スマホ依存にさせない!高校生親の対応
高校生のスマホ依存症(中毒)が心配な親御さんに向けて、現役高校生である息子へのインタビューも織り交ぜながら、取り上げたり、ルールを厳しくする以外でスマホ依存を重症化させないための親の対応についてご紹介します。
スマホ依存症について調べてみると、今のところ「スマホをさわる時間が〇時間以上だと依存状態」だという「明確が区切り」があるわけではなさそうですが、勉強しないで、スマホばかりの生活になってしまうと、親としても心配になってしまいますよね。
今、スマホ依存症が疑われる中高生は推定93万人とも言われ「成績低下」や「遅刻」「欠席(不登校)」「授業中の居眠り」「親との口論」などが問題になっています。
そして、この社会問題ともいえる「スマホ依存症」が怖いために、例えばスマホを触る時間が1時間くらいから、「うちの子スマホ依存では?」と心配して、子どもに対して厳しくなりすぎている親御さんが多いと感じています。
もくじ
現役高校生に聞く「どこからがスマホ依存?」
一概にスマホ依存の高校生と言っても、ライトな状態からヘビーな状態まであると思うので、現役高校生の息子に「周りにスマホ依存の友達っている?どこからがスマホ依存だと感じる?」と聞いてみました。
息子曰く
「スマホ依存の人(高校生)は、食事と睡眠よりも、スマホ(ゲーム)を優先してる人。この状態が長く続くとヤバい」
と答えてくれました。
というのは、高校生には、スマホ以外にも大切にしたいことはいろいろありますよね?
例えば
・友達
・部活
・勉強
・音楽など趣味
・おしゃれや身だしなみ
・恋愛(彼女)
などです。
で、その中でも「食事と睡眠」と言えば、人間の生理的欲求で、普通は一番に満たされるべきもの。
だけど、息子曰く
重度の依存状態の人になると、スマホ(ゲーム)を最優先して、ちゃんと寝てなかったり食べてなかったりするので、常に元気がなく眠そうで、話していても会話がかみ合わなくなったりするそうなんです。
結果、高校に来なくなったりもするのだと。
(こんな人は稀らしいですが)
さらに
息子「今の高校生って、新しいゲームにどっぷりはまることはあったとしても、たいていは、ある程度のところまでいけば、満足して飽きる。
要するに、そのゲームにはまっている最中は、ゲームの優先順位がガーっと高くなるから、夜中までやっちゃうことはあるけれど (大体3日~3週間くらいらしい)その間でも最低限やるべきことはやる。
さすがにご飯は食べるし 、睡眠もとってる。
自分の周りの高校生はみんなこんな感じが多い。
だから、今学校に通えてて、ご飯も食べてちゃんと寝てるようなら、親御さんもそんなに心配はいらないじゃない?」
と。
以上、現役高校生男子が語る「リアルなゲーム生活事情」はこんな感じでした。
「スマホ依存症はスマホ心配症の親の子がなりやすい」とも言われているようですので、心配性の親御さんは特に、あまりわが子を心配し過ぎないことが大事です。
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スマホ依存症を心配するお宅のルール(ご相談事例)
今私にご相談いただく、お宅の現状は
- 夜遅くまでやっているために、朝起きれない
- 通信して誰かと話しながら対戦ゲームをして夜騒ぐ
- ゲームの実況動画をずっと見ている
- ご飯中も動画を見ている
- ずっとイヤホンをしている
- トイレやお風呂にまで持ち込む
- 昼夜逆転している
など。
スマホの使用時間が「長時間に及ぶこと」に問題を感じていて
「どこか病院を受診した方がいいんじゃないか?」
と心配されている親御さんもいらしゃいます。

息子がずっと対戦ゲームを夜中までやっています。やってる時に私が注意すると攻撃的になり、怖いくらいです。
そうなんですね。ご心配ですね。

そして、心配だからこそいろんな対策(ルールで管理すること)をされています。
【対策事例】
- スマホの使用時間を決めている
- 夜は親が預かる
- 充電はリビングでさせる。
- Wi-Fiを制限している
- 子ども部屋にスマホは持ち込ませない
- 使ってもいい場所を決めている
- ルールを破った時は取り上げる
などのルールがある方が多いです。

決められたことは守りなさい!守らないなら、取り上げるよ!
うっせーな。ちゃんとわかってるよ

さすがに高校生では、スマホの所持率がぐっと高くなり、部活の連絡事項や友達との連絡等で使用頻度が増え、スマホが大事なコミュニケーションツールになっていてね。
特に、ゲーム好きな男の子にとっては、友達とつながってゲームできるという、ストレス解消や楽しみのための道具だったりもします。
その「とても大切なもの」の使い方について、親が「スマホ依存」を盾に、一方的に決めた「ルール」に納得ができず、腹を立てている場合が今多いのです。
体も心もどんどん大人に近づいている高校生男子にしてみれば、いつまでも親に信頼されていないように感じているようです。
なので
ルールの厳しいお宅ではいろんなことが起きています。
【ルールの厳しいお宅で起きていること】
- Wi-Fiがつながる駅などにずっといて(家ではやらせてもらえないから)家に帰る時間が遅くなる
- トイレに長時間こもる(トイレだと鍵がかかり、うるさく言われない)
- 暴れる
- 親への反抗がひどくなる
- 無気力になる
- 学校に行かなくなる
- 全く勉強しなくなる(自分の身体を使って親に復讐している?なぜなら、勉強しなくなって一番困るのは親だから)
スマホ依存症になる原因
今の高校生にとって、スマホはなくてはならないものですが、食事や睡眠よりも優先し続けてしまう原因について考えてみました。
スマートフォン・SNS依存症になる背景には承認欲求があるとされ、SNS利用者の過半数が「他人から認めてもらわなければいけない」と思いながら投稿しているという調査結果もある
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
↑この文章から考えると
要するに、誰から認められたいという欲求(承認欲求)が満たされないことが原因で依存状態になりやすいということですよね。
なので
スマホやゲームに依存しない子に育てるためには、親から自分は承認されていると実感させてあげることが、私たち親が今日からできる対応になると考えました。
スマホ依存にさせない対応1:承認欲求を満たす
あなたのお子さんは、お父さんやお母さんから「自分は認められている」と感じているでしょうか?
「わからない」という方は、関係性の良い時に、お子さんに直接
「あなたは私たち親から認められていると感じている?」
と聞いてみてはいかがでしょう?

お父さんやお母さんから認めてもらってると感じている?
そんなの全く感じてないよ!
いつも怒られてばっかりで、否定されてばっかりじゃんか。
そんな状態でどうやったら認めてもらえてるって感じることができるのか、逆に教えてくれよ!

でね。
もしも
子「親から認められているとは感じない」という答えが返ってきたなら、
「あなたはあなたのままでいい」
「あなたが居てくれて嬉しい」
「あなたは価値のある存在だ」
ということを、言葉や態度で伝えてあげて、彼らの承認欲求を満たしてあげることが、スマホ依存症を防ぐことになります。

勉強したら→認めてあげる
ルールを守ったら→認めてあげる
ではありません。
何も条件をつけないで「お子さんのありのまま」を認めてあげて下さいね
スマホのルールについて話し合う場合も、彼らの言い分を否定せずに、まずはちゃんと最後まで聞いてあげることが大事です。
その上で、「1時間以内」や「部屋に持ち込まない」など、時間や場所の制限をつける場合は、子どもが同意して心から納得していることが最低条件です。

もしも伝えたいことがあるなら、ちゃんと子どもの話を聞いてあげた後に。親子間の信頼関係がないと、子どもは親の話をききません 。
スマホ依存にさせない対応2:家の居心地をよくする
2つ目の対応は、家を居心地がよいと感じる居場所にすることです。
なぜかというと
スマホは、ゲームができたり、動画が見れたり、漫画が読めたり、音楽が聴けたり、わからないことを調べられたり、SNSで自己表現&人と繋がれたりする、とても便利で楽しい道具です。
便利で楽しい道具だからこそ、高校生のスマホの使用時間が長くなるのは、ある意味当然のこと。
楽しいからこそ、その中に子どもがどっぷり依存してしまわないようにするためには
スマホも楽しいけど、リアルな現実社会も、同じかそれ以上に楽しいと感じていることが大事です。
じゃないと、どっぷりスマホに依存して、こちらの世界に帰ってこれなくなっちゃうんですよね。。。
今、あなたのお家が「居心地の良い場所」になっているかどうかをチェックする「8つの質問」をあげました。
「はい(イエス)」が多い方がよいので、「居心地のよいお家つくり」の指針にしてみてくださいね。
居心地のよいお家かどうかをチェックしよう
- 夫婦仲はいいですか?
- 家族仲はいいですか?
- 人が集まるリビングルームになっていますか?
- 自由に発言できる雰囲気がありますか?
- お互いの趣味や嗜好を非難したりしていませんか?
- お子さんのプライベートな空間がありますか?
- 家では家族がそれぞれ自然体(ありのまま)でいられますか?
- お母さんが笑顔でいますか?

スマホを取り上げても全く効果がない!
とお悩みのお母さんは、今回「いいえ(ノー)」だった項目を「はい(イエス)」にできるよう、小さな変化を作り出して下さいね^^
スマホで勉強するオンライン学習時代が来た!

〇〇が満たされている子。
今回、休校が長引いたことにより、学校で「オンライン授業」が始まりましたね。
動画やオンラインでつながって勉強する「新しい時代」がやってきたのです。
これまで、塾頼みだったお母さん方にとっては、「オンライン授業」が始まったとは言え、家でちっとも勉強しない息子を見ると、心配や不安が増す一方かもしれませんが、ちょっと考えてみてください。
スマホやPC、YouTubeなど「オンライン」といえば、高校生男子の得意分野ではありませんか?
高校生男子が今、スマホでゲームに熱中しているのは、そこに「楽しさ」があるから。
なので「オンライン学習」の中に、自分なりの「楽しさ」が見つかれば、彼らはスマホを「勉強するための道具」として使い出すと思うのです。
例えば、「ナイフ」は人に危害を加えることもできる「危険な道具(悪)」でもありますが、おいしいお料理が作れる「便利な道具(善)」でもありますよね?
「スマホ」も同じです。
「スマホ依存症」になってしまう程のめり込んでしまう場合もあれば(悪)、スマホを「勉強するための道具」として使う場合(善)もある。
要するに、「スマホ」も「ナイフ」も善と悪、両方の側面を持っていて、どちらの使い方をするかは、使い手側の心が満たされているかどうかが大事だということなのです。
そして、スマホの使い手である高校生男子の「心の状態」に大きな影響を与えるのが、私たち母親です。
どうぞ、彼らが切望している「親からの承認欲求」を満たしてあげて下さいね。
「あなたはあなたのままでいい」(ありの~ままで~♪)
「あなたが居てくれて嬉しい」
「あなたは価値のある存在だ」
ということを、言葉や態度で、惜しみなく伝え続けるってことです。
そして
この「子どもの承認欲求を満たすこと」こそが、わが子をスマホ依存症から救う「たった一つの方法」だと思っています。
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