子離れするのはいつ?必要な時期と距離間|子育て四訓を令和的に解説!
・子どものことが心配でしょうがなくて、目や手を離すことができない。
・子どもの世話が大変すぎて、自分の時間がない(と思っている)。
・何でも親のせいにして、親にやってもらえるのが当たり前だと思っている子に悩んでいる。
など、親子間の距離が近すぎて親子カプセル状態(親子の共依存)のご家庭が日本には少なくないと感じています。
子育ての目的は、子どもが笑顔で自立していくことですので、親が子離れを視野に入れて子育てしていくことは、子どものためにも非常に重要だと感じています。
実は、親離れ子離れする為には、「離」という漢字も使われている通り距離感が非常に大切です。
いつくらいからどんな距離感をイメージするとよいか?中高生ママ専門コーチの視点で4つの時期に分けて解説いたします。
▼参考記事
⇒子離れできない親になる原因と特徴、対処法、チェックリスト
もくじ
親離れとは?子離れとは?
親離れとは、子どもが成長して、親の保護なしに自力で行動できるようになることです。
主に、思春期以降の子どもが、物理的・心理的に親から自立していくことを指します(←子育ての目的)
また子離れとは、「親離れ」から類推してできた言葉で、子どもが成長した時、親が保護者としての役割を離れ、個人として子どもを尊重することです。
これまでしてきた干渉をやめることも意味します。
注意点は、例えば親が子になど、片方が片方に一方的に依存しているとその実現が難しくなりますので、子育てしている親の方から子どもの手を放して、だんだん見守る体制に入っていくのが「あるべき姿」だと感じています。
子離れできない親の特徴9選
- 子どもを自分の所有物だと思っている
自分の言うことを聞かせたい気持ちが強い(支配欲) - 過保護や過干渉の傾向がある
「良かれと思って」「余計なお世話」を焼き続けていること多し - 子どもに対する期待が大きい
自分の叶えられなかった夢(学歴面やスポーツ面で)をリベンジしようとしている。重い。 - 子どもの話を聞かない
自分の方が正しいと思っていて、聞く耳を持っていない - 子どもの成長を受け入れらない
いつまでも子どもだと思っていて、自分がいないとこの子はダメだと思い込んでいる。 - 他の子どもと比べてしまう
「優越感による幸せ」を感じようとしている。自信がない親。承認欲求が強い親。 - 夫婦関係に不満がある(パートナーへの被害者意識が強い)
子どもがが自立すると夫婦二人になるのを恐れている。 - 子どもに対して甘い(過剰に保護している)
可愛そうだから。という気持ちが強く、ついつい手を貸してしまう。自主性や主体性を育てようとしていない。 - 子育てが生きがいになっている
自分の生きがいだからこそ、盲目で一生懸命になりすぎている。
親離れできない子どもの特徴9選
- 親の希望した職場・仕事に就いている
たいていは公務員や縁故入社できる安定した企業。 - 親と同居。社会人になっても世話を焼かれている
お金がかからない。職場に近い。という理由(大義名分)で楽な方を選択している。 - 母親が買ってくる洋服を着ている
大人になってもこれってどうなんですかねぇ、、、(大体は中学生、少なくとも高校生くらいからは自分で選択する) - (いつも)母親と買い物や旅行にいく
女の子に多い印象。母とニコイチとか、服の貸し借りとか、、、すべてが悪いわけではないけど。 - お金は親が出して当たり前の感覚
「社会人になったら立派になって恩返しするよ」くらいの気持ちがあってほしい - 親に対して感謝の気持ちがない
めっちゃよく聞くお悩みです(悲)。(例えば、大学に行くのは当たり前と考える親が先回りしてお膳立てしていると、親に対する感謝は薄れやすい。) - いろんなことに責任感がない
親の敷いた線路の上を歩いているため、ゼロから選ぶという経験がない。また自分らしい選択をしていない。故に責任感がなくなる - 不平不満や愚痴が多く言い訳をする
人に決められた人生を歩んでいると、こうなりやすい - 自己肯定感が低くポジティブではない
自分らしい人生を生きていないと、多幸感がなく何事も悲観的になりやすい。
親離れ子離れで大切なのは距離感と境界線!!
親離れ子離れをするために大切なのは、「離」という漢字も使われている通り「距離感」です。
子どもが自立していくためには、だんだん離れていかないといけないですもんね。
そのためにも、まず親子間に境界線を引くこと(心の中で意識すること)が大切になってきます。
どうしてかというと、子離れできない親御さんほど、子どもとの距離が近く境界線を踏み越えて子どもの問題を解決しようとしているからです。(上記のイラスト参照)
わが子を一人の人間として尊重するためにも、境界線を意識して、必要以上に立ち入らないことをおススメいたします。
注意)親離れは、一人の人間として自立するためのもので、親と仲が悪くなってしまうことや実質的に距離を置くことではありません。信じているからこそ、尊重する(=離れる)というイメージです。
【子育て4訓】子離れの時期と距離感を令和の時代風に解説
子どもがおぎゃあと生まれてからは、母乳(ミルク)もオムツ交換も、親がやってあげないと子どもは生きていけませんでした。
そしてそんな親の「献身的なお世話(育児)」によって、幾度かのお誕生日を迎え、順調に成長してきた子どもたち。
最初の親離れの時期は保育園や幼稚園でしょうか。
ここでは、私が非常に感銘を受けたネイティブアメリカンの「子育て四訓」に従って、子離れの時期と距離感や心構えについて解説します。
【子育て四訓】
乳児はしっかり肌を離すな
幼児は肌を離せ手を離すな
少年は手を離せ目を離すな
青年は目を離せ心を離すな
この「アメリカ先住民の言い伝え」は子どもの成長に従って、親はだんだん離れていかないといけないことを、
短い言葉でわかりやすく教えてくれています。
以下、令和の時代のお母さん向きに4段階別に解説します!
1)乳児:入園までの時期
食べること、排せつ後の処理など、親の世話がないと生きられなかった状態から、離乳食やトイレトレーニングなどを経て、個人差はあるものの一人でできることがだんだん増えていきます。
この乳児の時期は母子が最も密着する時期でもあり、子育て四訓にも「しっかり肌を離すな」とあります。
つまり、抱っこをたくさんしてあげたりと、近くに(母)親の存在を感じさせてあげることで「愛されている」という実感を育てることが重要です。
そして、そうすることで愛着形成や自己肯定感、親子の信頼関係をしっかりと育てていく時期だと思います。
2)幼児:保育園や幼稚園
日本では保育園や幼稚園など、親と離れる最初の経験をする子が多いです。
もちろんまだまだ未熟なために友達とのケンカなどを通して、自分以外のひと(相手)の気持ちを想像したりなど、人として「大切な部分」が育つために非常に大切な時期だと感じています。
子育て四訓には「肌を離せ、手離すな」とありますが、幼稚園や保育園など親の手の届く範囲内で離れる(慣らし保育。安心できる場所に預ける。帰りは手をつないで帰る)みたいなイメージでしょうか。
この後に訪れる少年期を視野に入れて、少しずつ親から離れる練習をする時期で、一人で生きていくために必要なコミュニケーション能力や社会性など「後伸びする力」の源(心)を培う時期だと位置づけしています。
3)少年:(個人差はあるけど)おおよそ小学生
小学生に入学すると、(集団登校とは言え)親の送り迎えナシでの登下校するようになります。
また、宿題やテスト、通知表など、何かと数字で評価されることが始まるために、比較体質やコンプレックスのある方ほど教育熱心になっていかれる時期だと感じています(←過去の私です!)
本当ならば、勉強(=嫌がっていること)よりも、好奇心を満たすいろんな経験を沢山させてあげる方がよかったなぁと反省しています、、、
子育て四訓には「手を離せ、目を離すな」とありますが、友達の家に遊びに出かけたり、自転車で一人で出かけたり、親の手は届かない範囲に出向くことが多くなるけれども、決してほったらかしにするのではなく、ちゃんと行動を把握していて目を配っているようにするといった感じでしょうか。
(親と一緒ではなく)友達同士の動きも活発になる時期となりますが、この先の青年期に向けて、ある程度のことは子どもに任せて様子をみることが大切です。
困ったことが起きたとしても、まずは子ども本人にどうするかは任せて、どうしようもない事態が起きた時やもしくはヘルプが出た時にそっと手を差し伸べるサポートが良いと思います。
4)青年:中学生以降
そして、子離れ本番の時期が中学生以降となります。
思春期は自分のアイデンティティ(自己)を確立しようと子ども自身が奮闘している時期ですから、今まで以上に親元から離れていこうと反抗を繰り返す時期。
子育て四訓では「目を離せ、心を離すな」とあり、「目すらも離しなさい!でも信頼関係だけは失うな(信頼される親であり続けなさい)」と説いています。
タブレット学習やオンライン授業が当たり前の時代になり、スマホ、SNSなど、親として目を光らせていたいものがいくつもある令和の時代。
「見守る子育て」を主宰する中高生ママ専門コーチとして、この「中学生以降の青年期」を黙って見守ることが非常に苦しいことを重々承知しています。
ですが、ここが踏ん張りどころ!
できるだけできるだけ、手出し口出しをやめ(最小限に)、子どもの話に耳を傾け、失敗するとわかっていてもさせる勇気を持ちたいものです。
「問題が起きたとしても自分で何とかする力がある」と信じて見守ることが、大切なわが子の「生きる力」を育てていくのですから。
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この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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