部活やめたいと言われたら?親の対応とNGワード、やめたい時に使える理由
・ずっと頑張っていた部活を、急にやめたいと言い出した、、、
・最近練習をサボりがち。友達とうまくいってないみたい、、、
など、わが子の部活のことで悩んでいる中高生の親御さんは少なくありません。
実は、中高生ママ専門コーチの私の元には、勉強しないお悩みと並行して、部活動の意欲低下に関するお悩みを相談される方も多いのです。(特に、野球部、サッカー部、バスケ部、武道、吹奏楽部など、ハードな部活に関するお悩みが多いです)
また実際に、私自身も息子の高校時代の部活のことで悩んだ経験があります。
日本における部活動は、勉強と共に親が子に頑張らせたくなるものの1つ。
・学生時代は何か打ち込めることをやるべき!
・運動部に入るべき!
・文武両道であるべき!
・一度始めたことは辞めるべきではない!
・練習はサボらず参加すべき!
・やめ癖(逃げ癖)をつけてはイケナイ
などの信念(価値観)をもって子育てしている親御さんも多いために、「部活をやめさせたくない」「どうしたら続けさせることが出来るか?」と悩みがちです。
ですが、部活が辛くて、不登校になったり、心を病んでしまったりする事例があるのも事実。
本来、部活動は楽しいもので、体を壊したり、心を病んでまでも、続けなければイケナイものではないはずですよね。
この記事を最後まで読んでいただくと、子どもが部活をやめたいと言い出した時、親はどんな対応をするとよいか?また言ってはイケナイNGワードなどがわかります。
もくじ
部活をやめたい5つの理由
まず、部活をやめたいという場合の「よくある理由」を5つご紹介します。
このうちどれか一つが原因である場合は案外少なくて、いろんなことが絡み合っている場合も多いです。
例えば「部活の友人とちょっとしたことで揉めたが、学校の顧問の先生の態度にも失望したから、部活への興味を失った」など。
つまり、その部活動が「楽しい居場所」ではなくなっているんですよね…
ちょっとしたことで、やめることを口にするわが子に「忍耐力や根性の無さ」を感じて、イラ立つ親御さんも多いですが、親が考える以上に部活にストレスを感じている子が今の日本には多いのです。
理由1:人間関係の悩み
部活では、ほぼ毎日練習があるので、部活の友達と親密になりやすいです。
だからこそ、ちょっとしたこともイザコザに発展したり、思春期なので様々な悩みもあったり、、、(好きな子がかぶったりとか)
また、先輩から「いじられることが辛い、、」という場合も結構あります。(先輩はいじっているつもりだけど、本人にはイジメのように感じている)
理由2:レギュラーになれない
頑張っているのに!ちっとも試合に出してもらえない。
レギュラーになれない。
という状態だとヤサグレてしまうこともありますよね、、、
親からすると「もっと家で筋トレをするとか、影練習をすればいいのに、、」と口出ししてしまいたくなりますが、本人なりに一生懸命やっているつもりですので、「そうなんだね」とただただ共感してあげるだけでよい場面です。
理由3:病気やケガ
部活には一生懸命に取り組むからこそ、病気やケガはつきもの。
病気やケガで練習に出られず、地味な基礎トレーニングだけ、みたいな状況は意欲を失うことも多いですよね。
実際には整骨院に通いながらも(もちろん親が送り迎え)、サッカーや野球を続けている子も沢山いるなぁと。
理由4:顧問の先生が嫌い
「顧問の先生が嫌い、合わない」というお話もよくお聞きします。
きっとその先生も、”良かれと思って”生徒を指導されているとは思うのですが、たいていはスパルタで言葉がキツイなど、行き過ぎた指導になっていて、子どもに恐れられていたり。(スポーツの強豪校ほど良くある話)
その証拠に、顧問の先生が代わると、急に頑張り始める子もいたりします。
理由5:他にやりたいことができた
たいていは、人間関係のストレスにより、その部活動に興味を持てなる場合が多いのですが、ゲームや音楽など、他に楽しいことが出来る子も多いのが中高生の時期。
特に、「音楽」に興味を持ち始めるのが中学生の頃(耳にイヤホンしてません?)
その頃からギターやベース(男子)、ダンス(女子)などに興味を持つ子も最近は特に多いなぁと。
部活をやめたいと言われた時、親が心配になること
子どもが部活をやめたいと言い出した時、「やめたらダメ」と引き留めたくなるのが親と言う生き物。
どうしてかというと、「不安に感じるポイント」がいくつかあるからです。
- 内申書に響く?
おそらく一番気になるのが、部活をやめると内申書に響くのでは?と言う点。
地域や学校にも寄ると思いますが、基本「どのような部活で何をしていたか?」は内申書にはあまり関係ないと言われています。
ただし、スポーツ強豪校の場合は加点されることもあるので、加点されなくなること(=推薦で大学に行けなくなること)をもったいなく感じる親御さんもすごく多いです。
ただ、親として考えていただきたいのは、『受験を少しでも優位にすり抜けることが、子どもにとって本当に良いことなのか?』ということ。
内申書というものにとらわれ過ぎないことが大事だと考えています。 - やめた後、友達や顧問の先生との関係
これも、親として先回りして心配しやすい部分です。
せっかくできた部活の友達(しかも大抵いい子)とのつながりが切れてしまうんじゃないか?と心配になってしまうんですよね、、、
また、担任が顧問の先生だったりすると、目にかけてもらえなくなるという不安もありそうです。 - やめた後の生活
部活をやめてしまうと、放課後はダラダラと過ごし、結局スマホ依存になってしまうのではないか?と言う恐れを持っている親御さんも多いです。
子どもに自由を与えることを必要以上に恐れておられます、、、
せっかくよいお友達が出来たのに、、、もったいない
ここまで頑張ってきたことが全部無駄になるから、少しぐらい我慢したらよいのに、、、
部活をやめたい子への親の対応
では、子どもが部活をやめたい、と言い出した時、親はどんな風にサポートするとよいのでしょうか?
大切なことは、子ども自身がこの問題を自分で解決するために、親は見守る立場に徹すること。
子どもの問題に介入し過ぎないことが重要です。
1)やめたい理由を聞く
「どうしてやめたいと思ったの?」とシンプルな質問で、子どもの気持ちを聞いてみましょう。
この時、親の「部活はやめるべきではない」という価値観をいったん横に置いて(←超重要)、フラットな立場で話を聞いてあげて下さいね。
(子育てコーチになったつもりで)悩んでいる子どもから、愚痴でも弱音でも何でも、思っていることを全部、吐き出させてあげると、案外「本当はやめたくないんだ」という気持ちを話してくれることもあります。
2)子どもの味方になる
子どもが何かで悩んでいる時、私が常に心がけていることが、子どもの味方になること。
というのは、親はなぜか我が子を悪者扱いして、相手の肩(先生や友達)を持ちがちなことに気付いたからです。
例えば
「先生だって、あなたの為を思って言って下さっているのだから、少しぐらい我慢したら」
「〇〇君も、悪気があってやったわけではないから、気にしないようにしたら」
「もしもあなたがやめたら、チームが困るんじゃない?大会も近いでしょ!みんなに迷惑かけたら駄目よ」
など。
我が子に我慢させようとしちゃうんですよね、、、
つまり、現在、部活をやめたくなるほど辛い我が子の気持ちを理解しようとしないで、余計に追い詰める言葉をかけているのです…
あなたがやめたらチームが困るでしょ!
それにせっかく仲良くなれた友達から嫌われるかもよ!
(↑脅してる)
3)本人の意思を聞く
「あなたは、本当はどうしたいの?」とシンプルに質問してみましょう。
すると、もうすでに気持ちを固めていて「やめたい」と答える子もいますが、実際はまだ迷っている子もいます。
部活を続けるかどうか、その答えを決めるのは子ども自身ですから、親はなるべく聞き手に回り、自分で決めさせてあげることが重要です。
4)親に出来ることがないか?を質問する
例えば、厳しい部活の場合は「本当はやめたいけど、顧問の先生や先輩が怖い」という場合もあり、親のヘルプが欲しい子もいます。
実は私、子どもが何かで悩んでいて相談を受けた時、息子に「お母さんに何かできる事はある?」と聞くようにしています。
どうしてかというと、この声かけで「母はあなたの味方だ」と子どもに伝わる気がするからです。
実際には「特にない」と言われることが多いのですが(笑)、たまに言われる「黙って見てて」に忠実に従うと(笑)、親子関係は劇的に良くなります。
5)子どもの選択を見守る
そして、子どもが出した答え(やめるor続ける)を尊重し、黙って見守ります。
自分の選択を親に尊重してもらえた子どもは、疲れた心をしばらく休めた後、自分のタイミングでまたやりたいことを見つけてチャレンジする事が多いです。
実は、私の息子も、高校時代、部活をやめた経験があります。
楽しいと思って入った部活だったのに、予想以上に過酷な部活で、そばで見ていてもほんとー---に辛そうでしたが、高1の6月頃にはやめる決断をしました。
部活をやめた後はしばらくはゆっくりして、ゲーム三昧となりましたが、今思えばこれも必要な過程だったと感じています。
その後、高1の冬に新しく入った部活で、良い先輩や仲間に恵まれ、とても充実した高校生活をおくれたようです。
部活をやめたい時に使える理由6選
部活顧問の先生や先輩が怖くて「部活やめたいです」となかなか言えないお子さんもいますよね。。。(学校を休んでしまえばいいと不登校になる原因の場合もあり)
日本では特に、根性論が根強く残り「途中でやめることを良しとしない風潮」がまだまだ残っているように感じています。
「きっと怒られる。怒鳴られる。やめさせてはもらえない。やめた後が怖い」など
子どもも感じているからこそ「やめたい」と言い出せなくて我慢してメンタルダウンしてしまっている場合も多いように感じています。
表情が暗い、学校に行きたがらない、食欲がない、よく眠れていないようだ、などの症状が見られるときは、「途中でやめるべきではない!」という価値観はいったん横に置いて、子どもの味方になって話を聞いてあげられますように。
そんな時は、「やめたい理由」を一緒に考えてあげるとよいかもしれません。
よくある理由
1)ケガや体調不良(ドクターストップがかかった)
2)勉強に集中したい(塾に行く)
3)人間関係がうまくいかず辛い
4)家庭の事情で続けられない
5)最近楽しさを感じなくなり、夜も眠れないくらい悩んでいる
6)モチベーションがなくなったので、とりあえず休部したい
など。
注意するべき点は、嘘を言ってやめたとしてもたいていはバレて、後で辛くなるのは本人なので、なるべく「嘘のない言葉」で大人や仲間を納得させる言葉を探せるといいかもしれません。
部活をやめたい中高生へのNGワード6選
ここでは、部活をやめさせたくない親御さんが、子どもに言いがちなNGワードを6つご紹介します。
全て、親が指示・命令している言葉となり、子どもの気持ちを尊重していません。
ですので、心に余裕があればこの6つのNGワードを思い出して下さいね。
- あと半年で引退なんだから、最後まで頑張りなさい
親からすると、半年はきっと「あと少し」。
ですが、現在、悩みを抱えている子どもにとって、半年は、親が考える以上に長いもので、この言葉に絶望してしまう子もいます。
逆に言えば「あと少しなのにやめたい」と思わざるを得ないくらい辛い理由があるのです。 - やめてもいいけど、後悔はするな
わが子が大切だからこそ、後悔させたくない、と願うために出る言葉ですが、このセリフは実質「やめるな」と言っているように聞こえませんか?
「後悔するな!」と親から言われる子どもは、そもそも、どちらが後悔のない選択なのか分からないからこそ悩んでいるのです。
結局、この親の余計な一言が子どもを必要以上に苦しめるのです。 - 部活をやめるなら、代わりのことをやりなさい(例:勉強、塾など)
部活をやめた後、ゲームばかりになってしまう恐れがあるなど、自堕落にしない対策として過干渉な親御さんが言いがちなセリフ。
子どもが部活をやめるためには、代わりのことをやらなくてはイケナイという交換条件を出してしまっているのです。 - 途中で部活をやめたら、内申点に響くからやめない方がいい
特に、高校受験を意識する中学生の親御さんが言いがちなのセリフ。
ですが、部活を続ける意味を見失ってしまった子どもにとっては、嫌なセリフ。 - あまり長く休むと戻りにくいよ
しばらく休部することを選んだ子どもに対して、早い復帰を迫るセリフ。
言われた方の子どもは、せっかく休んでいたとしても、心をゆっくり休めることが出来ず、復帰したとしてもまた行かなくなる場合多し。 - 今まで買った道具がもったいない!先生にもお世話になったでしょ!
子どもの気持ちよりも、損したくない気持ちや、自分の世間体を気にしている親御さんが言いがちなセリフ。
一番大切なのは、大切なわが子の気持ちではないでしょうか?
それに、この言葉を使うと、子どもの味方ではなく敵となりやすく、嫌われやすいです。
▼あわせて読みたい(空手をやめさせたくなかった私の黒歴史)▼
⇒習い事やめたいと言われたら?親のベストな対応
最後に
文武両道を好む日本では、部活をとても大切に考える親御さんが想像以上に多い印象があります。
部活にしても!
勉強にしても!
自分のやりたくないことを、やりたくない時に親に無理強いされるのは、辛いばかりか、その成果も出にくくなります。
わが子が「部活やめたい」と相談してきた時、自分の気持ちよりも、子どもの気持ちを優先してあげられますように。
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この記事を書いた人(監修者)
わかばやしゆかこ(中高生ママ専門コーチ)
コーチングオフィス ままはぐ代表
長野県松本市在住
ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
【経歴】
・セッショントータル
4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)
21歳(大4)
2人の息子を持つ母親
・京都大学にて
教授秘書歴7年
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