中学生の不登校の原因と5段階別親の対応

コロナ禍では不登校が増え、中高生ママ専門の子育てコーチである私へのご相談も随分増えました。

これは、休校や分散登校、オンライン授業など学び方の急激な変化に子ども達がかなり戸惑い、不安な社会の影響を受けている為ではないかと推測しています。

今日は、思春期を迎えた中学生が不登校になる原因について、いくつかお伝えします。

また、不登校から回復へ向かう段階を5つに分け、各段階別の対応を解説。

私のこれまでのサポート経験から、特に注意していただきたいポイントをまとめましたので、どんな流れをたどって子どもの心が元気回復に向かうのか?にご注目いただき、ご家族で乗り越えるヒントにしてくださいね。

今リアルに不登校が苦しいお母さん達の「希望の道しるべ」になりますように。

▼先輩不登校ママの声▼
そして新学期、息子は学校に行きました

不登校になる中学生の原因

文部科学省の調査では、30日以上登校せず「不登校」とみなされた小中学生は19万6127人で、過去最高となったことが分かりました。(文部科学省2019年の調査

不登校者数は6年連続増加!今の日本では、中学生から不登校が増加し中学生の27人に1人が不登校となり、各クラスに一人は不登校の子どもがいる状態です。

そして、コロナ禍の2022年ではさらに増えていることが予想されます。

ここではその原因をいくつか挙げてみます。

学校に原因がある場合

  • 勉強や学校嫌い、勉強についていけない

    中学からは、教科ごとの担任制に変わり、勉強が難しくなるのはモチロン!各教科担任との相性の良し悪しも見られるように。

    中間や期末テストなどで点数で順位が付けられ、この結果によって周りと比較され評価されるために、自分に自信を無くしてしまう子どもが多いようです。

    また、純粋に勉強が難しくて授業についていけなくなる子も多いです(例:英語が苦手で中2くらいからはチンプンカンプンになっている男の子も)

    参考記事:勉強しない中学生男子は基本ほっとく?ほっといてもうまくいく方法
  • 友だちとのトラブル

    中学からの楽しみの一つに「部活動」を挙げる子も多いですが、先輩や後輩との付き合いが始まり、先輩には敬語を使うなど、気を使うべき存在が増えます。

    また、体育会系の部活の場合は、先輩からの過度のいじりも(本人にとってはいじめ)、部活を辞めたい⇒学校に行きたくないに直結する場合もあります。

    さらには、容姿や学力や人気などでクラス内の格付け(スクールカースト)が始まるのも中学生のあたりで、陽キャ>陰キャみたいな構図が自然と生まれます。

    カーストの下に位置すること(陰キャ)で周りからの目が気になる子や、自分を偽って陽キャグループにいることに疲れる子など、本当の自分でいられないことに苦しみ、不登校を選ぶ場合もあります。
  • 先生とのトラブル

    部活顧問の先生や担任の先生が厳しすぎることもよくあります。

    そして、先生からの「心無い一言(叱責)」がきっかけとなって、不登校になる子も増えています。(悲しいかな。よくあるご相談事例です涙)

学校での出来事にきっかけがある場合は、友達と話し合って和解したり、先生と話し合ったりして、本人が納得する状態になることで登校に向かうこともあります。

(注意:「親御さんが納得する状態」と「本人が納得する状態」がズレがある場合も多いので、親御さんが納得できず子どもの問題に介入し過ぎると、逆にこじれることもありますのでご注意下さいね)

家庭に原因がある場合

不登校のきっかけについて、いくら子ども本人に聞いても、原因がわからないケースも多いです。

この場合は、家庭に原因があることを疑ってみることも大事です。

以下にいくつか書き出しましたので、もしもお心当たりがある場合は、家族関係を見直して家の居心地をよくし、登校や勉強を強制することなく家でゆっくり休ませてあげることが回復への鍵となります。

  • 親の過干渉

    厳しすぎるしつけや、親の過干渉が子どもの自尊心を傷つけていることもあります。

    勉強のことやゲームのこと、塾のこと、生活態度など、子どもの問題に過剰に干渉している親御さんは多いなぁと。

    本来なら、一番くつろげる場所である家庭。

    その場所で、親から命令されたり否定されたりることが日常化しているために、子どもの心が疲弊しています。

    家の居心地が悪すぎて、心のエネルギーを充電できないために、心と体に不調が出ているようです。

    参考記事⇒過干渉な親チェックリストどこからが毒親?
  • 家族の支配構造(両親の不仲)

    威圧的な父親(祖父母の場合も有)による支配構造や両親の不仲、父性の欠如(例:単身赴任)などが不登校の原因となっていることもあります。(機能性不全家族)

    ですが、不登校の原因がここにあることに気付き、家族の構造を修正した方からは、「子どもの不登校のおかげで家族が仲良くなれた。感謝しています」とおっしゃる方も多いです。
  • 愛情不足(教育虐待や放置)

    親からの愛情が不足しているサインとして、不登校になる子もいます。

    詳しくはコチラの記事を→愛情不足の子どもの特徴とサイン(小・中・高校生別)

起立性調節障害の場合

不登校は「朝、起きられない」というお子さんが多いために、病院で起立性調節障害(OD)と診断される場合もあります。

これは思春期の子どもの1割くらいがかかる、低血圧を伴う自律神経の病気で「身体がだるい」、「頭が重い」などの症状があり、対応としては血圧をあげるためのお薬(朝飲ませる)が出されることが多いようです。

朝起きられない女の子
急に朝起きるのが
辛くなった、、、

中学校で不登校になりやすいタイプ

私は中高生ママ専門コーチということもあって、これまでのご相談事例から、不登校になりやすい子どものタイプが見えてきました。

【不登校になりやすいタイプ】

  • こだわりが強い
  • プライドが高い
  • 完璧志向
  • 自分に自信がない
  • 学校に居場所がない
  • 自分の気持ちを話すのが苦手
  • 優等生タイプ
  • 人付き合いに苦手意識あり

モチロン!例外もありますが、こういった個性を持つタイプの子が、中学生と言う不安定な時期に不登校になりやすいと感じています。

不登校の中学生男子
学校に行きたい気持ちはあるのに
体が動かない、、

【5段階別】不登校になった中学生へ親の対応

では不登校や、不登校の傾向にある中学生の子どもに対して、親はどんな対応をするとよいのでしょうか?

一言でまとめると、無理に学校に行かせようとせずに、本人の気持ちを尊重することです。

ここでは、不登校の始まりから回復していくまでの道のりを5段階に分け、それぞれの段階別に、子どもの気持ち、母の気持ち、親の対応について、まとめました。

①不登校急性期(行き渋り期)

中学生男子
中学生男子

・朝起きれない
・原因不明の頭痛や腹痛
・表情が暗い
・行きたい気持ちはあるけど動けない
・親に本当のことが言えない

不登校になったらどうしようと不安
・不安でイライラ、親子ケンカや夫婦ケンカが増える
・子どものカウンセリング先や不登校児の受け入れ先を探す
・どうしたら学校に行くか?そのことばかり考えている
・起立性障害と診断される場合もあり、その場合は朝薬を飲ませるサポートをしている

お悩みママ
お悩みママ

急性期の対応

行き渋り期に、一番辛い気持ちになるのは母親です。

朝ちっとも起きない子どもや、家を出る時間になってもトイレにこもっている子どもに、このままでは不登校になってしまう、、、という不安や焦りで困り果てておられます。

ですので、内科や思春期外来を受診したり(原因が見つからない場合が殆ど)ネットで不登校について調べ、何とかしようと必死になっておられます。

実はこの行き渋り期にオススメの対応は、強引に行かせようとしないこと。

詳しくはコチラの記事⇒「学校行きたくない」と言われたら?中学生親の対応にまとめてあります。(私は息子達の行き渋り期をこの対応で乗り切りました)

②不登校葛藤期(完全不登校)

中学生男子
中学生男子

・力尽きて完全な不登校に
・生活が乱れ、朝起きない
・学校は行きたいのに行けない
・1日中ゲームや動画などで昼夜逆転
・外出しない
・食が細く、激やせする
・歯磨きしない、お風呂に入らない、一日中パジャマなど
・親の顔色をうかがう

どうしたら登校するかを常に考えている
学校に行って欲しいオーラが出ている
・不登校への対応で夫婦間にギャップ(お互いを責めあう)
・学校には行けない分、塾に行かせようとする
・先生の対応に不満や悩みあり
・高校受験に対する不安
・不眠など体調を崩す(激やせ)
・不登校になった子を恥ずかしく思ったり責める気持ちがある
・自分のせいだと自分を責め続ける

お悩みママ
お悩みママ

葛藤期の対応

昼夜逆転をさせまいと、起きる時間と寝る時間は厳しく声かけをしていたり、ゲームや動画の時間や場所の制限をしている親御さんが多い時期です。(=子どものことを信じていない)

「学校に行けないのはわかったけれども、だからと言って、生活面が乱れることだけは許せない」と皆さんおっしゃいます。

そして、この生活面への親の介入が問題を長引かせていることも多いなあと感じています。

こういった方は、そもそもしつけに厳しいことが多いので、この完全不登校の時期に、できるだけ、親の過干渉な行動を減らせることが回復(根本解決)に繋がります。

③不登校安定期(充電期)

中学生男子
中学生男子

・好きなこと、やりたいことでエネルギーが徐々に回復
家の中では元気
・安定した昼夜逆転
・口癖は「ひまや~」「たいくつや~」
・第三者との関わりも出てくる。
・ゲームをしない時間も増える。
・母(不登校でも自分を責めない相手)との会話が増える。

不登校の現実を受け入れ始める
・子どもを無理に動かそうとしなくなる
・夫婦で方針が一致し見守りを実践
・学校や勉強以外の話題は普通にできる
・だけどまだ少し世間の目は気になる

お悩みママ
お悩みママ

安定期の対応

安定期は、親が子どもを動かすのをあきらめた為に、子どもに自然と笑顔が増えます。

また、夫婦ケンカの時期を乗り越えて、だんだん夫婦仲が良くなるご家庭も多く、両親で我が子を支える姿勢(見守り)が見られるように。

子どもに学校や勉強の話をする場合、不機嫌になって黙り込む様子が見られる時は無理をせずに、子どものペースにに寄り添ってあげられますように。

子どもの心に親からの信頼という愛情エネルギーが貯まると、始動期はもうすぐです♪

④不登校始動期

中学生男子
中学生男子

・外部の人とつながろうとする。
(ネットで知り合った人、別室登校、個人塾など)
・「高校でeスポーツがしたい」「バイトがしたい」など「将来やりたいこと」の話をする
・中学の行事に行ってみようかなと言い出す
・でもドタキャンも多い

・休むことを恐れなくなる
漠然とこの子は大丈夫だと思える
・子どもをコントロールすることをあきらめる
・行く&やると言ったことをドタキャンしても許せる
・「自分責め」をしなくなる
・子どもを責める気持ちがなくなる
・夫婦で支えあう関係に

お悩みママ
お悩みママ

始動期の対応

親が子どものありのままの状態を受容できるようになると始動期が訪れます。

外出できる日も増えたりしますが、この時期はドタキャンも多いので、「行ってみようかな」「やってみようかな」と言う言葉に親はあまり一喜一憂しないことをお勧めします。

動けない我が子を「そういう日もあるよね」と、何回でも許してあげると、「言葉と行動が一致する活動期へ」と繋がります♪

⑤活動期

中学生男子
中学生男子

・意欲的になる
・自分の好きなことで動き始める
・外出する
・中学に復帰する
・高校に進学する

子どもの選択を黙って見守れるようになる
・人目を気にせず自分らしく生き始める

お悩みママ
お悩みママ

活動期の対応

活動期は、親からの提案も受け入れやすくなっているので、「こんなのあったよ」と親が見つけたよいことを紹介してあげるのもいいですね(ただし親の提案を子どもが採用しなくても責めないこと)

殻から出てきた子どもは、自分の人生のハンドルを握って自分らしく生きようと動き始めますが、まだまだ危なっかしい部分もあります。

子どもが「助けて」と声をかけてきた時は助けてあげて下さいね。

信頼関係が構築されていれば、親に助けて欲しいと言える子になっていますから。

やがて、卵のなかでじゅうぶんに育った子どもは、「そろそろ出たいよ」とサインをだしました。卵のなかからコツコツと音が聞こえたときのうれしい驚きは、初めて自分の足でタ・タ・タとわが子が歩いたときと同じものでした。殻を破ってでてきた子どもは、不登校になる前より何倍も成長し、自分の感性や考えが育っていました。

引用元:不登校でも子は育つ~母親たち10年の証明~「まえがき」より 発売:学びリンク
見守る子育てコーチ
見守る子育てコーチ

本)不登校でも子は育つ(学びリンク)を参考にさせていただきましたm(__)m

「学校に行かなくなってしまった子どもの心がわからない、、、」と悩んでいるお母さんにオススメの本です。

先輩不登校ママ
先輩不登校ママ

【先輩不登校ママから】
中学生の息子さんの不登校を経験された先輩ママさんから心強いメッセージ♡をいただきました
↓ ↓
不登校の子のゴールは「学校に復帰すること」だけでないことにご注意くださいね。

学校に行かなくても、何らかの形で動き出すことが大切だから

動き出した結果、その先の未来に、学校に行って学ぶこともあるかもだし、そのまま別のつながりで社会に出て行くこともあります。

ホントその子によって違うのです。

子どもが笑顔で、友達と話せるようになることが一番だと痛感しています。

それ以外は、全て後からついてくると思いますよ~

不登校の中学生をサポートする場所や進路

家の中に引きこもりがちなお子さんを心配する方に。

不登校の子どもをサポートする場所と、卒業後の進路についてご紹介します。

  • フリースクール

    フリースクールとは、何らかの理由で学校に行けなくなってしまった子供たちが通う民間の教育施設です。

    主にNPO法人や個人が運営しており、子供たちにとって学校以外の居場所・学び場を提供しています。

    対象者は施設によって異なりますが、小・中学生を受け入れ対象としているところが多く、中には高校生~20歳くらいの年齢まで幅広く受け入れている施設もあります。
  • 通信制高校とサポート校

    中学卒業後の学びの場としては、通信制高校があります。

    通信制高校は、毎日通学する全日制高校や定時制高校と違い、必要に応じて通学する自宅学習が基本となります。

    自分のペースで学習を進められるため、自由時間が多く、その分趣味や仕事などと両立することができます。

    通信制高校の多くは単位制なので、出席日数ではなく、取得単位数や高校在籍日数などの卒業要件を満たせば卒業することができます。

    ただ、卒業するには自己管理能力が必要であることや、登校が少ないので友達を作る機会が少ないことが懸念点となります。

    そこで通信制高校に通う生徒をサポートするためにあるのがサポート校。

    サポート校は、通信制高校に在籍する生徒の学習を支援するための教育施設のことで、勉強でわからないところがあった時などに学習の支援を受けられます。
  • 通信制特例校

    近年少しずつ増え始めているのが、不登校特例校といわれる学校です。

    不登校特例校とは、学校教育法施行規則に基づき、不登校児童生徒を対象とする特別の教育課程を編成して教育を実施する学校のことです。

    少人数指導や特色ある教育、個に応じた学習・体験が可能となり、令和2年9月1日現在、全国で16校(内、公立学校7校、私立学校9校)が指定を受けています。

    2021年4月に自治体主導としては初となる、公立不登校特例校となる不登校児専門の草潤中学校が岐阜市に開校されることになり、全国的なニュースになりました。

両親で子どもを支える!不登校は家族仲改善のチャンス

子どもが不登校になってしまうと、ご家庭は大混乱。

「お前がうるさく言い過ぎたせいだ!」「あなただって全然手伝ってくれなかったじゃない!」とお互いを責めあって夫婦仲が悪くなる場合も多いです。

この苦しい苦しい状態から抜け出すためのポイントは、「親御さんが不登校の事実を受け入れること」が重要だと言われています。

具体的には
「学校に行っても行かなくてもどっちでもいい」と、そばにいるご両親(特にお母さん)が心の底から思えるようになることが大事です。

お子さんが学校に行ってくれることが、お母さんが苦しみから逃れる一番の方法(希望)だったりしますから、どうしても「学校に行ってくれること」に執着してしまいますが、お子さんのためにも、自分のためにも「学校に行って欲しい」(=執着)を少しでも早く、手放せるといいですね。

険悪状態にあるご夫婦さんも「どっちの責任か?」ではなく、「これから一緒にどう見守るか?」について、どうぞ沢山たくさん話し合ってみて下さいね。

▼高校生の不登校対応はコチラを▼
「学校行きたくない」高校生のトリセツ~不登校にならなかった高1息子の話~

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