過干渉な親のセルフチェックリスト(小・中・高校生別)|脱却する3つの方法
・過干渉になるのはどんな行動なのか?自分でチェックしてみたい
・過保護と過干渉の違いを知りたい
という方に、小学生高学年・中学生・高校生の3段階に分けて、ついつい親はやってしまいがちだけど、実は過干渉になる超具体的な事柄をリスト化しました。
過干渉は毒親の特徴と言われます。自らを省みて過干渉な親を卒業!この先の自立を見据えて「生きる力」を育てたいと考える親御さんに読んでいただきたいです。
もくじ
過干渉と過保護の違い
過保護と過干渉の違いを調べてみると(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia))
過保護とは「子どもが望んでいることをやってあげすぎること」
過干渉とは「子どもが望んでいないことをやりすぎること」です。
過保護の具体例は、(良かれと思って)鞄からお弁当箱や体操服を出して洗ってあげる、塾や学校への送り迎えなど。
子どもが困る前に親が先回りしてやるので、親子関係は比較的良いのが特徴ですが、自分のアタマで考えて動く力が育たず、共依存関係になりやすいです。
過干渉の具体例は、(良かれと思って)勉強や受験のことに口を出す、スマホをチェックしているなど。
子どもが望んでいないことにイチイチ口を出すので、親子関係が悪いのが特徴です。
どちらも「やってあげ過ぎること」が問題です!
混同されやすい「過干渉」と「過保護」ですが、特に過干渉は「子どもが望んでいないこと」を、やり過ぎてしまうことから、近年「毒」とみなされ、「毒親」の特徴としてあげられています。
▼参考記事▼
⇒過保護な親の特徴と甘やかされて育った子の行く末
過干渉な親の特徴
過干渉な親の特徴を5つご紹介します。
日本には過干渉な親が多いので、周りと合わせていたらいつの間にか過干渉になっていた!という場合もありますので、ご注意くださいね。
- 子どもの生活に過度に介入する
朝起きる時間や夜寝る時間、ご飯の食べ方や、スマホの使い方、勉強のやり方など、躾という名の下、小言が多い。 - 子どもの行動を制限する
ゲームや勉強の時間制限や塾や習い事のスケージュール管理が厳しすぎる - 子どもの選択肢を奪う
例えば、志望校は親が許可した学校からしか選べない。違う選択をしようとすると不機嫌になって怒る。 - 子どもが反抗できない環境を作る
口答えが出来ないように、見張りを強化したり、罰則を与える。 - 自己の価値観を押し付ける
「勉強して有名大学に入るべき」「コツコツ頑張るべき」など、自分が正しいと思う価値観をゴリ押ししている。
過干渉が子どもに与える影響
では、過干渉な子育てをしてしまうと、育てられる側の子どもにどんな影響があるのでしょうか?
子どもの健全な成長にとって大切な3つの側面からお伝えします。
1)心理的な影響
親が子どもに干渉しすぎると、子どもの自尊心が育たなくなる可能性があります。
というのは、過干渉な親の子どもは、親の価値観を押し付けられ、それに従わないとダメだと言われて育ちます。
つまり何かにつけ「あなたの選択は間違っているのよ」と否定されるので、自己否定感が強くなるというわけです。
また子どもは失敗を乗り越えていく過程で、少しずつ学び、自信をつけていきますが、先回りして失敗しないようにお膳立てされることも多いので、困難を乗越える力(レジリエンス力)も育ちにくくなります。
2)自立への障害
自立する年齢になっても、親に依存したまんま家を出ず、自立しようとしない若者もいます。
これは、自立に必要な「生きる力」が育っていないためです。
自分を肯定的に捉える力(自己肯定感)、自主性や主体性、コミュニケーション能力などが育っていないために、親元を離れて1人でも生きていける!という自信がないのでしょう。
ひきこもりやニートになる原因の一つです。
3)社会的スキルの欠如
【社会的スキルとは】
- 相手の感情や意図を理解する
- 自分の感情をコントロールする
- 状況に応じて適切な行動をとる
- その場の空気に適した伝え方で自分の考えを主張する
- 相手に不快な思いをさせないよう振る舞う
親に干渉され否定され続けたせいで、これらの大切な力が育っていないことは大問題だと感じています。
過干渉が子どもに与える影響はめっちゃデカいです!!
今を乗り切る事(例:直近の受験)を優先して過剰に干渉している方が多いですが、10年後20年後まで視野を広げて、大切な大切な「生きる力」を育ててまいりましょう。
過干渉な親のセルフチェックリスト
では、親が自分で過干渉かどうかを確認していただくために、小学校高学年、中学生、高校生別にセルフチェックリストをつくりました。
いずれの場合でも、根底にあるのは以下の4つです。
- 子どもの時間管理を親が過度にしていないか
- 子どもの選択を制限していないか
- 子どもを監視し続けていないか
- 子どもの友人関係に介入していないか
時が来たら自立する子に育てるためにも、子どもの選択を尊重していきましょう。
過干渉チェックリスト【小学生高学年】
チェックが付く項目は過干渉です。
今良かれと思ってやっている事をやらないようにすると→子どもの自主性や主体性が育ち、中学生以降の子育てが楽になります
- 子どもの宿題(自由研究や作文)に親が手を貸している
- 子どもの友人関係に口出しして、友達を選ばせている
- 子どもが困らないように先回りして、周りの人(学校や塾の先生、ママ友)にお願いして手を打っている(例:クラス分け)
- 子どもがやりたがらないこと(英語や武道など)を「このままでは将来困るから」とやらせている
- 忘れ物に気づいたら学校に届けている
- 忘れ物がないか毎朝親がチェックしている
- 子どもが宿題やプリントを持ち帰るのを忘れた場合、ママ友にお願いして写メを送ってもらうのが日常化している
- 習い事において、親の期待に応えないこと(やればできるのに頑張らないこと)にいら立っている
- 中学受験する場合、本人よりも親の方が一生懸命になっている
過干渉チェックリスト【中学生】
中学生の反抗期は過干渉を辞めるチャンス!
親としての在り方を自問して修正!自主性や主体性が育つと、高校生以降の子育てが断然!楽になります!
- (頼まれていないのに)毎朝起こしていて、なかなか起きない子どもに困っている
- 夜寝る時間に文句を言っている(毎日「早く寝なさい」の声かけ)
- 学校や塾の送り迎えをしている(行かなくなったら困る気持ちがある)
- 子どもとの会話の半分以上が勉強や受験の話になっている
- 志望校や滑り止め校を親が決めている
- 毎回のテスト範囲が気になり、子どもの苦手な教科や単元について悩んでいる
- 友人関係や部活関係のことに「こうしたら?」などアドバイスしている
- 子どもの鞄を勝手に開けている
- 子ども部屋を勝手に片づけている
- 苦手克服のためになりそうな問題集を(良かれと思って)勝手に買っている
- 勉強のやり方に口出しをしている
- 自作のプリントを作るなどして、勉強を手伝っている
- ゲームの時間や場所のルールをつくり、厳しく管理している
▼中学生ママに▼
⇒勉強しない中学生をほっとくとどうなる?ホンモノのやる気の育て方
過干渉チェックリスト【高校生】
「うちの子は高校生になっても、自分から何もしようとしない…」という不満をお持ちの方は、これまでの過干渉な育児が悪影響になっている可能性大です。今からでも遅くないので、子どもが10代のうちに過干渉から卒業できますように。
- 友達付き合いや約束事(待ち合わせ場所・時間や持ち物など)に口出ししている
- 着る服に文句を言う。又は親が着せたい服を着せている
- お金の使い方について文句を言ったり、報告させている
- 友達同士の旅行の際(頼まれていないのに)予約したり、送り迎えをしたりしている
- 子どものことを優先しすぎて(例:送り迎えや勉強のサポート)、自分の人生を楽しめていない
- (頼まれていないのに)試験勉強の時間管理や資料集めをしている
- 大学のオープンキャンパスの段取りをし(本人は行きたくないのに)何とかして連れていこうとする
- (頼まれていないのに)大学や予備校の資料請求を母がしている
- 子どもからラインをブロックされたり、未読(既読)スルーされている
- (心配なので)子どものラインやメールなどを見ている
- GPSで子どもの居場所を常に確認している
- 勉強以外に時間を使うのはもったいないので、勉強以外のことはなるべく代わりにやってあげている
- 子どもの交友関係やスケジュールなどを把握していないと不安で仕方がない
▼高校生ママに▼
⇒勉強しない高校生!本当のやる気を引き出す9つの極意
過干渉な親から脱却する3つの方法
子どもが自信を携えて!笑顔で自立していくためにも、過干渉な親は卒業したいですよね!
過去、過干渉な親だったと自覚している私自身が、実践することで効果があった方法を3つご紹介します。
過干渉からの脱却方法1)子どもの力を信じて見守る
子どもが心配でついつい過干渉になるのは、子どもの力を信じていないから。
「この子は目の前の問題を自分で何とかする力がある」と信じることが出来れば、余計な事も言わずに済みますし、黙って見守ることも可能になります。
「子どもを信じること」は思春期からの親にとって、最も重要で優先すべきことだと思います。
過干渉からの脱却方法2)子ども自身に選択させる
自律性とは、支配や制約を受けずに、自らの判断に従って行動することです。
具体的には「仕事に遅刻しないように1本早い電車に乗る」とか「自分で立てたスケジュール通りに宿題を進める」などがあります。
この自律性がないわが子を嘆いておられる保護者も多いのではないでしょうか?
ですが、実は、子どもの自律性が育っていないのは、過剰に干渉して考える時間を与えない育て方が原因だったことに気づけると、すぐに脱却できます。
何時に起きて何時に寝る。何を食べて食べない。勉強するかしないかなど、子どもの問題に干渉するのはやめて、子ども自身に選択を任せるようにいたしましょう。
過干渉からの脱却方法3)親自身の不安と向き合う
「このままでは(世間体のいい)大学に入れなくて、子育て失敗したと笑われるかもしれない」という不安から、過干渉なちょっと毒母になってしまっていた私(涙)
自分の不安を、子どもに解消してもらおうとしていました、、、(←コレ子どもに依存している状態)
自分の不安は自分で解消することが大人の流儀です。
ちなみに私は、自分が子どもに依存状態にあることに気づいた事で、子どもの問題(受験や勉強)と、自分の問題(母としての不安)を区別して考えられるようになれました。
まとめ:中高生の親が知っておくべきこと
中高生の思春期は第二次反抗期とも重なるために、親にとってかなり扱いづらい時期ですよね。
高校くらい卒業しなきゃ!ご飯はバランス良く食べなさい!などついつい正論で押さえつけたくなります。
ですが、自立するための「生きる力」を身につけるためにも、失敗を恐れず自分で考えて行動する重要な時期でもあります。
親はなるべく、口出しせずに、本人の選択に任せてみませんか?
もちろん、無謀だったり、思慮が足りなかったりして、最初は特に失敗しますが、これらの失敗は貴重な経験で、強さや思いやりの心を育みます。
親として自分の不安は自分で解消するようにして、過干渉な親から脱却して参りましょう。
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この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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3日くらいしたら私がそっと「早く笑顔になりますように☆」という気持ちを込めて、その投稿をそっと消去しています。(始まってすぐに人気のお部屋になっています)
お知らせ
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空きが出ましたらライン@やメルマガにてお知らせさせていただきます。(2023年2月中旬に3月生さんを若干名、募集予定です)
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おはようございます
LINEやブログを読ませていただいてます、
読めば読むほど、自分にあてはまることばかりです。
誰かのために何かをしてあげる、人の役に立ちたい
、世話好き、自分の幸せより子供達の幸せ、自分ののことより子供達のこと優先
それが自分のやるべきことと
心の底から思っていました。
人の役に立つことで自分もやった感が満たされて、それは自分の存在意義を求めていたのかもしれません。
私自身三姉妹の長女で、しっかり者で、頭もよく、美人で、スタイルもよくて‥と母に言われて育ちましたが、
まさに条件付きだったのかなぁと思いました。
ブログを読んで、
あなたのままでいい
今のままでいい
生きてるだけで幸せ
笑顔でおはよう、おやすみなさい
私は無意識に
高2の息子、中2の娘、小6の娘いますが、
末娘には常にそうしていましたし、そう思っています。そして、末娘はなんでも頑張れる、生きるパワー、自分でやる力があります。
そして、息子には
産まれた時から
ずーっと心配で、心配で、心配で、手取り足取り、まさに先回りの育児をしてきたことに気付かされました。
仕事も接客業でした、更に私の気づきのアンテナは磨かれてしまいました。
人のお世話が大好きな私は
可愛い分身に全てを注いでしまいました。
転ばないように、嫌な思いを少しでもしないように、
それが息子の幸せに繋がると信じていました。
小学生、中学生の過干渉チェックやりましたが‥過干渉そのものです。
共依存も
まさに私と息子の関係です。
自分は勉強することで、人生がいい方向に向かったと信じていたので、
そのよき道を息子にもと、
勉強頑張ってほしい思いにとらわれてました。
それが息子の幸せと信じてました。
恐ろしいですね。
私は怒りの感情やカッとなることはあまりないので、息子は自己肯定感は低くないと思っていましたが、いつも息子のことを心配し、息子の将来を不安に思っていました、そういう不安視が自己肯定感を低くしてることも今回知りました。
私自身、急激に変われるか分かりません。でも
変わっていきたいです。
ありがとうございます。
気付きを教えてくれて、涙涙で読んでいます。
ありがとうございます
キッキーさま
コメントをありがとうございます。
私の言葉がキッキーさんの心に届いたことを教えていただいて、こちらこそ感謝する気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。
自分で気づくことができるキッキーさんならきっと大丈夫です(*^_^*)
応援しています(^^)/
私自身、教育ママでしたので黒歴史が満載の人生でしたが(母としての前半の人生)、そんな私を許してくれた息子達。