反抗期の息子にどう対応する?|親が知るべき重要ポイント

・注意すると暴言を吐いたり、モノを壊したり、威嚇するなど、息子の反抗期が激しくてどうしていいかわからない

中学生の反抗期に悩んでいる

など、反抗期の息子さんとの関係にお悩みの親御さんへ。

小学校高学年〜中学生の思春期に訪れる第二次反抗期。

この時期の子どもは自立心が芽生え、自分の価値観や自我を確立していく時期です。

ですので、反抗的な男の子を育てる事を難しく感じる親が続出する時期でもありますが、心理的背景を理解し、適切な対応をすれば大丈夫です!

より良い親子関係を築くための具体的なアプローチ方法をご紹介します。

わかばやし
わかばやし

うちも息子が二人いますが、反抗期は「べつに・ふつう。ウザっ」の塩対応が辛かったです。

反抗期の息子の特徴

反抗期とは、精神発達の過程で、他人の指示に対して拒否、抵抗、反抗的な行動をとることの多い期間のことです。

主に2~3歳ごろの幼児期は第一次反抗期。

思春期からは第二反抗期となり、男の子の特徴は以下の通りです。

  • 言葉遣いが荒くなる
  • 親の言うことを聞かない
  • 親に口答えをする
  • 親を無視する
  • イライラしたときに物にあたる
  • 暴言を吐く
  • 暴力ふるう
  • (ゲームや動画・SNSなどに)集中している時に、親が邪魔することを嫌がる

実はこの第二次反抗期は、子どもにとって自我を確立するために必要な変化が起きている時期でもあります。

親から精神的に独立しなければならないと無意識に感じているため、心理的な距離をとろうとする傾向があるのです。

特に男の子は、女の子に比べて言葉の発達が遅い傾向にあるため、自分の思っていることをそのまま言葉にして伝えられないことが、行動が荒くなる原因として考えられます。

母親に反抗的になる息子
いつも不機嫌で
親の干渉を嫌うようになります

反抗期が始まる原因

生物学的に反抗期がなぜ起こるかを調べてみると、一つはホルモンバランスの変化があります。

男性ホルモンであるテストステロンの分泌量の急激な変化に、脳の成長が追いついていけないために、何にでも反発しやすくなるようです。

親離れの一環として、自立心の芽生えが始まっているようです。

心理的には、おそらく根底に受験や将来への不安や、周りからのプレッシャーなどと闘っているようにも感じています。

特に、親(大人)に対して、素直に振る舞うことができない時期です。

わかばやし
わかばやし

10代は、男性ホルモン(テストステロン)が急激に増加する時期みたいですね!

反抗期の息子への上手な接し方

不機嫌でちっとも言うことを聞かない息子に困り果てているという方もいらっしゃると思いますが、基本的に、親の価値観や正しさで押さえ込もうとしないことが大事です。

なぜなら、親が押さえ込もうとすると大きく反発!!

イライラした感情を自分でも抑えきれず、想定以上に大暴れして警察沙汰になる事例も少なくありませんから。

以下に、反抗期の男の子への接し方のポイントを4つご紹介します。

接し方1)共感と感情の受け止め

一番のコツは「子どもの気持ちを受け止めること」です。

反抗期は特に、無鉄砲な事を言い出したわが子の言葉を、頭ごなしに否定してしまうことがよくありますが、コレは禁物です。

「そうなんだね」「今そんな風に思ってるんだね」とまずは受け止めましょう

そして、息子に共感ができることがある場合は「わかるよ。お母さんも学生時代はそうだったな」など、共感の言葉を使うと効果的です。

相手の話を否定しないで聞くことは、全てのコミュニケーションの基本です。

男の子の話を聞くお母さん
子どもの話を笑顔で
「うんうん。それで」と
受け止めている
お母さんのイメージ

接し方2)ルールと一貫性を持つこと

「見守る子育て」では「高校生からは放牧」。

勉強するもしないなど、子どもが自由に決める方針ですが、法に触れることや、人を傷つける事に対しては断じてNO!と大枠のみ決めておくスタイルです。

細かいルールは設けず、人として大切な基本的な決め事を少しだけにするのが、子どもの主体性や自己肯定感を伸ばすために必要だと感じています。

ですが、例えば、誰かを傷つける行為をした時は「ならぬことはならぬ」と毅然とした姿勢で叱りましょう。

ブレずに一貫性をもった対応が健全な心を育てます。

接し方3)適切な距離感を保つ

中学生以降は、親離れが始まり、子どもは子どもの世界を持つようになります。

笑顔で自立していくためにも、親は適切な距離感を保つ時期が来ています。

子どもとの境界線を意識して、学校のことや部活のこと、友だちのことなどに口出しするのはやめましょう。

制服姿の息子との間に境界線がある母親
気になるけど
知りたい欲求は控えめに
子どもの世界を覗くと余計なことを
言いたくなりますから

接し方4)質のよいコミュニケーション

基本、反抗期の男の子は不機嫌で、ついつい注意や指示命令ばかりのコミュニケーションになりがちです。

小言は最小限に。

ですが「何か話したいときはいつでもウェルカムだよ」と懐の広い在り方を目指しましょう。

上から目線はやめて、一人の人として尊重してあげるコミュニケーションが上手くいきます。

耳にたこ
何回言っても!
子どもが言うこと聞かないのは

何回も言い過ぎているからかも。

 反抗期の息子に対するNG対応

火に油を注ぐ対応をしている方も多い反抗期の子育てですが、この章では、親のNG対応を4つご紹介します。

自分がやっていることに気づいた方は、すぐにやめましょう。

NG1)過度な干渉

過干渉は、子どもが望んでいないことをやり過ぎることですが、宿題のことや部活のことや友だちのことなど、子どもの問題に干渉し過ぎている親御さんは、日本には非常に多いと感じています。

これは子どもとの距離が近い親御さんの特徴ですが、子どもの問題を、まるで自分事のように感じて子どもをコントロールしようとしています。

過干渉は親離れが始まった、男の子が一番嫌う行為でもありますので、速やかにやめましょう。

NG2)無視や放置

子どもとの距離が遠すぎる親御さんもいて、その場合、子どもを無視したり放置することがあります。

子どもとの距離は近すぎても、遠すぎても良くありません。

愛情が伝わらないからです。

特に、ネグレクトは虐待にもなりますから、子どもの事に興味関心を持って、見守るようにしていきましょう。

ネグレクト(子どもを無視する親)
子どもに無関心

厳しいお父さんに多いのが
自分の意に添わない息子を
無視する行為

NG3)厳しすぎる躾

躾という名の元に、常に分別を要求して、ルールを守らせ、逸脱した行動に対して反省を求める親御さんもいます。

厳しすぎる躾が、子育てを難しくしている原因なのですが、自分は正しい!間違っているのは子どもだ!と思い込んでいて、我が身を振り返ることをしないので、親子関係がどんどん険悪になっていきます。

躾に必要な事は「愛」と「根気」です。

▼参考記事▼
躾できない親の7つの特徴|中学生からのしつけを上手くいかせるコツ

NG4)人格否定の言葉や態度

子どもの心を傷つける人格否定の言葉を投げつけることもNGです。

【傷つける言葉の例】
「えらそうなことばかり言っていつも口だけ」「根性がない」「性格的にずるい」「情けないやつ」「卑怯者」などその子の人格を否定する言葉。
 

【傷つける態度の例】
・スマホを取り上げる(子どもの一番大切な宝物を取り上げ、友だちとの通信手段も奪う行為)

特に、スマホを取り上げると、暴れて手に負えなくなる話(警察を呼ぶ事態に)や、スマホを取り上げた父親と何年も口をきかなくなるなどのご相談が増えています。ご注意ください。

親は我慢するしかない?どうすれば?

イラつくと
特に男性は物に当たるよね

では、この厄介な男の子の反抗期の時期、親は我慢するしかないの!と思う方もいらっしゃるかもですよね。

基本的には、このブログでご紹介した接し方やNGを意識していただくことで、嵐のような反抗期を乗り越えることができると思います。

具体的には、親の価値観を押し付けることをやめて、子どもの話を聞くようにすることです。

ですが、もしも一人では難しいという方は、専門家に相談する方法もあります。

専門家に相談する

自分の心に余裕がないと、どうしても小言が増え、価値観(正しさ)を押し付けてしまいがちです。

スクールカウンセラーなど専門家に相談するなどして、まずは自分の心を整えることを優先するとよいかもしれません。

わかばやし
わかばやし

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まとめ

反抗が長引いたり、壮絶になったりすることもある思春期男子の子育て。

息子二人の子育てをほぼ終えた私がこの時期を振り返って、いま感じていることは「息子の反抗期は私の生き方を見直す時期でもあった」ということです。

なるべく小言を言わず、失敗するとわかっていても!黙って見守ってみませんか?

子どもを信じること、そして見守ることが自己肯定感や主体性をはじめとした「生きる力」を育てます!

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この記事を書いた人(監修者)

わかばやしゆかこ

長野県松本市在住 
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年

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