主体性がない人の特徴と原因|就活で困らない子を育てる方法

・親が指示しないと動かない

・自分の頭で考えて動く素振りが一向に見えない

今こんなお悩みをお持ちの親御さんに。

社会に出てから引っ張りだこの人材になれる「主体性のある子」を育てたいと思いませんか?

学校教育を通して、皆と同じことが出来る事が良しとされる日本では、自分で考えて動くことが出来る人は貴重だと言われています。

今日は、この主体性がない人の特徴や原因などにも触れながら、主体性が育てるために何をすればよいか?改善策についてお伝えします。

また、大人になってから主体性を育てるコツも最後に書いております。

主体性と自主性の違い

主体性とは、自分の意志や判断で責任をもって行動しようとする態度。

引用元:weblio辞書

つまり、「主体性のある人」は自分のアタマで考えて動くことが出来る人です。

この「ゼロベースから自分の意志で決断し行動できる力」がある人は本当に魅力的ですよね!

この「主体性」と似ている言葉として「自主性」がありますが、こちらは、やるべきことを率先して行動する態度のことです。

どちらも自分から行動する態度のことですが、主体性と自主性の違いは、何をやるべきかの部分を自分のアタマで考えているかどうか。

例えば、勉強を例にあげると、自主性のある子は、先生から与えられた宿題をちゃんとやる子。

それに対して、主体性のある子は、自分の将来のために何をどれだけいつやるか(塾に行く行かないを含む)、などを自分で考えて進めていく子、みたいなイメージになります。

指示されたことをちゃんとできることは素晴らしいことですが、急速にAIが進化してきた昨今では、何らかの指示がないと動けない受動的なタイプは、将来的にロボットに置き換えられてしまう可能性があります。

▼まずは自主性を育てたい方に▼
中学生の自主性を育てるには?中高生への対応

主体性のない人10の特徴

では、主体性のない人の特徴についてお伝えします。

主体性のない人は、もしかしたら周りからは「いい人」と言われることが多いかもしれませんが、同時に「他人軸」「自分らしく生きれない」という悩みを抱えやすい人でもあります。

  • 受動的で自分から動かない
    目立たないよう、出る杭は打たれないようにしている
  • 自分の意見は言わず周りに合わせる
    自分のやりたいことはあるけれど、心の内に仕舞い込み、表に出さないようにしている
  • 他責傾向
    責任を負うのが嫌なので、人のせいにすることが多い。被害者意識を持ってるのが特徴
  • 愚痴や文句が多い
    「周りに合わせる=自分の意思が反映されない」ために、どうしても愚痴や文句が多くなる。
  • 自分に自信がない
    主体的に生きることが出来ない根本理由がコレ。自分に(自分の意見に)自信がないので行動に移せない
  • 周りからの評価を気にする
    常に、人の評価を気にして動くので疲弊している
  • 人に(占いなど)判断をゆだねやすい
    人生を左右する大切な場面で、自分で何を選択してよいかがわからないので(これまでは親の言う通り)例えば占いなどついつい人の意見を求めがち。
  • モチベーションが低い
    失敗するのが怖いので(親から怒られる恐怖あり)何に挑戦しようという気持ちになりにくい
  • 自分らしく生きられない
    他人に合わせてばかりの人生となり(他人軸)自分の強みや個性を活かせない人生に。
  • 便利屋になりがち
    NOと言う事が少ないので、人からモノを頼まれてばかりに。
自信がない人(パソコンの前で)
自分のやりたくないことばかり
やっている感じがする。
他責だとなりやすい状態です

主体性がない人の3つの原因

基本的に、人と違うことを嫌い、皆と同じことが良いとされる日本では、主体性は育ちにくいと感じていますが、そのほかにも考えられる原因を3つお伝えします。

  • 親の育て方

    一つ目の原因は親の育て方。

    というのは、親が、勉強や生活面において子どもの問題に介入して「過保護や過干渉な子育て」をしていると、「自分で考える力」が育たないからです。

    子どもが社会に出るまでに、自分で考えて自由に行動する経験をいくつできたか?
    (例:志望校をゼロから選ばせていますか?)

    どれだけ失敗することを許してもらえたか?
    (例:失敗するとわかっていてもさせる勇気、ありますか?)

    親から「自分で何とかする力」を信じて見守ってもらえたか?
    (例:心配で先回りの育児になっていませんか?)

    子育てコーチとして、これらは特に大事だと考えています。
  • 周りの環境

    二つ目は、育ってきた環境です。

    空気を読むことが良しとされる日本では、例えば、小・中・高校でのクラス行事の際、リーダーシップを持つ友達に任せ、自分はその他大勢でいいや、という気持ちになる機会も多いと感じています。

    また、まだ昭和的なトップダウン方式で威圧的な指導をしている先生も多いので(特にスポーツ強豪校)、従うことに慣れてしまい、自分の意思を表に出すことをあきらめてしまう場合も有りそうです。
  • 本人のタイプや過去のトラウマ

    完璧主義やプライドの高さ、こだわりの強いタイプの人は「失敗して笑われたくない」「妥協はしたくない」となりがちです。

    つまり、自分のメンツを守るために、傷つくことやバカにされる行動を極端に避けるようになり、主体性を発揮する場面は減少します。

    また、幼い頃に、自分の気持ちを話した時に親からこっぴどく怒られたり、人前で恥をかかされた経験がトラウマとなってしまって萎縮している方もいます。

    人とぶつからない安全な道は、たいていは「人のつくった道」なので、ある意味、主体性がなくてもある程度までは進めてしまうのです、、、(たいていは人生の後半で疑問を持ったり後悔したりする人多し)

▼参考記事▼
【過干渉に育てられた人の9つの特徴】毒親予備軍のタイプや口癖を解説

主体性がないと将来どうなる?就活で困らない子を育てるために

就活に失敗して悩む男性
新しい時代は
主体性が育っていないと
将来厳しい、、、

では、この主体性がないと、将来どうなってしまうのでしょうか?

例えば、就活。

2022年はコロナ禍ということで、昨年に引き続き厳しそうです。(就活全体が氷河期ではなく、業界・企業など部分的には氷河期の「まだら氷河期」だと言われています)

就職企業人気ランキングなどを見ると、特にコロナ禍でも安定した企業に学生たちの人気が集まっていると感じていますが、こういった人気企業側の立場に立ってみれば、「使えない人材」は欲しくないわけです。

適性検査や面接が何度も何度もあるのは、応募した学生が本当に役に立つ人材かどうかを見極めるためなのでしょう。

ですので、例えばオンライン面接のような短い時間の中で、将来性や人間的な魅力を感じる学生でないと、内定はもらえず、苦労することになります。

もう、例え、いい大学に入ったとしても、学歴だけでは突破できなくなってきているのですよね…

実は、昨年息子(当時大学4年生・22卒)が就活を経験したのですが、息子からの話を通してリアルに感じているのは、(もちろん企業の体質にも寄りますが)就活では、主体的があるかないかが超重要だということ。

というのは、面接の際「自らが考えて動いた経験がきちんとあり、その経験から出せたような成果が、社会人になっても再現できそうな内容かどうか」などを企業側は重要視していると言われているからです。

選ばれる人になるためには、”自分のしてきた経験を、自分の言葉で、いかに魅力的に語ることができるか?

また、会社という組織の中で、常に目的意識を持って自己成長を目指し、状況に合わせて自分の考え方を変化させることが出来る柔軟性のある学生を、企業側も求めているんですよね…

就活、面接
【就活にて】
Q.自分で考えて動き成果を出した経験はありますか?
Q.その経験を通じて何を学びましたか?

ちなみに
サークルやバイトのことばかり
アピールしている大学生が多かったらしい、、、
それってどーなん??(息子談)

入社後の社員研修のアレコレ

そして、なんとか就活を終えて、希望の会社に入ったとしても、やっぱりこの主体性がないと困ることになります。

なぜなら、職場の上司から「自分で考えろ!」と言われることが多くなるからです。

俗にいう「指示待ち族」は使えないヤツと見なされ、風当たりも強くなるかもしれませんね、、、

実は、コーチングは人のやる気を引き出すのが得意なコミュニケーションスキルでして、ビジネスの現場で広く使われています。

なので、新入社員研修などで「コーチ」が講師として活躍しています。(そのため毎年4月は研修で忙しいコーチが多い)

現在、子育てコーチとして活動しているワタシですが、以前、とある大企業での社員研修に講師(←私のメンター)のオブザーバーとして参加させてもらったことがあります。

それは、新たに管理職になられた50人ほどの社員の方へ向けて、2日間のコーチング研修(チームの生産性をⅹ倍化させるコミュニケーション術講座)でした。

1日目の研修スタート時は、おそらく会社からこの研修に出るように強制されて仏頂面をしていた社員さんが、最後には講師に満面の笑みで握手を求めに来られるほど楽しくわかりやすい研修、前のめりで学ばれる社員さんたちの姿勢にとても感動したのでした。

日本では、コミュニケーションの方法を学ぶ機会が殆どありませんので、自分のことも相手のことも大切にする方法を学ぶ機会を与えてくれる会社っていいなぁ。とその在り方にも感動しました。

例え、こういった社員研修がない会社だったとしても、自分で学ぼうという意欲さえあれば、今は動画やSNSなどでいくらでも学べる時代です。

それこそ主体性があれば、会社においても家庭においても、良い影響を与える人になれるのです。

主体性を育む3つの方法

ではそんな大切な主体性を育むために、3つの方法をご紹介します。

  • 自分で考えさせる(指示命令はNG)

    「時間だよ」「早くやりなさい」など、親が指示命令してばかりだと、自分で考えて動く力は育ちません。

    これらを全てやめ、なるべく自分のことは自分で考えさせるようにしましょう。

    その子の動き出すタイミングを待てるようになると、主体性も育っていきます。
  • 提案やアドバイスをしない

    指示や命令はしてないけど、「こうしたら」「こんなのはどう?」を提案やアドバイス過多の親御さんは実際すごく多いです!!

    無意識でやり続けるのはよくありません。

    気づいた人から、アドバイス体質を卒業しましょう。
  • 失敗を責めない

    子どもが自分で考えてやって失敗すると、ここぞとばかりに「ほら言ったじゃない」と嫌味を言ったりする方がいらっしゃいますが、嫌な気持ちだけが残り、次からはチャレンジしようとはしなくなります。

    失敗をすると分かっていてもさせる勇気を持ち、失敗(うまくいかない状態)を許せる心の度量を持ちたいものです。

主体性を育てる究極の質問

では、こんな風に社会に出てから特に重視される主体性を、家庭にいるうちから育てるためには、親はどんな関わり方をすると良いのでしょうか?

このためには、まず、親は「子どもの問題」(例:勉強、受験など)に介入せずに、価値観の押し付け(指示命令)をやめることが重要です。(課題の分離)

ですので、子どもが中学生くらいからは、「自分で何とかする力」があることを信じて、だんだん「見守る子育て」に移行されることをオススメします。

ここで、子どもの主体性を育てるために超効果的な質問を一つ紹介させて下さいね。

その質問とは「Q.あなたはどうしたいの?」です。

これは、子どもが自分で考える力を引き出すシンプル&パワフルな質問です。

過保護に育てられ何でも人のせいにしがちな他責状態の子を、自責の状態に引き戻す質問でもあります。

(自責とは:今ある現象を自分の責任として考えること。自分だからこそ未来を変えることが出来るというのがコーチングの基本姿勢。他責の人にはコーチングは機能しません)

例えば、勉強は子どもの問題ですので、親は「勉強はしても、しなくてもどっちでもいい」というスタンスの元で、この質問をすると、子どもは「勉強という自分の問題」をどうするとよいかについて、自分のアタマで考え始めるというわけです。

見守る子育てコーチ
見守る子育てコーチ

あなたはどうしたいの?

大学には行きたいから勉強しなきゃいけないことはわかってるんだけど、まだやる気が出ないんだ…

高校生男子
高校生男子
見守る子育てコーチ
見守る子育てコーチ

そっか~。
まだやる気が出ないんだね。
そういう時ってあるよね。

(相手の気持ちを肯定的に受け取る。親の都合で無理に動かそうとしないことが超大事です)

大人になってから自分の主体性を育む2つのコツ

最後になりましたが、この記事を読んで、「あ~私自身が主体性がないかも…」と思われた方に向けて、大人になってから、自分で主体性を育てるコツについてお伝えします。

こういった方は、おそらく「いい人」と言われることが多く、外でNOと言えないタイプさん、ではないでしょうか?

人から嫌われたくなくて、外で小さな我慢をいくつもしているので、それがストレス(引き金)となり、家の中で自由にふるまう子どもにイライラしてしまうのです。。。(過去の私)

そんな方にもやはり効果的なのが、先ほどと同じ質問です。

Q.「あなたは(本当は)どうしたいの?」

ずっと自分の本音を出すことを我慢してこられた方には答えにくい質問かもしれませんが、「嫌だ」「やりたくない」「怖いけどやってみたい」など、素直な気持ちをまずはちゃんと感じてみませんか?

(紙に書き出してみることをオススメします!)

そして、出てきた『本当の気持ち』に従って行動するようにしたことで、私は主体的に生きられるようになりました。

実際にどんなことをしたか、ですが、具体的には、以下の二つに集約されます。

  • 嫌なことをやめる

    嫌われる勇気を持って、嫌だなぁと心が感じる事はやめる。

    これビックリするほどストレスが減りますので、是非ともお試しを。

    例:気の進まないランチ会、グループライン、本当は良く思っていない人にお世辞や媚へつらってしまうこと。
  • やりたいことをやる

    嫌われる覚悟を持って、やりたいけど怖いなと感じる事をやってみる。

    自分の心を一番に満たすようにすると心に余裕が生まれ、子どもを動かしたい気持ちが減ります!

    例:資格試験に挑戦、趣味に没頭(子どもの目を気にせず)、SNSでの発信(←インプットばかりしている人にアウトプットは超おススメ)

この2つのことを実践するためにも、前述の「あなたは(本当は)どうしたいの?」という質問を、自分に投げかける習慣を!

そして、いつのまにか蓄積した『我慢』を減らしていくと、だんだん主体的に生きられるようになっていきます。

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この記事を書いた人(監修者)

わかばやしゆかこ

長野県松本市在住 
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年

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