子離れするのはいつ?ベストなタイミングとその方法
・子どものことが心配でしょうがなくて、目や手を離すことができない。
・子どもの世話が大変すぎて、自分の時間がない(と思っている)。
・何でも親のせいにして、親にやってもらえるのが当たり前だと思っている子に悩んでいる。
など、子離れができない親状態の保護者が日本には少なくないと感じています。
子育ての目的は、子どもが笑顔で自立していくことですので、時期が来たら親はだんだん離れていかないといけません。
子離れするのはいつがいいのか?スムーズに行う為の3ステップについて現場をよく知る中高生ママ専門コーチが解説いたします。

子離れはお子さんが思春期に入った頃から計画的に。
お子さんの「生きる力」(自己肯定感や社会性、主体性など)を育てておけば、勝手に笑顔で自立していきます!
もくじ
子離れとは?
親離れとは、子どもが成長して、親の保護なしに自力で行動できるようになることです。
主に、思春期以降の子どもが、物理的・心理的に親から自立していくことを指します(←子育ての目的)
また子離れとは、「親離れ」から類推してできた言葉で、子どもが成長した時、親が保護者としての役割を離れ、個人として子どもを尊重することです。
これまでしてきた干渉をやめることも意味します。
注意点は、例えば親が子になど、片方が片方に一方的に依存しているとその実現が難しくなりますので、子育てしている親の方から子どもの手を放して、だんだん見守る体制に入っていくのが「あるべき姿」だと感じています。
子離れの適切な時期
ネイティブアメリカンの教えです
一般的な子離れの年齢ガイド
子どもの発達や個人差によって異なりますが、一般的には小学校高学年(10歳~)の思春期を迎えた頃が目安となります。
上記の「子育て四訓」でいうと、少年期にあたりますので、この頃から計画的に手も目も離すことを考え始めましょう。
子離れ初期:小学校高学年(10歳~
子育て四訓には「少年は手を離せ、目を離すな」とありますが、友達の家に遊びに出かけたり、自転車で一人で出かけたり、親の手は届かない範囲に出向くことが多くなるけれども、決してほったらかしにするのではなく、ちゃんと行動を把握していて目を配っているようにするといった感じでしょうか。
(親と一緒ではなく)友達同士での動きも活発になる時期となりますが、この先の青年期に向けて、ある程度のことは子どもに任せて様子をみることが大切です。
困ったことが起きたとしても、まずは子ども本人にどうするかは任せて、どうしようもない事態が起きた時やもしくはヘルプが出た時にそっと手を差し伸べるサポートが良いと思います。
子離れ本番スタート:中学生以降
子離れ本番は中学生以降となります。
思春期は自分のアイデンティティ(自己)を確立しようと子ども自身が奮闘している時期ですから、今まで以上に親元から離れていこうと反抗を繰り返します。
子育て四訓では「青年は目を離せ、心を離すな」とあり、「目すらも離しなさい!でも信頼関係だけは失うな(信頼される親であり続けなさい)」と説いています。
ラストチャンス:高校卒業の18歳
日本では、高校を卒業すると進学や就職の為に家を離れる子どもも多いですよね。
物理的にも距離が離れる場合も多いので、このタイミングに合わせて、世話の焼きすぎをやめて子離れを完了できることが理想です。
子離れのサインとは
思春期の第二次反抗期に訪れる反抗は、親離れが始まっているサインです。
「ほっといて」「自分でやるから」「うざい」などの言葉は、境界線を踏み越えてアレコレ干渉してくる親に「子離れしてくれ」「自分を信じて任せてくれ」のサインです。
また、言葉で伝えられない子や、伝えたとしても親に理解してもらえない子は、家に帰ってこなくなったり、問題と呼ばれる行動を起こす場合もあります。

子どもは、甘え(依存)と反抗を繰り返しながら自立に向かいますので、親への反抗は健全な成長の証だと捉えて、少しずつ大人として尊重する場面を増やしていきましょう。
子離れが必要な理由
子育てが生きがいになっているお母さんにとって、わが子の自立は涙が出るほど寂しいことだったりしますので、無意識に子どもの自立を阻む行動をとってしまう場合があります。
特に、夫婦関係がうまくいっていないお母さんは、子どもに依存してしまい、過保護や過干渉を継続してしまうこともあり要注意です。
親子の共依存の状態になり、小鳥の羽を抜いてしまい鳥かごから飛べないようにしてしまうイメージです。
理由1)子どもの自立を促す
親の方から手を離してあげないと、精神的にも経済的にも自立しようとしないで親に依存し続ける子もいます。
具体的には、自立する時期が来ても働かずに親元に居座り続けたり、引きこもってしまったりです。
これらは、自分に自信のない子の特徴でもありますので、思春期以降、自立を見据えた子育てができるといいですね。
温かく寛容に見守りながら「生きる力」を育てて、笑顔で自立する子に育てましょう。
理由2)親の心理的健康
子どもが自立しなければ、親がずっと面倒を見続けなければなりません。
ラジオ相談などでも、30歳や40歳になっても自立しない子どものことで悩んでいる親御さんの話を聞いたりして、皆さん一様に困っておられます。
50歳の子の面倒を見続ける80歳の親の話(5080問題)は社会問題にもなっています。

終わり(目的)を見据えて
子育てしたいですね
(5080問題が社会問題に!
50歳の子の面倒を見続ける
80歳にはなりたくない!)
子離れをスムーズに行うための3ステップ
子離れをスムーズに行うために準備するといい3つのことをお伝えします。
1)自己肯定感を育てる
実は、自立できない子に欠けているものが自己肯定感です。
自分に自信がないために、社会に出るのが怖くて殻に閉じこもるお子さんの話を職業柄よくお聞きします。
親が過干渉や過保護な状態で、指示命令と否定する言葉ばかりで育てているので、自分はダメだという気持ちが強くなっているんですよね、、、
逆に、自己肯定感の高い子は、チャレンジ精神が旺盛で主体的に生きるようになります。
2)適度なサポートを維持しながら、だんだん離れる
子どもが一人で自転車に乗れるようになるサポートをした日を思い出して、いきなり全部手を離すのではなく、だんだん離れることを意識しましょう。
例えば、高校からは送り迎えをやめる、スマホの管理をやめる、など本人に任せる領域を少しずつ増やすイメージです。
最後に残るサポートは、おそらく食事の支度と洗濯くらいでしょうか。
3)趣味や新しい生きがいを見つける
子育てを全力で頑張ったステージ、おつかれさまでした。
思春期からはあれこれヘルプしなくても、少しのサポート+信じて見守るステージにて、目には見えない力を育むステージへと変わります。
親は、子育て以外に没頭できる趣味や生きがいを見つけましょう。
第2の人生を楽しんで、お母さんが笑顔でいることが、実は子どものためでもあります。
子離れに関するよくある2つの誤解
子離れをためらう方が良くしている誤解が2つありますので、ご紹介します。
1)子離れと愛情は別
子離れは子どもに愛情を与えない行為で、子どもが可哀想だと思い込む方がいらっしゃいます。
(まだ小さな赤ちゃんのように)あれこれ世話をやいて保護してあげないとダメだ!それが愛情だと勘違いをしているためです。
赤ちゃんの頃はヘルプしてあげないと生きていけないステージでしたが、思春期以降は、むしろ手を貸さない方が「生きる力」を育てる事ができます!
わが子の成長に合わせた関わり方に変えましょう。
2)厳しさは子離れではない
愛情で包み込むことをしないで、厳しさだけで親離れを促す人もいます。
これは、非常に極端な思考の人で、わが子への「寛容さ」「優しさ」を失念してしまっている方です。
厳しさだけでは、自己肯定感を始め、社会性や人間関係を構築する力などが育ちにくく、笑顔の自立が難しくなります。
親離れは一人の人間として自立するためのもので、親と仲が悪くなってしまうことや実質的に距離を置くことではありません。
信じているからこそ、尊重する(=離れる)、というイメージです。
子離れの失敗を避けるための注意点
子離れの失敗を避けるための注意点としては、過干渉な行動は避けることと、子どもの気持ちを尊重することがあげられます。
理由は、親が子どもの問題に介入し子ども扱いをし続けることで、子どもの自立を阻むからです。
日本では2022年4月1日より、成人年齢が引き下げられ18歳(高校3年生)となりました。
「見守る子育て」では高校生からは放牧と発信していますが、親元で一緒に生活している間に殆どの部分で手を離し、本人に任せてみることで、健全な自立を促進できるためです。
もちろん、スマホ、SNSなど、親として目を光らせていたいものがいくつもある令和の時代は「中学生以降の青年期」を黙って見守ることが非常に苦しいことを重々承知しています。
ですが、ここが踏ん張りどころ!
できるだけできるだけ、手出し口出しをやめ(最小限に)、子どもの話に耳を傾け、失敗するとわかっていてもさせる勇気を持ちたいものです。
まとめ:子離れで大切なのは距離感と境界線!!

親がずっと見張っていて
やれやれと言っても
期待通りにはやらないはず。
・
子どもとの間には境界線があることを意識して
踏み込まないようにすることが
子離れの第一歩です
子離れを完了するために大切なのは、「離」という漢字も使われている通り「距離感」です。
子どもが自立していくためには、だんだん離れていかないといけないですもんね。
そのためにも、まず親子間に境界線を引くこと(心の中で意識すること)が大切になってきます。
どうしてかというと、子離れできない親御さんほど、子どもとの距離が近く境界線を踏み越えて子どもの問題を解決しようとしているからです。(上記のイラスト参照)
わが子を一人の人間として尊重するためにも、境界線を意識して必要以上に立ち入らないことをおススメいたします。
思春期以降は、子離れを意識した関わりを心がけて、笑顔で自立する子を育てていきましょう!
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この記事を書いた人(監修者)

長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル5,000時間以上を実施
・26歳(社会人)と23歳(大学院1)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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