やる気を削ぐ親の行動とその影響|子どものやる気を引き出す方法
「今やろうと思ったのに!その言葉でやる気をなくした」と言われた事ありませんか?
宿題やったの?お風呂は?早く寝なさい!など。
親が感情のまま無意識に言ってしまっている言葉が、結果として子どものやる気を削いでしまっている事って、ほんとーーーに良くあります。
また学校や職場でも、無自覚な態度で生徒や部下のやる気を削ぐ大人がいたりしますよね。
過去の私はやる気を削ぐ言葉を連発する母でしたが、コーチング(人の意識の部分を扱う)を学んだことによって心を入れ替え、親としての在り方を変えたことで、息子達はだんだんやる気を出すようになりました。
ここでは、子どものやる気を引き出す親になるためには何に気をつけたらよいか?を解説します。

無意識っておそろしーーーー
自分の言葉が持つ影響力に気付いた人は、ぜひ家族みんなが笑顔になる方へ修正を
もくじ
はじめに:やる気を削ぐとは
やる気を削ぐとは、物事に対する意欲を妨害などによって失わせることです。
人の勢いや興味・関心などを奪い去ることとも言えます。
ですので、親や教師、上司など、指導する側の人が無意識にやる気を削ぐ行動をし続けると、育つはずの人や力が育たないという結果を生み出します。
親)子どものやる気を削ぐ言動
子どものやる気を削ぐ親の特徴は、子どもの立場に立って考えることができず、視野が狭いことがあげられます。
良かれと思って、自分の正論を押し付けていると、子どもから信頼されませんし親子関係はどんどん悪くなっていきます。(過去の私です)
中高生ママ専門コーチとして、沢山のご家庭のお話を聞いてきましたが、親から信頼という愛情をもらえず育った子どもは、自己肯定感が育たず、自暴自棄になってしまったり、能力があるにも関わらずやる気が出ない事例も数多くあります。
▼合わせて読みたい▼
⇒思春期男子の勉強のやる気を引き出す方法
教師)学生のやる気を削ぐ言動
トップダウン方式で厳しい指導をしている「ザ昭和な先生」もいらっしゃいますよね。
例えば、怒鳴ったり、命令してばかりで、威圧感で子どもを指導しようとしているなど。
子どもの話を聞いたり、気持ちをくみ取ることをしないので、こういう支配型タイプの先生が担任や部活の顧問になったことで、傷ついた子どもが行き渋りや不登校のきっかけになっているご相談も(悲しいことに)良くあります。
上司)部下のやる気を削ぐ言動
やる気を削ぐ上司の特徴としては、相手によって態度を変える人が挙げられます。
たとえば、自分の目上に対しては腰が低く丁寧な対応をしているにもかかわらず、部下に対しては横柄な態度を取るようでは部下が信頼することはありません。
また、ヒステリックに怒る上司の元では、せっかく採用した新人のやる気が育たず休職者や退職者が続出しそうです。

辛いよね涙
やる気を削ぐ行動の原因
やる気を削ぐ行動をする人は無自覚な場合が殆どです。
むしろ、相手の為に良かれと思って(善意で)声かけをしていたりするだけに、厄介だったりします。
そういった行動の原因としては、まわりとの比較や過度な期待があります。
どこに出しても恥ずかしくない子に育てたいという気持ちが強いあまり、いろんなプレッシャーを与えて指示命令ばかりの管理型の子育てになってしまっています。
クドクドとねちっこい言葉かけが逆効果になっていることも少なくありません。
「この子をちゃんと育てなきゃ」という責任を感じて行動していることも考えられますが、たいていの場合は、笑われたくない、子育て失敗したくないなど、自分の不安を埋めようとして子どもをコントロールしようとしてしまっています。(←過去の私の状態です)

ぜんぶ自分のため
やる気を削ぐ行動が相手に与える影響
やる気を削ぐ行動をし続けると、どんな影響があるでしょうか?
もちろん、やる気を引き出すことはできませんし、相手には嫌われ、距離を置かれることでしょう。
理由は、その人の近くにいると、否定されたり傷つくことが多いので、やる気を奪われ、悲しみや怒りがわくからです。
家庭だと、親子仲は悪くなり、親と口をきかなくなったり家出を繰り返すかもしれません。
学校だと、行き渋りや不登校児童が増えたり、学級崩壊になったりするでしょう。
会社だと離職率は高まるでしょうし、チームの生産性も下がります。
(ですので、大手企業では部下を持つことになった人向けの社員研修(例:新人課長研修など)などコーチングの研修を取り入れている場合が多いです)
子どものやる気を削ぐ言葉9選と対処法
ここから先は、中高生ママ専門コーチとして、親が子どものやる気を削ぐ代表的な言葉を9つご紹介します。
殆どが、無意識に連発してしまっているので、自分の口癖に気付いた方は使わないようにすることをオススメします。
1)早く早く!(指示命令)
子どものタイミングではなく、自分のタイミング(正しいと感じるタイミング)で動かそうとしています。
仕事や家事など時間に追われて子育てしているお母さんにとっては、しょうがない時はあるとは思うのですが、人のやる気を引き出す際に使うと効果的なコーチングスキル『ペーシング』(=相手にペースを合わせる)とは真逆の対応となります。
2)先にやるべきことをやってから(指示命令)
親が、子どもの行動を管理しようするセリフの代表選手。
たいていは、『宿題(やるべきこと)をした後にゲーム・動画・スマホをやってもいい』というルールがあるご家庭が多いです。
思春期以降、親子関係をこじらせているご家庭の8割はこのルールを採用中の印象あります。(中高生ママ専門コーチとしての雑感)
3)塾にいくら払ってると思うの!(嫌味)
塾に行ってるのに結果が伴わない子や、塾を休みがちな子に対する嫌味の言葉です。
「損したくない」気持ちの強い方が言いがちですが、もしも私が子どもだったら、言われたくない言葉NO1。
絶対言わない方がいいと思います。
4)お兄ちゃんは出来たのに、どうして、、、(比較&嘆き)
無意識に身近な誰かと比較して、子どもを否定して嘆いている親御さんは多いのです、、、
特に兄弟間で否定すると、自然に兄弟仲も悪くなるので気づいた時にやめましょう。
5)何回言わせたら気が済むの(責任転嫁)
あなたのせいで私は疲弊していると訴える言葉。
ちなみに過去の私の口癖で、自分を被害者・子どもを悪者にしていた自分に気づいた時、そのいやらしさに悶絶しました(泣)

息子達は守った事なんて皆無
毎日怒ってやめさせてました~(遠い目)
6)どうなっても知らないからね(不安をあおる)
不安をあおることによって、子どもを動かそうとしている言葉。
実は一番不安なのは自分自身で、その不安を子どもにぶつける事で、自分の不安を解消してもらおうとしています。
7)宿題やったの?いつからテスト?(リマインド)
親は意識づけのつもりでかけている言葉ですが、実はコントロールしようとする言葉。
「ほっといたらこの子は気付かないからから」と連発している方も多いと思いますが、極力回数は減らしていくのがいいと思います。
というのは、多くの場合『自分で考えて動く力(主体性)』を奪っていますから。
人を育てる時、自分で気付いて動く力がある事を親が信じて子どもに任せていかないと、自分で考えて動く子には育ちません。

育てていませんか?
親が前提を変えないと
自主性や主体性は育ちません
8)将来後悔しないようにね(正論。べき思考)
この言葉を使う方もめっちゃ多いです(泣)
自分は後悔しているから(もしくは勉強したおかげで今があるから)あなたは後悔しないようにと。
正しいことを言う時は控えめに。
正論は大切な人を苦しめます。
9)本当に大丈夫なの?(信頼していない)
思春期以降、親子間に信頼関係がないご家庭ほど、問題が起きます。
「大丈夫?」系の言葉は「あなたを信頼していませんよ。疑ってますよ」と言ってるようなもの。
過去の私もよく使っていましたが(汗)、息子を信じて見守る母になりたいと思って極力使わないようにしました。

自分で折り合いをつける私になりたい!
信じて見守る母になりたい!
やる気を引き出す親3つの基本姿勢
やる気を削ぐ大人と、引き出す大人では、一体何がちがうのでしょうか?
過去、やる気を削ぐ親だった私が、引き出す親になれたのは、コーチングで人のやる気を引き出す方法を学んだ事もありますが、間違いを潔く認め、親としての姿勢をゴロっと変えたことがが大きかったです。
子どものやる気を引き出すには、親子間に信頼関係を築くコミュニケーションを心がけることが肝になりますが、ここでは、やる気を引き出す親の基本姿勢(在り方)について3つご紹介します。
1)価値観を押し付けない
勉強すべき!
学校に行くべき!
頑張るべき!
逃げるべきではない!
など、子どもに自分の価値観(正しさ)を押し付けている方は、日本にはめっちゃ多いです。
そして、コレが日本に毒親が多い理由の一つ。
自分の期待(正しさ)を子どもに押し付けている状態が、家族の問題を産み出していたことに気づけるといいですね。
以下、読めば読む程、心に響く「ゲシュタルトの祈り」をご紹介します。
↓ ↓
「わたしはわたしの人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。
出典:『ゲシュタルトの祈り』
わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではないし、あなたもわたしの期待にこたえるために生きているのではない。
私は私。あなたはあなた。
もし縁があって、私たちが互いに出会えるならそれは素晴らしいことだ。
しかし出会えないのであれれば、それも仕方のないことだ」
フレデリック・S・パールズ(ドイツの精神科医)がローラ夫人と共に創設した「ゲシュタルト療法」で使われる「祈り」
2)自分で考えさせる
過去の私は、その日をいかに滞りなく終わらせるかに必死で、子どもに「自分で考えさせること」なんて1ミリも考えていませんでした(大汗)
いわば、私が監督で子どもがプレイヤー。
「監督(私)の言う通りにすればいいのよ!」と、監督自ら運転手になって塾の送迎をしたり、マネージャーになって朝起こしたり、秘書になって勉強や受験のサポートやアドバイスをしたり、、、
これでは、自主性や主体性なんて育ちっこないと思いませんか?
子どもを管理しない!自分で考えさせる子育てを全力でオススメします。

途中で否定やアドバイスはせずに
自分で考えさせる質問が効果的
例
「あなたはどうしたいの?」
「どうしてそう思ったの?」
3)信じて任せて見守る
子どもの人生の主人公は子どもです。
なのに、子どもの人生のハンドルを握って、コントロールしようとしている親が日本には多すぎます。
以下、人育ての言葉として有名な山本五十六の言葉をご紹介しますね。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
山本五十六の言葉
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
子育ては、時間もお金もかかる上に、忍耐力まで試されるので、まるで修行のように感じることがあります。
大変ですよね、、、
だからこそ!方向性が間違っていると気づいた時に、自分の価値観に執着せずに、潔く!自己修正できますように。
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この記事を書いた人(監修者)

長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル5,000時間以上を実施
・26歳(社会人)と23歳(大学院1)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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