもが2,3 歳頃の頃。
なんでも「イヤイヤ」 と言うようになり、親だけでなく周囲の大人に反抗したり自己主張したりするようになります。
イヤイヤ期と呼ばれることもありますが、自我の芽生え、つまりお母さんから離れて「自分」を見つける大切な時期だと言われています。
第二次反抗期は、小学校高学年から中学生くらいまでの、一般的に“思春期”といわれる時期に起こります。(目安は12歳から16歳くらい)
10代に突入した子どもが自己主張し始め、規則や大人(親)に反抗的な態度をとる時期を指します。
ですので、親子間で衝突するのが一般的です。
ですが、反抗期は青春期の特徴でもあり、子どもが自己同一性(自分は何者なのか)を模索し始めるとても重要な時期でもあります。
典型的な反抗期の特徴は、❶意見の対立、❷規則の無視、❸感情の爆発などでしょうか。
この始まりの時期や長さには個人差があり、人によっては第二次反抗期がない子もいます。
一般的に、子どもは「反抗と依存(甘え)」を繰り返しながら成長し、自立していくと考えられていますので、目前にせまった自立のためにも、この第二次反抗期はとても重要だと感じています。
▼参考記事▼
⇒【男の子を甘やかす親の心理】甘えさせて自立する子を育てよう
反抗期の期間(始まりと終わり)
反抗期の通常期間は、子どもの個性や環境によって異なりますが、10代前半から後半にかけて見られることが一般的です。
この時期は身体的、心理的な変化が進み、自己主張や独立心が芽生える時期でもあります。
また、周囲との関係においても摩擦や対立が生じやすくなるため、親や教育者は理解と忍耐が求められます。
子どもの発達段階や特性を考慮しながら、適切な支援を行うことが大切です。
反抗期の始まり
反抗期の始まりには一概に定まった時期はありません。
しかし、一般的には性的な成熟期や脳の発達の変化が始まる10〜13歳ごろから始まることが多いようです。
この時期の子どもは、自我(自分とは?)に向き合い、親とは違う価値観で生きていくことを模索し始めます。
ですので、感情の起伏も激しくなり、親との衝突や対立が生じやすい時期でもあります。
この時期の子どもとのコミュニケーションや関わり方には、親や教育者の理解と支援が求められます。
反抗期の終わり
反抗期の終わりは、子どもの個性や家庭環境によって異なりますが、子どもの心の成長と成熟を示す重要な時期です。
私自身がそうだったのですが、親子間で少しずつ理解が深まり、尊重しあえる関係が築かれていったので、子育てが凄く楽になったことを覚えています。
親が温かく見守っいけば子どもは自己肯定感を強化し、将来に向けての目標や夢を持つようになるかもしれません。
そんな反抗期の終わりのサインをいくつかあげます。
・写真を撮らせてくれる(反抗期男子は写真を撮らせてくれない)
・買い物に付き合ってくれる(頼まれてくれる)
・母のご飯を文句言わずに食べる
・家事を手伝うようになる
・一緒に出かける
・親子や兄弟との会話が増える
・自分から話しかけてくる
・あいさつをするようになる
・感謝の言葉が増える
・勉強に集中し始める
など。
いつもは文句を言ってた場面で「最近文句を言わなくなったな。あれ?」みたいに感じることが増えれば、反抗期もほぼ終わりかけ。
ですが、高校に入って反抗がどんどんひどくなっていく場合は、反抗期(期間)というよりは、親の根本的な姿勢に対してNoと言っていると考えられます。

いい加減うるさく言うのはヤメテ
自由にさせてくれ
▼中学生の反抗期にお悩みの方に▼
⇒反抗期の中学生の対処法11選。嵐のような時期をうまく乗り切るコツ
反抗期の終わりのサインを見抜くためのヒント
反抗期が終わりに近づいているかどうかを見極めるためには、日常生活で出している子どものサインに注目することが大切です。
例えば、子どもが以前よりも積極的に家族の中でコミュニケーションをとろうとする姿があれば、反抗期が終わりに近づいている可能性があります。
また、将来の夢や目標(志望大学や学部など)について真剣に考えるようになることも、成長のサインと言えるでしょう。
さらに、親に協力的であり、家族のルールに理解を示すようになることも、反抗期の終わりを感じさせるポイントです。
高校生の反抗期「男女の違い」
一言に反抗期と言っても、女子と男子ではずいぶん違います。
「生活面での乱れ」や「これまでとは違う行動」が気になるお母さんが多いと思いますが、ココでは男の子と女の子、高校生の反抗期の違いをご紹介しますね。
女子高生の反抗期の特徴
- 父親を毛嫌いする
- 口答えがひどくなる(特に母親に)
- 金遣いが荒くなる
- 化粧や服装が派手になる
- インスタやTikTokなど、SNSにハマる
- 部屋に入るのを嫌がる(秘密が増える)

娘の気持ちがわかるからこそ
険悪になる場合も
男子高生の反抗期の特徴
対して、男子高校生の反抗期の特徴をあげます。
- 暴言が増える(特に母親に)
- (特に父親と)口をきかなくなる
- 全く勉強しなくなる(留年の危機)
- ゲーム依存(っぽくなる)
- 夜遊びなど家に帰ってこなくなる
- 部屋を破壊する(壁に穴、ドアを壊す)
- 暴力(特に母親に)

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心配になっちゃいませんか?
▼スマホやゲーム依存がご心配な方に▼
⇒スマホ依存にさせない!高校生親の対応
高校生でも反抗期がない場合
そして、最近、よく聞くのが「反抗期のない子」の話。
「家の息子は本当にいい子で、私の言うことをよく聞いてくれるのよ~」という話(たいていが自慢話)を聞くと、子育てコーチとしてはぶっちゃけ心配になります。
なぜって、親に反抗できるのは、自分の意見や不満を親にぶつけることができる「自由さ」や「生きる力」がある!、ということだと思っていて、中高校生になっても、それがない(できない)のは、親の価値観に支配されたまんまだということ。
親の支配を受け入れ、自分らしく生きることをあきらめてしまうのではないか?と思うからです。
反抗期がない理由として考えられるのは
1)支配的な親に対して自分の意見を言うのをあきらめている(無気力)
2)親に甘え依存し過ぎている(共依存、いわゆるマザコン)
です。
親にちゃんと反抗できることって、ちゃんと自分の意見を言えるようになった!という「成長の証」のようなものですから、反抗期の親はどーんと構えるくらいの「心の余裕」をもてますように。
▼マザコン(共依存)が心配な方に▼
息子をマザコンにする母の特徴~毒親脱出法~
高校生の反抗期、親の対応5選
では、高校生の反抗期に親としてどう対応するとよいか、方法を5つお伝えします。
一番大切なことは、受け入れと理解。この二つです!
反抗期はわけもなくイラつき親に突っかかってくる子も多いですから、この時期の子育てはストレスもたまると思います。
また自我が強くなり友達優先になったりして、特にお母さんは寂しさを感じる時期でもありますが、育て上げにも当たる高校3年間を、「見守る子育て」で親の愛情をたっぷり注げますように。
1)一人の大人として尊重する
10代の子どもは、「言うこと」も「やること」もまだまだ未熟で危なっかしいですが、一人の大人の意見として、尊重すること(大切なものとして扱うこと)が大事です。
なぜなら、反抗期は特に親の価値観に従わせようとすると余計に長引き、火に油を注ぐようなモノだからです。
なので、例え、子どもっぽく聞こえる意見だったとしても、じっくり聞くと、けっこうよく考えられた意見だったりもしますから、「そうなんだね」と、まず、「聞く耳」を持つことが大切です!

もしかしたら「どうせ子どもの言うことでしょフィルター」がかかっていませんか?
2)周りと比較しない
反抗期が壮絶&長引くご家庭でよくやっていることが「周りの優秀な子」と「その子」を比較していることです。
【よくある比較の例】
・兄弟姉妹 「お兄ちゃんの時は違った」
・よく出来る親戚の子 「いとこの△ちゃんは推薦でA大学に入ったんだって」
・中学の同級生 「B君ね。中学ではあなたと同じくらいの成績だったのに、高校に入ってから急に頑張りだしたらしいよ」
など。
自分だって、親からこんな風に誰かと比較されるのは嫌ですよね?
なので、気付いたらやめましょう。
▼勉強しないことにお悩みの高校生ママに▼
⇒勉強しない高校生のトリセツ
3)ビビらない
反抗期の子どもが怖すぎて、ご機嫌を伺うようになってしまっている方も時々見られますが、ビビっちゃダメです。
というのは、反抗期はそもそもイライラするもので、男の子の場合は特に怖く感じる時もありますが、それはある意味しょうがないこと。
ただ、だからと言って、なんでもやってよいわけではありません。
親は「ダメなことはダメであること」を、恐れずに伝えるべきなのです。
例えば、SNSでの誹謗中傷や暴言、暴力など、、、「ならぬことはならぬ」と教えてあげて下さい。


誰かを傷つける行為は絶対ダメ!!
4)ドリームキラーにならない
例えば
・音楽関係の仕事につきたい
・ラクして稼ぎたい
・東大に行きたい
など、失敗するとわかっているのに、親からすると夢見がちな(無謀な)ことをやってみたい!と言い出すのも、高校時代の特徴です。
ですが、頭ごなしに「何馬鹿なこと言ってるの」「そんなの無理」という言葉で子どもの心を傷つけていませんか?
「〇〇になりたい」と言い出すには必ず理由(背景)があります。
「どうしてそう思ったの?」などの質問で、丁寧に丁寧に傾聴してみると、1)好戦的な態度は形を潜め、2)自分で勝手に軌道修正する場合も多かったりします。(親にただただ認めてもらいたい、という子も多いので)
5)見守る
子どもを見守るとは、その子のありのままを受容すること。
ある意味、高校生の子育ては、親としての器を広げる修行の時期で、人として試されている時期だなぁとも感じています。
「自分で人生のハンドルを握りたい」と主張しだした子どもを、温かく見守っていきましょう。
きっと失敗はしますけど、沢山経験する事で、自分のアタマで考えて動く「主体性」や自分を大切に思う「自己肯定感」が育ちます。
反抗期の終わりを迎えた後の子育て
反抗期が終わった後は、親子関係に変化が訪れます。
子どもがより独立心を身につけ、主体性や責任感を持つようになるため、親は子どもに対してより多くの自由と責任を与えることが求められます(←ココ重要)
一方で、親の役割は無くなるわけではありません。
依然として、子どもは親のサポート(=温かく見守ってもらうこと)を必要としており、まだ課題に直面することもありますから。
具体的には、ただただそばに居て「あなたなら大丈夫だよ」と信頼エネルギーを注ぎながら、失敗を許す姿勢が特にこの時期必要とされます。
親離れ子離れの時期が来ていますから、親は子育て以外の新たな趣味や生きがいを見つけていきましょう。
反抗期の終わりは、親と子の双方にとって新たな可能性や成長の機会でもあります。
親子の共依存関係にならずに、別々の道を歩む覚悟を持ち、彼らの自立を見守っていけますように。
まとめ
反抗期の高校生は、押さえつけようとしても無理なことは、多分、今もう実感されているのではないでしょうか?
親に反抗できると言う事は、ある程度、大人になって「自分の意見」をちゃんと持っている証拠でもあります。
子どもは、反抗と依存(甘え)を繰り返しながら自立に向かいますから、反抗期にちゃんと反抗させてあげることが本当に大事なことです。
どうぞ、あまり悩み過ぎず、親の価値観で押さえつけようとすることを、良い意味であきらめられますように。
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この記事を書いた人(監修者)

長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
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