子離れできない親になる特徴と対策、チェックリスト~幸せな自立への第一歩
・子どものことが心配で、ついつい過保護になってしまう
・親に甘えてばかりで、ちっとも自立(親離れ)しようとしない子が気になる
などでお悩みの方も、今の日本には多いと感じています。
中高生専門コーチとして感じているのは、子どもの受験に必死になるあまり子どものことが自分事になっていて、子離れできない親が多いなぁと言う事。
今日は子離れできない人の特徴を上げ、それぞれのタイプの対処法をお伝えします。
この記事を読むことで、健全な親子関係を構築して子離れを完了し、幸せな自立への第一歩を踏み出しませんか?
過去の私は子どもにどっぷり依存。子離れできない親でした~
もくじ
子離れとは?
子離れとは、親離れから類推してできた言葉で、子どもの成長と共に親が保護者としての役割を離れ、子どもを尊重するようになることです。
ですので、「子離れできない親」とは、子どもが成長しても、個人として尊重できず、過保護な親(カーリングペアレント)や過干渉な親(ヘリコプターペアレント)であり続けてしまっている人のことを指します。
特に、「心配させる子どもの方が悪い」(=私は悪くない)という認識の方が多いのが特徴です。
▼参考記事▼
⇒過保護な親の特徴と甘やかされて育った子の行く末
⇒過干渉な親チェックリストどこからが毒親?過保護との違いや親の心理を徹底解説!
子離れできない親の内面を探る
子離れできない親には、ちゃんと理由があります。
ここではその原因(内面)についてご紹介します。
子離れに踏み出せない心理的背景
- 自己肯定感が低い
自分に自信がなく、世間体に振り回され自分の人生を生きていない(→子どもに依存状態) - 視野が狭い
自分の気持ちばかりに囚われていて(自己チュー)子どもの立場に立って考えることが出来ない。
また、短期的な視野しかなく(例:子どもの受験)、10年後20年後など長期的な視野が欠落している。 - 自分の親からの連鎖
自分も過保護や過干渉な親から育てられていて、今でも親の顔色を伺って生きている。
親にはなったものの、まだ自分の親(祖父母世代)に精神的に支配されたままの人もいる。
見逃されがちな親の行動パターン
特に、子離れができなくなるのは母親が殆どですが、その中でも夫婦関係がうまくいっていない女性は子どもに依存しやすくなります。
理由は、子どもが自立してしまうと寂しいから。
だから、(おそらく無意識に)子どもに執着してお世話を焼き続けてしまうのです。
この背景には「自分の貢献欲求を満たしたい(必要とされたい)」という気持ちが隠れていそうです。
また、夫の愚痴を、優しいタイプの子に聞いてもらっている方も多いですが、その優しさに甘えて依存しやすいのでご注意くださいね。(親子逆転してます)
【ご注意】自己肯定感が低いお母さんは、誰かの役に立てないと自分の価値を感じることができないので、献身的になりすぎる傾向があります。
子離れできない親が子どもに与える影響
では、こういった子離れできないタイプの親御さんに育てられると、子どもにどんな影響があるかを5つご紹介します。
- 主体性(自分のアタマで考えて動く力)が育たない
困る前に親が先回りして世話をやいてくれると、自分で考えなくてもいいですもんね。 - 自信が持てず自己肯定感が低くなる
ずっと親の支配下にいる自分と、自分の人生を自分で切り拓く友達。社会に出た時にその違いを感じると、自信が持てなくなりそうです、、、 - 親や周りに依存する
親がいないと生きていけない、、、親子の共依存は怖いです - 失敗しても自分の力で立ち上がれない
例えば失恋や受験失敗など。失敗や挫折に弱くなります。 - 責任感がなくなる
自分以外の人や社会のせいにしてしまう癖がつくと(他責状態)、人から信頼されなくなりそうです、、、
つまり、身体は成人したとしても、子どもの心(自尊心)が育ちませんので精神的にも、経済的にも自立する力が弱くなってしまいます。
子どもの自立を阻害する親の言動とは
知らず知らずのうちに子どもの自立を阻害している親は、子どもの意見(言葉)を尊重することができません。
自分の正義(価値観)ややり方を押し付けて、その子の話を聞こうとしないのです。
また「こんなにやってあげてるのに」と恩着せがましい言動が多いのも特徴です。
子離れできない親の3つの特徴と各対処法
子離れできない親の代表的な3つのタイプと、それぞれの対処法についてご紹介します。
- 支配型
支配型の親は、自分の子どもを自分の思い通りにコントロールしたい気持ちが強い方。なので、常に「親の言う事をきかない子ども」にイライラし、何かあると携帯を取り上げるなど「罰を与える傾向」があります。
【支配型の親の対処法】
このタイプの親は、子ども(人)をコントロールするのは無理であると諦める(観念する)ことが必要となります。
そのためには子どもの話を聞くこと。否定の言葉を減らし、子どもの意見を尊重(賛成や肯定)を増やしていきましょう。 - 心配性型
心配性な親は、心配性で失敗させるのが怖いために、子どもが人とは違う道や、危険な道を選択しようとすることを全力で反対!みんなと同じ道や無難で安全な道を歩ませようとするために、過干渉や過保護になりがちです。
【心配性の親の対処法】
心配性の親は、自分が心配症であることを自覚している場合が殆どですが、この性分のままだと、ずっと子どもを心配し続け、干渉し続ける人生になってしまいます。
心配性から1日も早く抜け出そうとすることが、根本解決に繋がります。 - 生きがい型
熱心に子育てしているうちに、いつのまにか、子育てが生きがいになってしまった献身的なサポータータイプのお母さんも多いのではないでしょうか?
専業主婦歴15年の私は、まさにこのタイプ!毎日息子の心配ばかりしていて、自分が子どもに依存していた母だと気づいた時には本当にビックリしました!
【生きがい型の親の対処法】
生きがい型のお母さんには、「子育ての次の生きがい」を見つけることが急務です!
なぜなら、このままいくと「子離れできない沼」にどっぷりとはまり込んでしまい、重たい母(子どもに依存する親)になっちゃうからです。
「時間を忘れるくらいずっとやっていられること(趣味)」「人からよく褒められること」などを自問してみて、第2の人生を楽しむ方へと舵取りしていきましょう。
実践!子離れを促進させるステップ
子どもが小さな頃は、親が手を貸してあげないと生きていけない子ども達でしたが、第二次反抗期となる思春期の辺りからは、親はだんだん関わり方を変化させていかなければなりません。
アメリカ先住民の教え(子育て四訓)に「乳児はしっかり肌を離すな。幼児は肌を離せ、手を離すな。少年は手を離せ、目を離すな。青年は目を離せ、心を離すな」とあるように、子どもを信頼してだんだん離れていくことが必要なのです。
自立を促す日常の小さな一歩
子どもの心配をするのは愛情ではありません(心配は毒。子どもの心を曇らせてしまいます)
ずっと心配して、一喜一憂している状態から卒業して、自分のご機嫌は自分で取ることを心がけてまいりましょう。
子どものお世話は卒業して、そろそろ自分の人生を充実させる方へと舵取りするタイミングがきています。
子どもとの健全な距離の取り方
子どもとの距離の近い親は、子どもの問題にズカズカ踏み込みがちです。
子どもとの間に、境界線があることを意識して、大切な友のように、ヘルプがあったときだけ緊急出動するカタチがよいと思います!
自分の親に子離れしてもらいたい時はどうすればよい?
実は、子育てコーチの私へのご相談でも多いのが、自分達の親との関係に悩む方からのご相談。
孫の食事のことから、受験の際の学校選びや塾のことまで。
口出しされ続けていることがストレスとなり、「いい加減ほっておいて欲しい!子離れしてほしい!」と(心の中で)叫んでいる方も少なくありません。
この負の連鎖を大切なわが子へ引き継がないためにも、子離れしてもらいたい祖父母に対する対処法を4つをお伝えします。
- 趣味を持つことをすすめる
「暇だから介入してくる」と言うのはある意味真実。他のことに没頭していれば、お節介な行動も減るはずです。 - 適度な距離(離れる)
物理的にも精神的にも、できるだけ距離をとることを(境界線をココにも!)おすすめします。
・母親や父親が急に家に押しかけてくる
・頻繁に電話やLINEが来る
・孫の進学の際「文系よりも理系の方がいい」「その大学だと恥ずかしい」などと意見してくる
など、自分の親や義理の親に対するご相談は非常に多いですから、お互いを尊重し合える親子関係を目指せるといいですね。 - 嫌なことはヤメテ!と伝える
「これくらいは許されるでしょう」的に、自分の意見をグイグイ押しつけてくる親御さんはぶっちゃけ多いですよね、、、
ですが、嫌なことはヤメテ欲しい(=No. thank you) を上手に言えるようになると、ずいぶん心がラクになります。
ただ、こちらが意を決して嫌だと言ったのにも関わらず、ヤメテくれない場合も非常に多いですから(泣)「親不孝する罪悪感」を手放す勇気も試されます。 - 自立する勇気(精神的&経済的に)
子離れできない親御さんは常に支配的で、1)経済的援助をちらつかせたり、2)「あなたは親を見捨てるの?」的にかわいそうな親を演じてきたりします。
精神的にも経済的にも親から自立する覚悟を持つと、自分の人生のハンドルは自分で握って自由に生きることができます。
今からでも遅くはありません。
子離れできない親チェックリスト
以下、子離れできない親の依存度チェックリストをつくりました。
自分でチェックしてみて下さいね。
10項目のうちイエスが多いほど、子どもへの依存度は高くなります。一つづつ減らしていくようにしましょう
- 子どもの成績が良いと子ども以上に喜び、悪いと子ども以上に悲しむ(怒りや不安が湧く)
- アメとムチ作戦で子どもをコントロールしている
- 子どものことは何でも知っておきたい(教えてくれないことが心配・苛立つ)
- 自分の夢を子どもに叶えさせようとしている(例:甲子園、志望大学)
- ヨソのお子さんがうらやましく、子どもの将来が心配でしょうがない
- 夫婦仲が悪い
- 自分の楽しみ(夢中になれること)や居場所が少ない
- 自立後も出来るだけ近くにいて欲しい気持ちがある(理由は一人ぼっちが寂しいから)
- 世話をする相手がいるとホッとする
- 子どもは親の成績表だと思っている
先に親が精神的に自立しないと、子どもは自立できません。
そしてもちろん!親側にも弊害があります!
80代になった親が50代の子どもの面倒をみるという「8050問題」(主にひきこもりの問題を指す)はその最もたるものではないでしょうか?
こんな老後、絶対に避けたいと思いませんか?
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この記事を書いた人(監修者)
わかばやしゆかこ(中高生ママ専門コーチ)
コーチングオフィス ままはぐ代表
長野県松本市在住
ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
【経歴】
・セッショントータル
4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)
21歳(大4)
2人の息子を持つ母親
・京都大学にて
教授秘書歴7年
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ゆかこさんこんにちは。いつも読ませて頂いて気持ちを落ち着かせ、リセットしています。子供を見守ろうとこの半年頑張ってきました。少しずつ反抗期も和らいできた感じを実感していたのですが、またスタートに戻ってしまった感じです。心配性…私まだこれが直っていなかったんだなって思いました。子供の帰りが遅いとつい、外に出て帰りを待ってしまったり、大丈夫❔大丈夫❔ってしつこく聞いてしまったり…いろいろ実践してきたのに、根本はまだ変わっていないんだなって思いました。ちょくちょく学校を休んでいた子が中3になって、遅刻ギリギリだけど休まず毎日行くようになったのに、今度は間に合うのか?今日は学校行くのか?と心配で苦しくなってしまいます。そんな親の顔朝から子供だって見たくないですよね…あせってはいけない。でももう中3。毎日葛藤の日々です。明るい未来のために子供を信頼できる親になるため、ブログを励みにまたがんばります。
こんにちは。高校一年男子の母です。入学してから、勉強辞めたの?というくらい机に向かわなくなりました。高校には普通に通ってますが今日も、明日から中間試験なのに、ゲームに向かってます。中学生の時は、けっこう口出ししてきましたので、過干渉な親だったと思います。絶対勉強のことで干渉しないと決めたので、我慢してますが、それをいいことに、息子のやり放題になりつつあり、これでいいのか自問の日々です。見守る子育てを読みながら、ここまでやってきましたが、いつまで続けていけるかと自信が揺らぎます。
いつもありがとうございます。
半年間頑張ってこられたのですね。
「毎日学校に行くようになられた」など、お子さんの変化が素晴らしいです☆
頑張ってきたご自分をどうぞ認めて褒めてあげて欲しいです~
受験生さんということで、いろんな日があるでしょうけど、「子どもを信頼できる親」という目標を目指して、自分の不安と折り合いがつきますように。
応援しています(^^)/
コメントありがとうございます。
高1の息子さんを見守っておられるのですね。
「絶対勉強のことで干渉しない」との決意に感動しました。
息子さんの心に、お母さんの信頼という愛情が沢山注がれますように。
よい親子時間をお過ごしくださいね。