勉強する意味とは?親から子へ伝えるポイントを解説します!
子どもから「どうして勉強しないといけないの?勉強する意味がわからない」という疑問をぶつけられた方は多いのではないでしょうか?
それに対し、「将来困るから」「いいから黙って勉強しなさい」という答えでは、なかなか子どもの心に響きません。
我が子を納得させるって本当に難しいですよね。
今日は「勉強する意味」とは?親から子どもへ伝えるときのポイントについて、中高生ママ専門コーチの立場から解説します。
悩み多き思春期のわが子に「勉強の大切さ」に気づいてほしい方に。
将来のためだけでなく、自己成長や人間関係にもつながる理由を見つけていただきたいです。
「どうして勉強しないといけないの?」
子どもに質問された時、どんな伝え方をするとよいのでしょうか?
特に、こういった「大切なこと」を親から子に伝える時のポイントを徹底解説します!
もくじ
親から子に伝える「勉強の意味」
まず、勉強とは何かを調べてみると、1)学問や技芸などを学ぶこと、2)物事に精を出すこと。努力すること、とあります。
人は勉強することで、言語能力や計算能力、理解力、発想力、表現力などのさまざまな能力を身につけることができます。
そして、これらのスキルは日常生活や将来の仕事で必要となるため、子どもの頃から少しずつ身につけておく必要があります。
ですが、今の日本の教育システムでは、勉強は楽しくないもの、宿題など強制的にやらされるもの、とネガティブな捉え方をしている子どもが多いのも事実で、勉強嫌いになってしまった子も相当数存在していると感じています。
ここでは、様々な能力やスキルを身につけて幸せに生きる子を増やすためにも、勉強する意味を問われた時、親(大人)としての伝え方のポイントを2つご紹介します。
1)将来のためだけでなく自己成長のため
とかく親や教師は「自分の将来のためになる!だから勉強しなさい!」という理論で説得しがちですが、これではなかなか子どもの心を動かすことはできません。
「勉強すると自己成長できる」と、楽しみながら(何かを)学び続けている大人がそばにいると、その説得力が増すと感じています。
私は「成功よりも成長」という言葉を座右の銘にしていまして、成長することを人生の目的にしています。
これは例えば、成功(例:合格)するために勉強している場合、「不合格になってしまうとこれまでの努力はすべては無駄だった、、、」と特に思春期の子どもは感じやすいと思うのです。
ですが、常に成長することを目標にしていると「無駄なことはなかった。今回の結果は残念だったけど、すごく成長できた」という前向きなマインドにつながりやすいと感じています。
また尊敬する相田みつをさんの言葉に、『一生勉強、一生青春』という言葉がありますが、この意味は、 いつも、新しいことに興味を持って新しいことに挑戦している人は、老けにくく(笑)輝き続けるという意味だと捉えていて、私自身そうありたいと思っています。
2)人生を豊かにするため
人生を(経済的に)豊かに生きるには、何かしらで収入を得ること、つまり「働くこと」が必要になります。
そして、よい仕事をして収入をアップさせるには(学校の勉強だけでなく)自分を磨き続けることが大切です。
例えば、カフェ経営で起業したとして、そのお店を繁盛させるためには、おいしいメニューを作るための勉強も必要ですが、今の時代はSNSでの発信など、集客や経営の勉強も重要です。
また、お客様の満足度を高めて「また来たいなぁ」と思わせるお店作りをしないとうまくいきません。
お金は困ってる誰かを笑顔にした分だけ入ってくるとも言われています。
自分の興味のある分野の勉強を深めて、沢山の人の笑顔に貢献する、精神的にも経済的にも豊かに暮らす人が増えてほしいと考えています。
私はメンターから「収入は社会貢献のバロメーター」だと教えてもらいました
勉強の意味を理解するために役立つ!偉人の名言
ここでは世界の偉人たちの「勉強についての名言」をご紹介します。
1)アインシュタインの名言
アルベルト・アインシュタインは、一般相対性理論、特殊相対性理論を唱え、1921年にノーベル賞を受賞した20世紀史上、理論学者。
・学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる、自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。
・教育とは、学校で学んだことを一切忘れてもなお、身についているもの。
・大学教育の価値とは、事実を学ぶことではない。自分の頭で考えられるよう知性を鍛えることだ。
2)トーマスエジソンの名言
トーマス・エジソンはアメリカの発明家・実業家であり、アメリカ最大の発明家。
・成功しない人がいたとしたら、それは考えることと、努力すること、この二つをやらないからではないだろうか。
・私は失敗したことがない。 ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。
3)B.B.キングの名言
B.B.キングはアメリカのブルース界の巨匠。
・学ぶことの素晴らしさは、誰も君からそれを奪うことができないところにある
(意訳:学習は能動的に、その気になればいつでも誰でも始められる)
4)ヘンリー・フォードの名言
ヘンリー・フォードはフォード・モーターの創業者でアメリカの実業家。
・成功の秘訣は、何よりもまず、準備すること。
・努力が効果をあらわすまでには時間がかかる。多くの人はそれまでに飽き、迷い、挫折する。
(意訳:成功を収めるためには入念な準備は必要不可欠で、「成功したい」と思ったら周到な準備をした方がいい)
【伝え方のコツ】
こういった名言を知ると、すぐに子どもに言ってしまいたくなりますが、ちょっとまった~
「何を言うかよりも誰が言うか?」
先に自分がそういう人になってから(もしくは謙虚に目指している)紹介した方が、子どもの心に響きます
親子のコミュニケーションを大切にした教育方法
親から子に伝えたいことがある場合、(一方通行ではない)親子間のコミュニケーションを大切にするとうまくいきます。
つまり、まず相手の立場に立って考えることが大前提で、伝わる言葉や表情を使って、伝わるタイミングをも見計らう必要があるというわけです。
以下、子どもに伝えたい大切なことがある方に向けて、子育てコーチングの視点からポイントを3つお伝えします。
❶聞き役になることの重要性
言いたいことが沢山ある人は、伝えたい気持ちが強いので一方的で、相手の話を聞くことを失念してしまっていることがよくあります。
特に、親子間の場合はこの傾向が顕著で、「この子に教えなきゃ。正しい方に導かなきゃ」とティーチングしようとしていて子どもの話を聞こうとしていない場合がほとんどです(過去の私)
ですが、話すよりも先に聞く!
親が子どもの話をちゃんと聞き、よい聞き手になると、子どもも親を信頼するようになり、親の言うことに対して聞く耳を持つようになります。
❷共感することの効果
子どもに大切なことを伝えたい場合、信頼関係を築いておくことが大切です。
なぜなら、「何を言うかよりも誰が言うか」という言葉通り、「ものすごく良いこと」を言われたとしても、それが信頼できない大人からだと話を聞こうという気持ちにはならないからです。
そして、そんな信頼関係を築くために、超重要なのが共感力です!
子どもの話を聞く際、アドバイスや否定はせずに「そうなんだね」「なるほどね」など心を動かし共感しながら聞くと、子どもは沢山話してくれるようになりますし、信頼関係もアップします!
❸質問を活用する方法
コーチングは質問型のコミュニケーションスキルと言われ、ビジネスや教育の現場で新人教育や、やる気や能力を引き出す際に使われています。
具体的には、答えを教えるのではなく、質問を投げかけ、本人に考えさせるスタイル。
親子とはいえ、考えていること(価値観)は違いますから、フラットな位置から「あなたはどう思う?」と質問することは、思春期以降の教育に超必要だと感じています。
「人は誰かに決められたことではなく、自分で答えを見つけたことの方が行動に移しやすい」と言われていますので、例えば「どうしてそう思ったの?」「今やる気が出ない理由は何?」など、その子自身が気づいていない本音にアクセスする質問が、停滞期を打破するきっかけになることもあります。
勉強する意味は子どもが自分で見つけるとうまくいく
親から子へ伝えたいことがある場合。
親の言うことだから!正しいから!何が何でも聞きなさい!
というやり方ではうまくいきません。
今、この記事をお読みの親御さんは、思春期を迎えた子どもに勉強させるためにはどんな答え方をするとよいのか?のよい答えを探しておられる方が殆どだと思いますが、
実は、お子さんが今、勉強する意味を探し始めているとことは、やる気の入り口に立っているようなものだと考えています。
ある意味、チャンス到来(笑)
そして、ここで重要になってくるのが「勉強をする理由(目的)」です。
この勉強する理由(目的)を、子どもが自分で見つけることが、すごーーーーーーく重要になってきます。
どうしてかというと、その理由のために、勉強をして自分の夢を叶えようとするからです。
例えば
・不登校になって何でも話せるカウンセラーさんに救われた。自分も子どもの心に寄り添うことが出来るカウンセラーになりたい(だから大学の心理学科に行きたい!)
・将来お金持ちになって社長や起業家になりたい!(だから大学で経営の勉強がしたい!)
・音楽が好きだから音楽関係の仕事に就きたい(だから専門に学べる学校に行きたい!)
みたいな理由です。
これは、その子の個性や経験の中で自分で見つけるものですから、親があてがうものではありません。(あてがおうとするのは過干渉です)
また、目的意識を持たせようとして「夢は何?」「目標は?」と頻繁に質問しすぎるのも違います。
子どもの気持ちを無視して親が暴走しているためにうまくいきません。
親は子どもが自分で理由を見つけるまで、特に思春期からは黙って見守っていること、つまりゆっくり静かに考える環境を整えてあげることが非常に重要なのです。
(親もその静かな環境の一部に)
「勉強の意味」は、おそらく一人一人違ったものだと思いますが、大人も子どももゆっくりじっくりその答えを探せますように。
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この記事を書いた人(監修者)
わかばやしゆかこ(中高生ママ専門コーチ)
コーチングオフィス ままはぐ代表
長野県松本市在住
ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
【経歴】
・セッショントータル
4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)
21歳(大4)
2人の息子を持つ母親
・京都大学にて
教授秘書歴7年
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