反抗期の息子の心を開く親子関係の築き方~コミュニケーションのコツを解説します!
・注意すると暴言を吐いたり、モノを壊したり、威嚇するなど、息子の反抗期が激しくてどうしていいかわからない。
・親(特に父親)と全く口をきかなくなってしまった!
など思春期に入った息子との関係にお悩みの親御さんへ。
小学校高学年〜中学生の思春期に訪れる第二次反抗期。
この時期の子どもたちは自立心が芽生え、親や大人を否定して自分の価値観や自我を確立していく時期です。
反抗期の男の子への対応を難しく感じる方が続出する時期でもありますが、心理的背景を理解し、より良い親子関係を築くための具体的なアプローチ方法をご紹介します。
うちも息子が二人いますが、反抗期は「べつに・ふつう。ウザ」の塩対応が辛かったなぁ、、、
もくじ
はじめに:反抗期の息子に悩む親御さんへ
反抗期とは?基本の知識
反抗期とは、精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否、抵抗、反抗的な行動をとることの多い期間のことです。
反抗期は、主に2~3歳ごろの幼児期と思春期の2回来るといわれていて、それぞれ「第一反抗期」「第二反抗期」と呼びます。
また、小学校2~3年生ごろにも反抗的な態度が表れることがあり、これは「中間反抗期」と呼ばれています。
第二反抗期の息子の心理(反抗の背後にあるもの)
うちの息子達の反抗期を振り返ってみると、常に不機嫌、めんどくさがり、悪ぶる、かっこつける、イラ立っているなど。
「ウザい」「べつに」「ふつう」「キモ」などの短くて強烈な言葉をぶつけてくることが多くて、とてもやっかいな時期でした。
また、私は中高生ママ専門の子育てコーチとして、沢山のお母さんのお話を聞いてきましたが、特にこの時期の男の子は言葉が荒くなったり、物に当たって壊したり、口を利かないまま部屋に閉じこもるなど、行動で表す傾向があると感じています。
生物学的に反抗期がなぜ起こるかを調べてみると、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量が変化し、身体の急激な変化に、子どもの脳が追いついていないからだと言われています。
また心理的には、おそらく根底に受験や将来への不安や、周りからのプレッシャーなど見えない何かと闘っているようにも感じています。
特に、親(大人)に対して、素直に振る舞うことができない時期ですよね。
本当は「すごい!」「カッコイイ」と言われる自分でいたいのに、そんなヒーロー的存在にはなかなかなれない苛立ちが根底にあるように感じています。
勉強でもスポーツでも「いす取りゲーム」。カッコイイ席には、なかなか座れませんもんね。
息子の反抗期が始まったら
1)誤った対応が招く影響とは
息子の反抗期が始まったな、と気付いた時、親が間違った対応をすると、反抗期を悪化させたり長引かせたりする可能性があります。
例えば、暴力を振るったり、家に帰ってこなくなったり、事件(例:万引きやいじめ、SNS誹謗中傷)を起こしたりです。
2)反抗期を乗り越えるための親の心構え
男の子の反抗期を乗り越えるために、大切な事は2つあると考えています。
一つ目は、あれもこれもダメだと親の価値観を押し付けないこと。
ある程度は本人の自由に行動させて、失敗を許す親の度量(=親が頭を下げる覚悟)が必要だと感じています。
そしてもう一つは「ならぬ事はならぬ」と教えること。
例えば、人の心や体を傷つけること、非常に危険なこと、法律に反するなど反社会的なこと、などです。
つまり、1)ある程度は本人の自由に片目ををつぶって見守ること、2)ただし「ならぬものはならぬこと」は少なく明確化して貫き通すことが、この時期に必要な心構えです。
最近の反抗期とその特徴
最近の反抗期男子の特徴といえば、スマホ依存気味の行動があげられます。
レアキャラを手に入れたい!強くなりたい!勝ちたい!欲求を満たす為に、ショートカットして強くなろうとする子は課金の問題が発生しています。
お金をかけずに強くなろうとする子は、その分、長時間プレイすることが必要なので、はたから見ると1日中スマホを触っているという状態になります。
また、親に従順な反抗期がない子も令和では増えていると言われていて、親が強すぎるのか?子どもが諦めているのか?これはこれで問題な傾向だと感じています。
ジェンダーと反抗期:男の子特有の問題とは
「男の子だから強くないと」「女の子だから優しい子に」など、性別によってイメージを植え付ける声かけってありますよね?
ジェンダーバイアスとは「男性だから〇〇、女性だから〇〇」といった意識のことで、「バイアス」は偏見などの意味で使われます。
最近はジェンダーレスの時代とも言われ、男性でも脱毛、化粧などは当たり前の時代になりつつあるように感じています。
他にも多様性を重んじて性別に関係なく着用できるジェンダーレスの制服を導入する学校や、中性的な顔立ちで髪型・メイク・ネイルを楽しむジェンダーレス男子も増えてきています。
実践!息子の反抗期の効果的な接し方
1)コミュニケーション:話し合いのコツと叱り方
一番のコツは「子どもの話を聞くこと」(=受け身)です!
伝えること、教えること、導くことなど親から働きかけようとするとうまくいきません。
相手の話を否定しないで聞くことは、コミュニケーションの基本です。
▼子どもの話の聞き方について詳しく解説しています
⇒中学生の子育てについて知っておくべきポイント~反抗期の悩みに「見守る子育て」~
2)信頼関係の築き方:自立を促すサポート
信頼関係を築くには、信頼を貯金のようにコツコツ積み上げることが大事です。
親だから!しつけだから!と叱咤激励ばかりしていたら、親子とは言え、子どもからの信頼貯金はどんどんなくなっていきますのでご注意ください。
まずは、子どもの気持ちを理解しようとすること。
そして共感的な言葉や態度で見守ることが、数年後に迫った自立に向かうためのエネルギー源となります。
3)逆効果な対応:絶対に避けたいNG行動
絶対避けたいのは、子どもの心を傷つける行為です。
【傷つける言葉の例】
「えらそうなことばかり言っていつも口だけ」「根性がない」「性格的にずるい」「情けないやつ」「卑怯者」などその子の人格を否定する言葉。
【傷つける態度の例】
・スマホを取り上げる(子どもの一番大切な宝物を取り上げ、友だちとの通信手段も奪う行為)
特にスマホを取り上げると、暴れて手に負えなくなる話(警察を呼ぶ事態に)や、スマホを取り上げた父親と何年も口をきかなくなるなどのご相談が増えています。ご注意ください。
▼参考記事
⇒スマホの取り上げは逆効果!子どもの自己管理能力を高める親の対応3選
事例から学ぶ:他の親子はどう乗り越えた?
1)成功事例:親子で協力して解決に導いたエピソード
見守る子育てを実践していただいた方からいただいたメール記事をご紹介します。
いいから俺を信じろよ!
俺に勉強して欲しかったら、お母さんは黙って見てろ!
あれこれうぜーこと言わないで、黙って見てて!
↑「毒親」について書かれたホームページの記事をどこからか見つけてきて、スマホでそれを見せながら半泣きで母に言った言葉
と、お母さんにわかって貰おうと必死に叫んだ言葉を真摯に受け止めたお母さん。
親子で反抗期を乗り越えたお話(いいから俺を信じろよ(お客様の声))を、お時間のある方はご一読くださいね。
息子の反抗期サポートガイド
1)反抗期の子どもへの向き合い方
勉強すべき!先にやるべき事をやるべき!頑張るべき!など親の価値観の押し付けをやめることが超重要です!!
そのための具体的な方法は❶小言を減らすこと❷(子どもから話しかけてきた時に)子どもの話を聞くこと、の2つ。
ご相談下さる方で「子どもの気持ちが理解できない」とおっしゃる方が多いですが、コドモゴコロを理解しようとする気持ちを持っているか否かで、親子関係は両極端となります。
もちろん、問題行動を起こした場合は、怒り散らかすのではなく愛情を持って叱ることが大切です!(叱り方についてはコチラをご参考に)
2)教育のプロが推奨するコミュニケーション法
教育評論家(漫画ドラゴン桜の指南役)でもある親野 智可等(オヤノチカラ)先生による「難しい時期を乗り越えるための心得6か条」が掲載されている「東洋経済オンラインのこちらの記事」
オススメの記事です。
3)親の心の余裕をつくるために:専門家に相談する
とはいえ、自分の心に余裕がないと、どうしても小言が増え、価値観(正しさ)を押し付けてしまいがちです。
スクールカウンセラーなど専門家に相談するなどして、まずは自分の心を整えることに注力するとよいかもしれません。
「見守る子育て」の個別サポートコースはずっと満席が続いていまして(汗)新しい方からのご相談をお聞きすることがなかなかできないのですが、まずは7日間無料動画セミナー(登録無料)などで学んでいだたくと親子関係改善のヒントが見つかるかもです!
おわりに:息子の成長を支える親の役割
反抗が長引いたり、壮絶になったりすることもある「思春期男子の子育て」。
息子二人の子育てをほぼ終えた私がこの時期を振り返って、いま感じていることは「息子の反抗期は私の生き方を見直す時期でもあった」ということです。
人は、人目を気にしながら安心で安定した道を生きるよりも、「自分らしい人生」を生きた方が後悔しない人生になると信じています。
なるべく小言を言わず、失敗するとわかっていても!黙って見守ってみませんか?
そんな親の在り方が、子どもの「生きる力」を育てます!
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この記事を書いた人(監修者)
わかばやしゆかこ(中高生ママ専門コーチ)
コーチングオフィス ままはぐ代表
長野県松本市在住
ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
【経歴】
・セッショントータル
4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)
21歳(大4)
2人の息子を持つ母親
・京都大学にて
教授秘書歴7年
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