学校に行きたくない高校生のトリセツ~不登校にならなかった高1息子の話~
コロナ禍では、「学校に行きたくない」など不登校関連で悩むお母さんからのご相談が随分増えました。
これは分散登校や、休校による過密スケジュールなどの教育状況が、子どもたちの心に少なからず影響を与えているものと感じます。
そもそも不登校者数は近年増加傾向にあって(7年連続)、令和元年度の文部科学省の調査では、小中学生の不登校者数は18万人を超え、過去最高者数だったそうです。
不登校の高校生は、5万人で若干減少したようですが、自殺者は増えており(令和元年222人)、これには中高生男子ママ専門コーチとして大きな危機感を持っています。
実は、我が家でも高1の時に息子が学校に行きたくないと言い出した時期がありました。
高校入学後の5月くらいから1~2か月行き渋る期間があり、結果として不登校にはならなかったものの、この期間母として苦しい苦しい時を過ごした経験があります。
今日は、その時に私が心がけていた対応(=見守る子育て)について、3つにまとめご紹介します。
1)無理に行かせようとしない
2)親はショックから立ち直り、大丈夫だよと伝える側になる
3)夫婦が同じ方向性で子どもを見守る
当時は眠れなくなるくらい本当に苦しかったですが、この3つを心がけることで、私は息子の「学校に行きたくない」という時期を乗り越えることが出来ました。
今、お子さんが、同様の状態で悩んでいるお母さんの心の羅針盤として、参考になれば幸いです。
もくじ
学校に行きたくない高校生の理由
本来なら、高校受験を乗り越え、楽しいはずの高校生活なのに「学校に行きたくなくなる」理由は、大きく二つの要因に分けられると考えています。
それは、学校に理由がある場合と、家庭に問題がある場合の二つです。
1)学校に問題がある場合
学校に行くことが嫌だという状態の子の場合、いじめや高校の先生への不信感などがあります。
公立高校と私立高校では、学校の雰囲気がかなり違うと感じていますが、公立高校(特に進学校)は、自由な学風なために、自学自習ができないと、赤点となり留年の危機感から行き渋りや不登校になりやすいです。
一方、私立の進学校は、先生も熱心で非常に厳しい印象がありますので、校風がその子に合わない場合は、入学後しんどくなる子もいます。
他には、SNSを通じて友達とのトラブルや、恋愛問題など、思春期特有の悩みが、学校に行きたくなくなるきっかけとなる場合もあります。
2)家庭に問題がある場合
教育熱心過ぎるご家庭や、家族不仲など、本来安心で安全であるべき家庭が、居心地が悪い場所となってしまっている場合、子どもは心のエネルギー不足から不登校になる場合もあります。
特に、「国公立や有名大学、医学部でないと許さない」という教育熱心過ぎるご家庭も多く(教育虐待になっていませんか?)、原因がわからない不登校の場合は、ご家庭に問題があることも多いです。
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このように、学校に行きたくなくなる原因が学校と家庭のどちらにあったとしても、親としてできる最善の対応は「家庭を安心で安全な場所にすること」「子どもの本当の味方として寄り添うこと」だと考えています。
学校に行きたくない高校生へ親の3つの対応
息子が高1の時に「学校に行きたくない」状態になったと申しましたが、その時に、私が心がけた対応を3つご紹介します。
ポイントは、「見守る子育て」を実践しながら「立ち止まっても大丈夫だよ」という安心感と愛情(信頼)を子どもに伝え続けること。
そして、再登校への執着を手放そうと頑張ったことが(←ここ重要)早い解決へ導いてくれた要因だと考えています。
1)無理に行かせようとしない
一つ目の対応は無理に行かせようとしない、です。
ですが、「不登校は甘えだ!」と捉えているご家庭も多く、できるだけ休ませない姿勢を貫こうとされている方も多いと感じています。
特に、高校の場合は中学校とは違って義務教育ではないので、出席日数や単位の関係で留年の危機が高まるために、その心配から「無理にでも学校に行きなさい!」となりがちなのです。
私も、この留年が一番恐怖に感じた部分でした。
ですが、そもそも「勉強」も「学校に行くこと」も、子どもの問題であって、親の問題ではありません。
ですので、当時の私は「学校には行っても行かなくてもどっちでもいい」と登校への執着心を手放すことを、毎日必死に実践していました。

▼中学生の行き渋りにお悩みの方に▼
⇒「学校行きたくない」と言われたら…中学生親の対応
2)親はショックから立ち直り「大丈夫だよ」と伝える側になる
小学生でも中学生でも高校生でも大学生でも、わが子が学校に行きたくないと言い出した時、親は少なからずショックを受けます。
これは、それくらい「学校に行くこと」が、今の日本では当たり前のことになっているからです。
ですので、「このままだと不登校になってしまうかもしれない…」、「将来は…」という不安が次々に襲ってきて、朝起きない子どもを怒鳴ったり、夜不安で眠れなくなったりなど、心が不安定になるお母さんもいらっしゃいます。
「まさかわが子が学校に行けなくなるなんて…」というショックは、お母さんなら誰しも受けるものですが、実はこのショック状態を引きずってしまうと、状況は良い方へは向かいません。
どうしてかというと、自分のショックを和らげるために、子どもをどうにかして再登校させようと躍起となってしまい(無意識)、「今のあなたのままではダメだ」という否定のメッセージを飛ばし続けてしまうからです。
親御さんがこの状態では、子どもは「自分の学校に行きたくない」という気持ちをちっとも理解してもらえないと感じるために、心の元気が取り戻せなくなってしまうんですよね…
ですので、親御さんはこのショック状態から1日も早く立ち直り、「立ち止まっても(みんなと同じでなくても)大丈夫だよ」と、子どもに安心感を伝える側に回ることが大事なのです。

どうぞ責めないであげてくださいね
3)夫婦が同じ方向性で子どもを見守る
「家庭が安心で安全な場所であること」は、子どもの健全な成長にとても重要です。
ですが、夫婦が不仲だったり、威圧的な誰かがいる支配構造になっていたりすると、家庭が安心で安全な場所ではなくなってしまいます。
家で安心してくつろげないと、しんどいですもんね。
私はこれまで、沢山の不登校ママのサポートをさせていただきましたが、不登校の原因がわからない場合、こういった機能性不全家族のケースが多いと感じています。
不登校になったことで、夫婦で揉め険悪になってしまうご夫婦も多いですが、この場合は、子どもの不登校を機に、今まで目をそらせていた夫婦の問題があぶり出されたという印象が否めません。
実は、子どもが不登校になったことで、夫婦で話し合う機会が増え、結果として夫婦が仲良くなった!子どもが元気になった!という方も結構いらっしゃいますので、お子さんの為にも夫婦仲を整え、家庭を安心で安全な居場所にすることを心がけていただきたいです。
というのは、自分は両親から大切にされていると、子どもが心で感じることが、自分を肯定する力の源となり、さらには自分の人生を自分で切り拓く原動力となるからです。

居場所になっていますか?
高校で不登校になった後の進路
「学校に行きたくない」子どもを見守っていたとしても、このまま不登校になってしまったらどうしよう…とわが子の将来が不安になる方も多いと思います。
高校の場合は、中学生とは違って、単位が取れないと留年の不安もありますから。
ここでは、「今の高校で不登校になっても大丈夫だ、ちゃんと道がある」と安心していただくために、その後の進路についてご紹介します。
コロナ禍では特に、通信制高校を経て、大学に進学するお子さんも増えていますので、安心材料に変えていただきたいです。
1)他の高校に編入する
今の学校の雰囲気が合わない場合や、出席日数が足りなくて留年を避ける場合、他の高校への転入(転校)や編入する道を選ぶご家庭もあります。
この場合、今の高校で取得した単位を引き継ぐこともできるようです。
編入先として通信制高校や「通信制高校+サポート校」、定時制高校がありますが、通学することに不安がある場合は、「通信制高校+サポート高」を選ぶ方が多いです。
「通信制高校+サポート校」はオンライン授業やレポート中心の授業となり、スクーリングに参加するなど単位を揃えれば卒業できるので、その子のペースで学ぶことが出来ますが、学費が高いのが親としては大変なところです。

どこでも勉強できます!
・
どの道を通っても
自己実現できることを
信じて見守ってあげて欲しいです
2)高卒認定を取得する
文科省が年2回実施している「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定試験)」があり、これに合格すると、高校卒業と同程度の学力があると認められます。
つまり、高校に通わずとも「高卒資格」と同等の資格を得ることが出来、進学や就職時に「高卒」と同等の扱いを受けられます。
最近では、現在通っている高校がその子に合わなくて辞めた後、この高卒認定に合格し、大学に進学した話もよくお聞きます。
「学校に行きたくない」高校生の見守り方
高校が楽しい場所であればそれに越したことはないのですが、せっかく受験に合格して入った高校が「行きたくない場所」になってしまった状態のわが子を見るのは、本当に辛いことですよね。
不登校の問題は、そうなった人(子どもと親)にしかわからない苦しさがあります。
ですが、「お子さんの道は塞がれたわけではないこと」「幸せに生きるための道は何本でもあること」をイメージして、お母さんが悲観し過ぎないようにしていただきたいです。
コロナでさらに多様性の時代になったと感じていますので、その子のやりたいことを否定することなく、好きなことを伸ばしてあげるように心がけると、道は拓けます。

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