中学生不登校の原因・タイプ・段階別心理のポイント解説

朝起きない子(不登校)

令和の日本は中学生からの不登校が急激に増えて、27人に一人は不登校の時代となりました。

では「どうして中学から不登校が増えるのでしょうか?」

今日は、その原因と、不登校になりやすいタイプ(男の子の場合)について考えていきます。

そして、不登校の始まりから元気を回復するまでを5段階に分け(①急性期②葛藤期③安定期④始動期⑤活動期)それぞれの段階での中学生男子と母親の「心の状態」を、吹き出しを使って視覚的にわかりやすく解説していきます。

不登校になった男の子が、どんな流れをたどって元気回復に向かうのか?
そのために母は何を手放せばいいのか?
などにご注目いただき、親子で不登校を乗り越えるヒントにしてくださいね。

途中、実際に中学生の息子さんの不登校を経験&乗り越えられた先輩ママからの「心強い応援メッセージ」も掲載させていただいてます。

不登校が苦しいママの「希望の道しるべ」になりますように。

中学校における不登校事情

まずは、日本における最近の「不登校の実情」について調べてみました

3 小中学校における不登校

○ 小・中学校における不登校児童生徒数は164,528人(前年度144,031人)であり,前年度から20,497人 (約14%)増加。在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は1.7%(前年度1.5%)。

過去5年間の傾 向として,小・中学校ともに不登校児童生徒数及びその割合は増加している(H25:小学校276人に1人, 中学校37人に1人→H30:小学校144人に1人,中学校27人に1人)。

○ 不登校児童生徒数が6年連続で増加,約6割の不登校児童生徒が90日以上欠席しているなど,憂慮すべ き状況。児童生徒の状態に応じて休養させる等の「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機 会の確保等に関する法律」の趣旨の浸透の側面もある。

引用:文部科学省「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」より

上記、文部科学省の昨年の調査では

H25では、小学校276人に1人,中学校37人に1人だったのが

H30には、小学校144人に1人,中学校27人に1人に増加したという調査結果が出ています。

不登校者数は6年連続増加!

要するに今の日本では、中学生から不登校が増加し
中学生の27人に1人が不登校
各クラスに一人は不登校の子どもがいる状態です。

中学校から不登校が増える原因

中学校から不登校者数が増える理由としては、いくつか考えられます。

その大きくは、小学生時代とは大きく変わる中学校のシステムに、戸惑う子が多いことが考えられます。

以下、その原因について7つ挙げてみますね。

原因1:教科担任制に変わる

小学生は学級担任制。

ほとんどの教科を一人の先生から教えてもらっていましたが、中学からは、数学は○○先生、英語は△△先生と、教科ごとの担任制に変わります。

授業が専門の先生に変わると、勉強が難しくなるのはモチロン!先生との相性の良しあしも見られるようになります。

好きな先生の教科⇒得意科目
嫌いな先生の教科⇒不得意科目

となることもよくある話で、信頼できる魅力的な先生になかなか出会えないことも多いと感じています。

原因2:定期テストが始まる

中間テストや期末テスト、学年末テストなど、テストの点数で順位が付けられるようになります。

これは、周りと比較され、自分の位置が明確化することで、否定されたり、叱咤激励されることが増えるのです。

「勉強という物差し」で、先生や親など周りの大人から自分の評価を下されることに戸惑い、苦しんでいる場合も有りそうです。

原因3:部活動が始まる

中学からの楽しみの一つに「部活動」を挙げる子も多いですが、特に、体育会系の部活の場合は、顧問の先生や先輩が厳しすぎる部活も多く、理想と現実のギャップに苦しむ子も多いです。

顧問の先生の心無い一言がきっかけとなって、学校に行きづらくなり、不登校になる子も増えています。

原因4:先輩・後輩との付き合いが始まる

特に、部活動で、先輩や後輩との付き合いが始まり、先輩には敬語を使うなど、気を使うべき存在が増えます。

この時に、うまく対応できないと、先輩からの過度のいじりにつながったりして(本人にとってはいじめ)、部活を辞めたい⇒学校に行きたくないになる場合もあります。

原因5:スクールカースト制(陽キャと陰キャ)

容姿や学力や人気などでクラス内の格付け(スクールカースト)が始まるのも中学生のあたり。

陽キャ>陰キャ

みたいな構図が自然と生まれ、いじめまではいかないけれど、カーストの下に位置することで馬鹿にされていると感じ、学校に行きたくないと思う子も増えます。

原因6:塾や高校受験への親からのプレッシャー

殆どの子が高校受験を見越して、塾に行き始めるのが中学時代。

お金をかけて、少しでもいい高校に行くことが、今の日本では当たり前になっています。

そのために、「(お金をかけた分だけ)勉強をして、成績を上げ、少しでもいい高校に入りなさい!」という親からの(無言の)プレッシャーがかかっている子も多くみられます。



中学校で不登校になりやすい子どものタイプ

中学生で不登校が増える原因をいくつかあげました。

特に、私にご相談される方の多くが「男の子ママ」ということもあって、不登校になりやすい男の子のタイプが見えてきました。

【不登校になりやすいタイプ】

  • こだわりが強い
  • プライドが高い
  • 枠に縛られるのが嫌で自由を愛するタイプ
  • 完璧志向
  • 自分の気持ちを話すのが苦手 など

モチロン!例外もありますが

こういった個性を持つ子が、反抗期と重なる中学生の時期に「学校に行かないこと(不登校)」を選択するきっかけとしては大きく2つに分かれます。

1)学校での出来事がきっかけの場合



・担任の先生にひどく怒られた
・部活の先生にみんなの前で叱責された
・友達とのちょっとした喧嘩
・過度のいじられ(キャラ)
・勉強でのつまずき など

中学校での出来事にきっかけがある場合は、友達と話し合って和解したり、先生と話し合ったりして、本人が納得する状態になることで登校に向かうこともあります。

(注意:「親御さんが納得する状態」と「本人が納得する状態」がズレがある場合も多い)

不登校の中学生男子
学校に行くのが怖い。中学は行きたくない

2)学校にきっかけがない場合

不登校のきっかけについて、いくら本人に聞いても、原因がわからないことが多く、原因不明の腹痛や頭痛で不登校になるケースです。

こういった原因不明の体調不良の場合や、学校で起きたストレス源を取り除いても学校に行けない場合は、主に家庭に原因があると考えられます。

不登校の原因が家庭にある場合、たいていは、親の過干渉、威圧的な父親や祖父母の支配構造、両親の不仲父性の欠如(例:単身赴任)などが原因となっているようです。


これは、本来なら、一番くつろげる場所である家庭が、子どもが安心して過ごせる居場所になっていないために、携帯でいうと充電切れの状態です。

家での居心地が悪すぎて、心のエネルギーを充電できないために、ストレスをためこみ、体に不調が出てしまったお子さんが多いのです。

なので
家庭に原因がある不登校の場合は、家族関係を見直して家庭の居心地をよくし、登校や勉強を強制することなく家でゆっくり休ませてあげることが大事です。

そのために
不登校の始まりから回復していくまでの過程を、5つの段階に分け、

それぞれの段階での子どもと母の「心の状態(深層心理)」について解説していきます。

子どもの気持ちが元気回復に向かうには、母の気持ちがどんな風に変化いくといいのか?に注目していただき、不登校中のお子さんの対応の参考にしていただければ幸いです。

①不登校急性期(行き渋り期)

中学生男子
中学生男子

・朝起きれない
・原因不明の頭痛や腹痛
・表情が暗い
・親に本当のことが言えない

不登校になったらどうしようと不安
・学校を休むと困るため「はれものに触る」対応の場合もあり
・不安でイライラ
・子どものカウンセリング先や不登校児の受け入れ先を探す
・子どもを変えることを考えている

お悩みママ
お悩みママ

不登校急性期を乗り切るポイント

この時期は、急にわが子が学校に行けなくなったことに、親御さんの方がショックを受けている時期。

そのために、わが子が学校に行けないという現実を、心が拒否。
現実を受け入れることができないお母さんが多いです。

この時期をうまく乗り切るポイントは
親のそばで、不安そうな顔をしているわが子の存在に少しでも早く気づくことです。

お子さんは今どんな表情をしていますか?

お母さんに何を訴えたいのでしょうか?

■行き渋り期のお役立ち記事■
学校行きたくない!中学生の行き渋りに親はどう対応すべき?

②不登校葛藤期

中学生男子
中学生男子

・力尽きて完全な不登校に
・生活が乱れ朝起きない
・学校は行きたいのに行けない
・1日中ゲームや動画などで昼夜逆転
・外出しない
・食が細く、激やせする
・親の顔色をうかがう

どうしたら登校するかを常に考えている
学校に行って欲しいオーラが出ている
・不登校への対応で夫婦間にギャップ(お互いを責めあう)
・学校には行けない分、塾に行かせようとする
・中学の先生の対応に不満や悩みあり
・高校受験に対する不安が大きい
・不眠など体調を崩す
・不登校になった子を恥ずかしく思ったり責める気持ちがある
・自分のせいだと自分を責め続ける

お悩みママ
お悩みママ

③不登校安定期(充電期)

中学生男子
中学生男子

・好きなこと、やりたいことでエネルギーが徐々に回復
家の中では元気
・安定した昼夜逆転
・口癖は「ひまや~」「たいくつや~」
・第三者との関わりも出てくる。
・ゲームをしない時間も増える。
・母(不登校でも自分を責めない相手)との会話が増える。

不登校の現実を受け入れ始める
・子どもを無理に動かそうとしなくなる
・夫婦で方針が一致し見守りを実践
・学校や勉強以外の話題は普通にできる
・だけどまだ少し世間の目は気になる

お悩みママ
お悩みママ

④不登校始動期

中学生男子
中学生男子

・外部の人とつながろうとする。
(ネットで知り合った人、別室登校、個人塾など)
・「高校でEスポーツがしたい」「バイトがしたい」など「将来やりたいこと」の話をする
・中学の行事に行ってみようかなと言い出す
・でもドタキャンも多い

・休むことを恐れなくなる
・漠然とこの子は大丈夫だと思える
・子どもをコントロールすることをいい意味であきらめる
・行く&やると言ったことをドタキャンしても許せる
・「自分責め」をしなくなる
・子どもを責める気持ちがなくなる
・夫婦で支えあう関係に

お悩みママ
お悩みママ

⑤不登校からの活動期

中学生男子
中学生男子

・意欲的になる
・自分の好きなことで動き始める
・外出する
・中学に復帰する
・高校に進学する

子どもの選択を黙って見守れるようになる
・人目を気にせず自分らしく生き始める

お悩みママ
お悩みママ
先輩不登校ママ
先輩不登校ママ

【先輩不登校ママから】
中学生の息子さんの不登校を経験された先輩ママさんから心強いメッセージ♡をいただきました
↓ ↓
不登校の子のゴールは「学校に復帰すること」だけでないことにご注意くださいね。

学校に行かなくても、何らかの形で動き出すことが大切だから

動き出した結果、その先の未来に、学校に行って学ぶこともあるかもだし、そのまま別のつながりで社会に出て行くこともあります。

ホントその子によって違うのです。

子どもが笑顔で、友達と話せるようになることが一番だと痛感しています。

それ以外は、全て後からついてくると思いますよ~

参考文献:不登校でも子は育つ~母親たち10年の証明~ 親子支援ネットワーク♪あんだんて♪著  

不登校でも子は育つ(本)

やがて、卵のなかでじゅうぶんに育った子どもは、「そろそろ出たいよ」とサインをだしました。卵のなかからコツコツと音が聞こえたときのうれしい驚きは、初めて自分の足でタ・タ・タとわが子が歩いたときと同じものでした。殻を破ってでてきた子どもは、不登校になる前より何倍も成長し、自分の感性や考えが育っていました。

引用元:不登校でも子は育つ~母親たち10年の証明~「まえがき」より 発売:学びリンク
見守る子育てコーチ
見守る子育てコーチ

↑今回参考にさせていただいた「不登校でも子は育つ」の感動的な「前書き」を抜粋させていただきました。わが子の不登校を経験された母達の「不登校でも大丈夫。子どもはちゃんと育っているよ」という優しい声が聞こえてきそうな本です。オススメです♪

中学生の不登校を乗り越えるポイント


子どもが不登校になってしまうと、ご家庭は大混乱。

「お前がうるさく言い過ぎたせいだ!」「あなただって全然手伝ってくれなかったじゃない!」とお互いを責めあって夫婦仲が悪くなったり、ご家族が険悪になったりします。

中学生の不登校では高校受験も頭にチラつくために、「このままだとどうなると思ってるの!」と行き場のない怒りや焦りを子どもにぶつけてしまうことも多くてね。

特に不登校の始まり~半年くらいまでは、ご家族で苦しい日々が続きます。

この苦しい苦しい状態から抜け出すためのポイントは、「親御さんが不登校の事実を受け入れること」が重要だと言われています。

具体的には
「学校に行っても行かなくてもどっちでもいい」と、そばにいるご両親(特にお母さん)が心の底から思えるようになることが、不登校を乗り越えるために必要なステップだったりします。


お子さんが学校に行ってくれることが、お母さんが苦しみから逃れる一番の方法(希望)だったりしますから、どうしても「学校に行ってくれること」に執着してしまいますが

お子さんのためにも
自分のためにも
「学校に行って欲しい」(=執着)を少しでも早く、手放せるといいなぁ。

険悪状態にあるご夫婦さんも「どっちの責任か?」ではなく、「これから一緒にどう見守るか?」について、どうぞ沢山たくさん話し合ってみて下さいね。

不登校に悩むお母さんへ


今ね。

子どもが不登校になってくれたおかげで、家族仲が良くなった!何が起きても大丈夫と思えるようになった!本当に感謝している!という方もいらっしゃいます。

これは、反抗期でもある中学生での不登校をきっかけにして、浮き彫りになった「家族の問題」を、夫婦や親子、家族で力を合わせて解決していったことによって、毎日の幸せを感じておられるからだと思います。

不登校を経験して幸せを感じておられるお母さんたちは

「家族の誰か」が
・威張り散らしていたり
・遠慮し小さくなって暮らしていたり
・言葉の暴力を受けていたり
・王様のようにふるまっていたり
・否定され続けていたり
・信頼関係がなかったり
・自分さえ我慢すればうまくいくと思っていたり

といった「家族の問題」を改善し、「お互いに認め尊重しあう家族関係」を手に入れておられるのが特徴です。


ご家族を「本当に大切にし合える関係」へと整えていきませんか?

すると、家庭が「心のエネルギーを急速充電できるパワースポット」となり、足を止めていた子も元気に動き出すはずだから。

見守る子育てコーチ
見守る子育てコーチ

この記事がお子さんの不登校に悩んでいるお母さんのお役にたてますように。
一日も早く、ご家族に笑顔が戻りますことを心より願っています。

■オススメ本■
学校は行かなくてもいい
親子で読みたい「正しい不登校のやり方」小幡和輝著

学校は行かなくてもいい(本)


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