学校に行きたくない高校生|不登校にならなかった高1息子への対応

高校生活は楽しいことばかりではなく、友達関係や勉強、部活動などで悩んでいる高校生も少なくありません。

コロナ以降、子どもが学校行きたくないと言い出した中学生ママや高校生ママからのご相談が、随分増えました。

これは分散登校や、休校による過密スケジュールなどの教育状況が、子どもたちの心に少なからず影響を与えているものと感じます。

実は、我が家でも高1息子が学校に行きたくないと言い出した時期がありました。

眠れなくなるくらい苦しかったですが、息子の心に寄り添う対応を心がけることで「学校に行きたくない」という時期を乗り越えることが出来ました。

この記事では、当時の私の対応を元に、特に親がココに気をつけるとうまくいく!というポイントを解説しています。

お子さんが、同様の状態で悩んでいるお母さんの心の羅針盤として、参考になれば幸いです。

高校生が学校に行きたくなくなる心理と理由

「サザエさん症候群」や「ちびまる子ちゃん症候群」というものが在りますが、これは日曜日の夜にアニメを見た後に、翌日からの学校や仕事を考えて憂鬱になる現象のことです。

重症化すると出社拒否症、不登校、うつ病、適応障害などにつながると言われています。

こんな風に大人でも憂鬱になることがありますし、ましてや、夏休みや冬休みなど長期休み明けは、特に憂鬱な気持ちの高校生が増えそうです。

ではそんな高校生が学校に行きたくなくなる心理と理由を紹介します。

1)学業のプレッシャー

本当は子どもはみんな「少しでも良い成績を!悪い成績はとりたくない!」と思っています。

ですが、たとえその子なりの努力をしたとしても、理想通りの結果が出ることは、なかなかありませんよね。

とはいえ、大人から大学受験のプレッシャーを与えられ、勉強しないことを責められていたりします。

特に進学校の場合、入学した高校の勉強量や難易度についていけないと感じることが、学校に行きたくない気持ちにつながることがよくあります。

深刻な場合は、夜眠れなくなったり、食欲が落ちたり、うつ病や不安障害っぽくなっている場合もあります。

2)友人関係の問題

学校での人間関係のトラブルやいじめによって、学校に行くのが怖くなっている子もいます。

例えば、部活の威圧的な上級生に恐怖を感じていたり、友人トラブルでクラスで孤立していたり、親が想像する以上に悩んでいる場合も多いのです。

また、高校からは恋愛の悩みもググッと増える時期です。

彼氏や彼女とうまくいっている間は学校に行くのも楽しかったりしますが、別れがキッカケで元気がなくなったというご相談もあったりします。

3)家庭環境の影響

家族仲が悪い機能不全家族の影響を受けている高校生もいます。

なぜなら、本来は疲れを癒やす居心地のよい場所が家庭であるはずなのに、家庭の雰囲気が悪いので心に充電することができず、意欲が出にくくなっているからです。

例えば、口を開けば勉強や大学受験のことばっかりの母親や、何か気に入らないことがあるとすぐに不機嫌になる父親。

兄弟や同級生と比較ばかりして正論で正そうとする親に、やる気を奪われている子どもも日本には多いのです。

わかばやし
わかばやし

不眠や腹痛などを訴えている場合は、専門の医療機関を受診すると過敏性大腸炎(ストレスが原因の一つ)と診断される子どもが多いです。

また、起立性調節障害で朝起きることが難しい子もいます。

学校に行きたくない高校生へのアドバイス

では、上記のような理由から「学校に行きたくない」という気持ちがわいてきている時はどうすればよいでしょうか?

この章では、高校生の本人に向けて具体的な方法を5つお伝えします。

もしもわが子が悩んでいたら、無理強いしない程度でアドバイスしてあげるといいかもしれません。

1)ゆっくり休息する

まずは、ゆっくり休みましょう。

あなたの心が「動きたい」と思えるようになるまで、無理せずゆっくり休息をとることが今最も必要な事です。

人生はマラソンのようなモノですから、テストや受験などで頑張り続けて疲弊してしまった心をゆっくり回復させることは悪いことではありません。

逃げてはダメ!と少しでも早く動かそうとする親もいるかもしれませんが、今の自分には休養が必要であることをちゃんと言葉で説明できるようになると、理解してくれる場合も多いのです。

眠るって本当に大事です

2)自己理解や感情を整理する方法を試す

自分の本音が分からず心がぐちゃぐちゃな心の状態では、そりゃあ身体もSOSを出して動かなくなります。

そんな時は、ジャーナリング!!

実は私自身もやっていて、その効果をめちゃくちゃ実感している方法なんです。

これは頭に浮かんだことをありのままにノートに書き出すことで「書く瞑想」とも呼ばれています。

メンタルヘルスやマインドフルネスの手法の一つとして注目を集めていますので、心の奥に押し込んでいた自分の愚痴や本音をわーっと書き出してみませんか?

【書く瞑想】
頭に浮かんだことを
ありのままノートに書き出してみると
すごくスッキリします!

3)リラクリゼーションで心の栄養管理をする

最近「サウナで整う」という話をよく聞きます。

これは、自分をリラックスさせる方法をちゃんと知っている人が、サウナに入って心と身体を整えることを習慣にしていると感じています。

見守る子育てコーチ
見守る子育てコーチ

質問)あなたがリラックスできる事は何ですか?

音楽を聴く、カラオケで大声で歌う、誰かに話を聞いて貰う、など、自分の心が喜ぶことを自覚しておくことは、これから社会に出るあなたの役に立ちます。

心の栄養を定期的にとって、自分を整えながら進みましょう。

歌を聴くのも
歌うのもいいよね~

4)信頼できる人に相談する

心の内にある気持ちを話してみることもオススメです。

なぜなら、言葉にすることで初めて自分の本音に気づくことも多いからです。

「うんうん。そうなんだね」と否定しないであなたの気持ちに寄り添って話を聞いてくれる友だちや大人がもしもいたら、「悩みがあるんだけど話を聞いてくれませんか?」と声をかけてみましょう。

これは私の経験則

子どもが話を聞いてほしいと
声をかけてくるのは
たいてい夜でした。

モヤモヤした気持ちを
自分で言語化できるように
ゆっくり聞いてあげると
スッキリして次に進めるように
なった感じがしています。

アドバイスはいらない

ただ聞いてもらいたいだけなのです。

5)環境を変える(選択肢を増やす)

本当に今の高校が辛かったら、環境を変えることも選択肢の1つです。

通信制高校や高卒認定という方法もありますから。

もしかすると「今の学校に通い続けないとダメだ、人生終わる」という極端な思考が苦しさの原因かもしれません。

「もしもダメだったら学校を変わればいいや」くらいの軽やかさで、選択肢はいくつも在ることを知っておく(=視野を広げる)だけでも、きっと心は楽になるはずです。

親ができるサポート方法|不登校にならなかった高1息子への対応

実は、我が家でも高1の時に息子が学校に行きたくないと言い出した時期がありました。

高校入学後から1~2か月行き渋る期間があり、結果として不登校にはならなかったものの、母として苦しい苦しい時を過ごした経験があります。

当時は眠れなくなってメンタルダウンしてしまいましたが、子どもの心に寄り添う対応を心がけることで「学校に行きたくない」という時期を乗り越えることが出来ました。

具体的には「見守る子育て」を実践しながら「立ち止まっても大丈夫だよ」という安心感と愛情(信頼)を子どもに伝え続けました。

そして、再登校への執着を手放そうと頑張ったことが(←ここ重要)早い解決へ導いてくれた要因だと考えています。

ここでは、わが子が学校に行きたくないと言い出した時の対応を5つにまとめました。

1)無理に行かせようとしない

「不登校は甘えだ!」と捉えているご家庭も多く、できるだけ休ませない姿勢を貫こうとされている親御さんも多いと感じています。

特に、高校の場合は中学校とは違って義務教育ではないので、出席日数や単位の関係で高校留年の危機が高まるために、その心配から「無理にでも学校に行きなさい!」となりがちなのです。

私も、留年からの中退が一番恐怖に感じた部分でした。

ですが、そもそも「勉強」も「学校に行くこと」も、子どもの問題であって、親の問題ではありません。

ですので、当時の私は「学校には行っても行かなくてもどっちでもいい」とつぶやいて、登校への執着心を手放すことを毎日必死に実践していました。

2)余計な声掛けをしない

明日は行くって言ったじゃない!
少しぐらい我慢して行きなさい!

【やめた方がいい声掛けの実例】

  • 今日はどうするの?
  • 明日は行ける?
  • 今日は行くって(昨日)言ったじゃない!(非難)
  • (朝起きれなくなるから)早く寝なさい!(命令)
  • みんなイヤでも行ってるんだよ。少しぐらい我慢して行ってみたら?(正論の提案)
  • 学校行かないなら、働きなさい!(極端な思考)
  • このままだと将来ニートになるよ(強迫観念をあおってる)

こういった声掛けをしてしまうお母さんが実際のところ多いと感じていますが、子どもの心を傷つけてしまい、余計に動けなくしてしまいます。

自分の不安を子どもにぶつけたり、不安をあおって早く動かそうとする対応はやめましょう。

実は、行き渋りや不登校を乗り越えたお母さん達が悟ったようにおっしゃる台詞があります。

それは「親が何をどう言っても学校に行けない日は行けない。動かない。逆に、行ける日はほっておいても勝手に行く」と。

つまり、親のタイミングで子どもを動かすこと(=コントロール・支配)は無理だと心底諦めると、子どもの心が元気を取り戻し→動き始めるのです。

3)受容する

親が子どもを動かしたい気持ちを手放して、ありのままの子どもを受容すると早い回復に繋がります。

具体的には「そうなんだね」「そういう日もあるね」「しょうがないね」といった言葉で心に寄り添う対応です。

アドバイスや指示命令を言わないようにするだけでも効果がありますのでお試しください。

4)温かいコミュニケーション

お子さんの元気のない今(ありのままの状態)を受け入れてくれて、家の中で楽しく温かいコミュニケーションを心がけましょう。

すると、子どもはどんどん元気になっていきます。

また、話を否定しないで聞いてくれる人(特に親)がいれば、心の負担をかなり軽減することができるでしょう。

安心で安全な居場所を家の中につくるイメージです!

5)プロの支援を活用する

とはいえ、高校に行きづらくなている子どもへの対応が一人では難しい。という方は、無理はならさず、スクールカウンセラーや心療内科、行政の相談窓口などプロの支援を活用しましょう。

「見守る子育て」では、中高生の子育てのお悩みを解決するための様々なセミナーや動画を提供しています。

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まとめ

せっかく受験に合格して入った高校が「行きたくない場所」になってしまったわが子を見るのは、本当に辛いことですよね。

行き渋りや不登校の問題は、そうなった人(子どもと親)にしかわからない苦しさがあります。

そしてその苦しさ故に「間違った対応」をしてしまうと、問題が長引いたり、深刻化してリストカットを繰り返すなど状況が悪化してしまいます(涙)。

親は子どもに「学校に行きたくない気持ちをよく話してくれたね」と感謝して、学校に行く行かないは全部その子に任せるようにするのが最善の対応です。

「お子さんの道は塞がれたわけではないこと」「幸せに生きるための道は何本でもあること」をイメージして、どうぞ悲観し過ぎないようにしてくださいね。

その子のやりたいことを否定することなく、好きなことを伸ばしてあげるように心がけると、道は拓けます。

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この記事を書いた人(監修者)

わかばやしゆかこ

長野県松本市在住 
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年

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