高校受験で不合格だった時、親ができる最善のこと
この春、わが子が高校受験で不合格になってしまった方は、「もっと早くから塾に入れて勉強をさせておけば…」という後悔など、いろんな感情が渦巻いておられるのではないでしょうか?
わが子にとってベストだと思った高校に入れなくて、将来への道が閉ざされたような絶望感を感じている方もいらっしゃると思います。
今日は、第1志望ではない高校に通うことになるお子さんに、親はどう対応するとよいか?についてお伝えします。
大切なことは、子ども以上にショックを受けて暴走せずに、愛情をもって見守ることです。
今現在、子どもよりも親御さんの方がショックを受けている方は、自分のショックを子どもにぶつける生き方から→お子さんを包み込む生き方に変えていただけたらよいなぁと願っています。
もくじ
高校受験で不合格になった時、親子の心のメカニズム
高校受験の場合、中学受験や大学受験とは違って、大部分の子が志望校に合格します(特に公立高校の場合)。
これは、模試などの過去のデーターを元に綿密に行われた学校の進路指導の成果なのだと感じています。
ですので、同級生の殆どが合格に喜ぶ中、わが子が不合格なってしまうと、少数派になるためにどうしても落ち込みやすいと思います。
そして、子ども以上にショックを受けてしまった親御さんは怒りの感情から(世間体を気にしている方が多い)「次こそはリベンジだ!」と叱咤激励型の子育てに突入することもあります。
ですが、本来なら「親は子離れ=子どもは自立」へ向かう高校生の時期に、親の怒りからの干渉が加わると、かなりハードモードの高校生活となってしまいます。
なぜなら、今回頑張らなかったわが子を、(心の奥底で)責め続けてしまう構造になってしまうからです。
高校受験で不合格になった時、親として大切なことは、一日も早く、(自分自身が)前向きな気持ちに切り替えること。
そして、この結果を受けて一番辛いのは、子ども自身であることに気付いてあげることです。
親がわが子の不合格を、子ども以上に引きずってしまうのは、子どものせいではなく、自分が子どもの問題に介入しているために起きていることなのです。
▼落ち込みのひどいお母さんに▼
⇒高校受験での失敗を引きずる時の対処法
不合格になった子への励ましの言葉の例
人生は山あり谷あり。
失恋や仕事の失敗など、私たちも「辛くて仕方なかったあの時、あの人の一言があったから、立ち直れた!」という経験はありませんか?
人生はうまくいくことばかりではありませんから、うまくいかなかった時は「ものごとの捉え方」を変えると、視点がガラッと変わり、その先の未来をより充実したものへと変えていけると実感しています。
ですので、わが子には「前向きな言葉」「愛ある言葉」をかけてあげたいものです。
子どもにNGの言葉

- あなたが頑張らなかったから、不合格になったのよ!
- 全部自分の責任だからね。
- あなたのせいで、恥ずかしくて外を歩けない。
- この結果をちゃんと受けとめて、大学受験では二度と後悔しないように頑張りなさい!

「頑張らなかったことが悪い!子どもにこのままではダメだということをわからせたい!」となる親御さんがほんとーーーーーに多いです。
ちゃんと反省させたいんですよね…
コレは、頑張らなかったわが子を責める気持ちが強い方の傾向で、辛い時にかける言葉としてはNGです。
どうしても子どもを責めたい気持ちが暴走してしまう方は、寓話「北風と太陽」を思い出していただき、キツイ言葉は口にしないよう心がけてくださいね。
後に、子どもに投げた言葉はブーメランになってわが身へと戻ってきちゃいますから。
やる気を引き出す言葉

わが子を包み込むイメージ
- (不合格の高校は)ご縁がなかったのだろうね
- 今辛いだろうけど、あなたなら大丈夫。どの高校でも充実した3年間を過ごせるよ。
- 悔しかったね
【ご注意】
子どもに感情(本当の気持ち)を吐き出させてあげることが大事ですので、本来なら先に子どもが感じるべき感情を、母が横取りしてしまわないように注意しましょう。(例:母が泣き崩れる、ずっとふさぎ込む、嫌味を言い続ける)
▼参考記事▼
⇒思春期男子の勉強のやる気を引き出す方法
この経験を将来に活かす子に育てるには?
今回の「ふがいない結果」を無駄にするな!大学受験や将来に繋げてもらいたい!と我が子に望む親御さんは多いのではないでしょうか?
失敗を活かして大成した人は沢山いらっしゃいますので(むしろ成功者の殆どは失敗を活かしている人)、この経験をバネにして奮起してもらいたいと願うのは親として当たり前の感情だと思います。
では、そのためにどんな対応をするとよいのでしょうか?
それは、親は子ども自身の問題に介入はせずに、温かく見守ることです。
具体的には、余計なことは言わず、元気が出るまでそっとしてあげて下さいね。
そのためには、親は不合格ショックを子どもにぶつけずに、自力で!心を回復させる必要があります(自分のご機嫌は自分でとる)
時々「このリベンジは必ず大学受験で!3年後、今回見下した人を見返してやりなさい!」的なことを言って、わが子を奮起させようとする方がいらっしゃいますが、これはNG対応です。
なぜかというと、自分の悔しさを子どもにリベンジさせようとして発破をかけているセリフだからです。(子どもが自分で言う場合はOK)
お子さんの失敗をどうぞ許してあげて下さいね。
失敗をしても「そういうこともあるさ」と親に温かく受け入れてもらえる環境が、今度こそは頑張ろう!と奮起して、やる気を引き出す環境となりますから。
最後に~試験に不合格だった私に息子がかけてくれた言葉~

号泣してしまいました
余談かもしれませんが、実は私は、コーチングの試験(実技試験)に2度落ちたことがあります(10年前です)
振り返ってみると、あの程度の勉強と準備で合格しようと思っていた自分自身が恥ずかしいのですが、当時の私はビックリするほど落ち込みました。
特に、2度目の不合格通知を受け取った時は、不覚にも子どもたちの前で号泣してしまう程でした。
その日、それまでは普通にしていた母親が、手紙を読んで急に泣き出したことに、息子達はビックリしたようで、当時中1だった長男は「お母さんが泣くと僕も悲しい」と言って慰めてくれました。(コーチング的に最高の共感力)
また、小4だった次男は「どうしてその試験に合格しないとだめなの?」と質問してくれ(コーチング的には行動の目的を聞かれている)
私「お母さんの夢はコーチになることで、そのためにはこの試験に合格しないといけないんだ」と答えると
次男「じゃあ、7回まで落ちてもいいよ。”七転び八起き”と言うから」と言ってニッコリ笑ってくれました。
ビックリしたのは私です。
まさか、まだ小さな息子達からこんなに優しい言葉をかけてもらうとは、思ってもいなかったのですから。
ですが、この「優しいふるまい」が、やさぐれて落ち込んでいた私の心を優しく包み込んでくれたのでした。。。
そして、小さな二人が味方となり私の心に寄り添ってくれたおかげで、「次こそは絶対に頑張ろう!」という強い意志へ繋がったなぁと感じています。(おかげさまで、コーチ認定試験には3度目の正直で合格しました)
この日のことは、大人よりむしろ子どもの方が「純粋で優しく尊敬すべき存在」であることを教えてもらった、大切な大切な思い出となっています。

包み込んでくれました
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失敗は誰にでも訪れます。
ですが、その時に、そばにいる家族がどんな対応をとるかで、傷ついた心は癒されもするし、逆に、傷口をえぐられ憎しみへと変わったり、気力が出なくなる原因となったりします。
どうぞ、1日も早く前向きな気持ちに切り替え、その子の未来にとっての「最善の対応」が出来ますように。
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