共依存の親子の特徴と原因、解決策を徹底解説!子どもを自立させる親になろう!

・共依存って何?どんな状態?

・家を出てちっとも自立しようとしない子どもの将来が不安…(朝起こしてご飯の準備、部屋の掃除など結局母が全部やっている)

・親子が共依存になる原因を知って改善したい!など。

この記事では、親子の共依存の特徴や、原因、リスクなどをご紹介し、共依存状態を断ち切って親子共に自立に向かう為の5つの方法についてお伝えします。

実は、子育てコーチとして私が一番怖いと感じているのが、この「共依存親子の状態」です。

どうしてかというと、親子それぞれにメリットがあるので断ち切ることが難しく、自立すべき年齢になっても、自立できない子を育てあげてしまうからです…

コレ大問題だと思いませんか?

この記事を読んでいただくことで、(無意識に)この共依存に足を踏み入れているお母さんがその危険性に気付き、断ち切るきっかけにしていただけると幸いです。

笑顔で自立していく子どもを育てましょう!!

共依存とは?

「共依存」とは、親子関係や恋愛関係、友人関係など、人間関係全般に現れると言われていて、特定の相手と必要以上に依存しあっている状態のことです。

この「共依存」がどうして怖いかというと、それは相手から離れられなくなってしまうからです。

相手から依存されることで(無意識のうちに)自分の価値を感じているので、軽蔑し合いながらも一緒にいないと寂しく離れられない状態になってしまいます。

具体的には
・その人がいないと、生きられなくなる
・例え理不尽なことだったとしても、相手の要求を受け入れ、精神的に支配される(例:モラハラやDV)
・自分がどうしたいか?がわからない状態になり、自分のことなのに自分で選択ができない。
などの状態になってしまうと言われています。

モラハラ夫と妻
モラハラ夫と妻
何か言うのをあきらめて
従い続けていませんか?

共依存の親子の3つの特徴

「母子カプセル」という言葉をご存じでしょうか?

通常は、子どもが成長するに従って「カプセル」(母子一体の世界)が破れて、社会性を身につけます。

ですが、子どもの自我形成期を過ぎても母子密着関係が続くと、親子が共依存状態に陥り、子どもの精神的な成長に問題が生じることが多いと言われています。

ここでは、そんな親子カプセルから共依存になってしまう親子の特徴について3つご紹介します。

1)成人しても離れることができない

もちろん、介護などいろいろな事情で同居している親子はいます。

ですが、共依存の親子の問題は、お互いに離れることができないという点です。

親側は「周りに迷惑をかけるのではないか?」という心配やさみしさ、子ども側は経済的な理由や自己肯定感の低さなどが原因で、子どもの自立を阻む構造になっています。

2)経済的援助が当たり前

自立とは、自分以外の人の助けなしで、または支配を受けずに、自分の力で物事をやって行くことです。

つまり、成人する年齢になったら精神的にも経済的にも親の支配を受けずに、自分一人の力で生きていけるように育てる事が子育ての目的でゴールです。

ですが、自立する年齢になっても、親に依存している子どもは、親から援助を受けるのは当然だと思い込んでいて、親の脛をかじり続けます。

また親も、甘やかして金銭を与え続け、労働の意欲を奪ってしまっていることに気付かないまま、嘆きながらも保護体制を続けてしまいます。

結果として、子どもは成人した後も家を出ようとしない、経済的にも精神的にも自立しようとしないという状態になってしまうのです。

3)お互いに依存している自覚がない

周りから見ると「ちょっと変だな?」と違和感がある親子でも、当の本人達は全く自覚していないことがよくあります。

この理由は、親が子どもの成人後も(大人なのに)まだ子どものように扱っていて、子どもの「生きる力」が育っていずに、親に甘えるのが当たり前になっている為です。

ですので、親がずっと子どもの問題を何とかしてきているので、特に困った事が起きない限り、お互いに依存していることに気付かないままでいるのです(大問題!)

参考までに、共依存の親子が描かれた例として、3つのTVドラマがありますのでご紹介しますね。

1)お母さん、娘をやめていいですか?(母と娘の共依存)
中学受験や大学受験、就職など、全て母との二人三脚で育ってきた娘の話。
完璧な母のサポートで順調に育ち、まるで恋人同士のように仲の良い密着型の親子だったが…

2)過保護のカホコ(両親と娘の共依存)
両親に溺愛されて育った奇跡の箱入り娘の話。
母親の助け無しには、朝起きることも、その日着る服を選ぶこともできない…

3)ずっとあなたが好きだった(母と息子のマザコン例)
「マザコン=冬彦さん」という代名詞が生まれ大ブームとなったドラマ。
3高でエリートの銀行員と結婚し幸せな生活を送るはずだったヒロインだったが…

かなり以前のドラマもありますが、どれもインパクトが強いドラマだったので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

親子の共依存の原因

親子が共依存になってしまう原因を4つお伝えします。

原因1)親が子どもを自分の一部として扱っている

・親の理想の大学に進ませようとする
・習い事や塾など、親が決めたスケジュールで動かそうとする
教育虐待

など、子どもを自分の所有物のように扱っている親御さんは一定数います。

子どもを自分の一部だと認識している為に、そのわが子を自分の理想通りに育てようとして、過剰に保護したり干渉したりする状態が継続してしまっています。

原因2)夫婦不仲による子どもへの執着

日本の家庭のよくある構造として、「母親と子ども、父親は蚊帳の外」という状態が多くあります。

これは、育児を母親一人で回している大変さ、ワンオペ育児の弊害とも考えられますが、夫と過ごすよりも子どもと過ごす方ことに価値を感じている為に、子どもに執着してしまっているお母さんが多くいます。

自分の期待通りに動いてくれない夫に対して、被害者意識を持ってしまうようです。

ですが、夫婦不仲は子どもの健全な成長を妨げます!

子どもの意欲低下や不登校などの問題が起きた時に、(相手ではなくて)自分の心と態度を軽やかに修正しようとするお母さんが増えて欲しいです。

原因3)過度な心配

特に発達障害やグレーゾーンなど、子どもの発達に過度な心配があると、特に母親は過保護や過干渉になりやすいです。

どうしてかというと、周りと比べて苦手な事が多いために、手を貸すことが当たり前になって子離れが難しくなるためです。

大切な事は、その子が自分の特性を受け入れて(親元を離れて)一人立ちすること、という目的を忘れないで子育てして欲しいです。

原因4)親の自己肯定感の低さ

母親と子どもの共依存の場合、母親の自己肯定感の低さが原因で始まっていることが多いです。

どうしてかというと、自分の存在価値を感じるために、子どもに尽くす(依存する)ということが起きているからです。

「だめんずうぉ~か~」という言葉をご存じでしょうか?

「だめんず」とは働かなかったり、DVをする(いいところもあるけど)ダメな男のことで、そんな「だめんず」ばかりを好きになって、渡り歩く女性のことを「だめんず・うぉ~か~」というらしいです。

そして、この「だめんず・うぉ~か~」になりやすい女性は、自己肯定感が低い女性だと言われています。

どうしてかというと、「尽くす事=誰かの役に立つこと」で自分の価値を感じようとしているために、DVなど苦しい体験をしたとしても、また同じような相手を見つけて、渡り歩いちゃうそうなんです。

つまり

尽くしたい女性(誰かの役に立つことで自分の価値を感じるメリットあり)

尽くされたい男性(生活能力が低いから面倒をみてもらえるメリットあり)

双方の利害関係が一致しているのが特徴です。

・文句を言いながらも、お世話している
・子ども部屋の掃除は当たり前にしている
・鞄からお弁当箱を出して洗ってあげている
・鞄から体操服を出して洗ってあげている
・宿題を手伝ってあげている
・勉強以外のことは殆ど母がやってあげている
・学校のプリントをファイリングしている
・洋服や本など必要な物は買っておいてあげる

など、よく気がつく献身的なタイプのお母さんはご注意ください。

▼参考記事▼
息子をマザコンにする母の特徴~毒親脱出法~

過保護な親の特徴と甘やかされて育った子の行く末

親子共依存のリスク

では、親子が共依存になってしまうとどんなリスクがあるのでしょうか?

ここではリスクを3つお伝えします。

  • 子どもの自立を妨げる

    一般的に、健全な親子関係があるご家庭では、成長にするに従って、子どもは自然に親元を離れ自立(自活)していきます。

    ですが、親子が共依存関係にある家庭では、親が子どもの「生きる力」を見くびっていることも多く、本来なら自分ですべきことを母親が先回りしてやってしまいます。

    ですので、自分の頭で考える力や生きる力が育たず、自立すべき年齢になっても自立できません。
  • 後々親も苦労する

    社会問題にもなっている「8050問題」があります。

    コレは80代の親が、自宅にひきこもる50代の子どもの生活を支え、経済的にも精神的にも行き詰まってしまう状態のことを言います。

    また、以前ラジオのお悩み相談で「都会で暮らす45歳の娘に、ずっと仕送りを続けている老夫婦。そろそろ仕送りをやめたいけど、、」という話を聞いてビックリしたことがあるのですが、こんな風に、子どもが自立した後も、経済的援助を続けているご家庭も案外多いのかもしれません。
  • なかなか抜け出せない

    自己肯定感の低い母親が献身的に世話することで、子どもの「甘え」を増長させてしまって、結局お互いの成長の機会を奪い合う共依存状態は、双方にメリットが存在するために、非常に抜け出しにくいのです。

    これが親子の共依存の怖いところだと考えています。

親子の共依存を断ち切る5つの方法

親子の共依存の場合は、その殆どが、親からつくられます。

ですので、これを断ち切るためには、親の方から手を放してあげることが非常に重要です。

(そうしないと、共依存になってしまい後々一緒に苦しむか、もしくは、大人になってから縁を切られるパターンが多いです)

1)共依存の自覚を持つ

まずは、自分の心の状態を直視して、自分の行動が過保護だったことに気づくことが重要です。

現状に気づいて認めないことには、ずっとそのまま、過剰に保護し続けてしまいますから。

今、例えば

・私がいないとこの子はダメ

・私のやり方が正しい(子どもには危なっかしくて任せられない)

・私が手を貸してあげないと絶対失敗する

・やる気はあるのに、出来ないなんてかわいそう

といった気持ちがある、お世話好きで心配性のお母さんは要注意です。

2)自己肯定感を高める

共依存になってしまう原因には、母親の自己肯定感の低さがあります。

現在、ご自覚のある方は、自分の自己肯定感を上げるために何か行動してみることをおすすめします。

具体的に何をすればよいかについては、自己肯定感を高める12の方法。にまとめてあります。

3)生きがいを見つける

子育て以外の生きがいを見つけることも重要です。

子どもに依存しないで生きていけるように、子育て以外に熱中できる何かを見つけてみませんか?

母も精神的に(経済的にも)自立するのです。

(例:自分の不安は自分で解決する、自分のご機嫌は自分でとる)

すると、母親に監視、心配されなくなった子どもは心底ラクになり、笑顔で自立していきます。

4)親と子の別々の生活を試みる

物理的に離れる事も大事です。

例えば、仕事を始める、一人旅で家を空ける時間を増やす、一人暮らしをさせるなど。

子育ての目的は、「笑顔で子どもが自立する事」ですので、親は自立を見据えた子育てをしていきましょう。

そのためには、この子は大丈夫だと信じて、だんだん手を離していくことが必要です。

子育て四訓
思春期はだんだん
手も目も離す時期

5)相手を救わなくてもいい

親子間や夫婦間で共依存になっている場合、気持ちの優しい女性は特に、相手を見捨てられない(救わなくっちゃ)という気持ちが湧いてきてしまいます。

ですが、夫を救おう、子どもを救おう、と思っていると、どんどん深みにはまってしまうのが、この共依存の怖いところです。

相手には、自分で自分の問題を解決する力があることを信じることができれば大丈夫です!離れられます!

自分のやりたいことを優先して、一人で楽しんでいいのです!

一人で解決するのが難しい方は、カウンセラーさんや、行政の力を借りることも重要です。

・・・・・・

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参考になる本の紹介

親子の共依存についてもっと詳しく知りたい方の為に、参考になる本を2冊紹介します。

オススメ本1)親子共依存

ほん)親子共依存 尾木直樹著
親子共依存(ポプラ新書)
尾木直樹著

オススメ本2)共依存|苦しいけれど、離れられない

本)共依存|苦しいけれど、離れられない 信田さよ子著
共依存|苦しいけれど、離れられない
(朝日文庫)
信田さよ子著

まとめ

わが子の未来が不安で子どもの問題を親が解決しようと一生懸命になっているお母さんは日本には沢山います。

どうしてこの状態になってしまっているかというと、周りとの比較が前提にあり、その子の力を見くびっていて、その子の力の存在を信じようとしていない為だと感じています。

親がこの子には「自分で解決する力」がある!と信じること。

そして、その子の問題を少しずつ任せて、思春期以降はだんだん子離れしていくことで「生きる力」を育てることができます。

子どもではなくて「自分の中に問題はある」という気付きが、あなたの大切な家族を救います。

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この記事を書いた人(監修者)

わかばやしゆかこ

長野県松本市在住 
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年

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