言う事を聞かない子どもに逆効果!親のNG対応7選と上手な対応3選
・親の言う事をきかなくなった、、、
・どんどん親子関係が悪化しているので、今やっている対応が逆効果かもと不安
など、言う事を聞かない子どもへの対応に困っている方もいらっしゃると思います。
思春期・反抗期の子育てにおいて、この問題に悩む方がいらっしゃったら、「どうして”私の”言う事を聞かないのか?」と、子どもの立場に立って考えてみることで、今後の子育てのコツが見えてきます。
今日は「子育てコーチング」の視点から、「親子の会話例」をあげて解説し、「言う事を聞きたくなる親」になるにはどうしたらよいか?(←根本解決方法)についてお伝えします。
今、時間もお金も沢山かけて毎日一生懸命に子育てしているのに!なぜか嫌がられ、損な役回りになってしまっているとお嘆きの方に読んでいただきたい記事です。
もくじ
親の言う事を聞かない子ども「3つの理由」
子どもが親の言う事を聞かない理由について、考えてみたことありますか?
何ごとにも、そうなるには原因があり、原因について考えることで結果(未来)を変えることが出来ます(原因と結果の法則)
特に「子どもは親の言う事を聞くのが当たり前だ!」と思っている方ほど、親子関係をこじらせやすいですので、参考にしてくださいね。
理由1:そもそも親の言う事をきかないのは当たり前
そもそも人は、自分の自由に生きたい(=誰かの言う事を聞きたくない)生き物。
なので、子どもが親の言う事をきかないことは、ある意味、当たり前で成長の証です。
むしろ「嫌なことは嫌だ」と、親に気持ちを素直に出せているという捉え方もできます。
小学生まではご褒美や懲罰制を使って、ある程度、従わせること(管理)が出来たけれども、中学生以降の反抗期はそれが出来なくなるの当たり前。
「自分の人生のハンドルは親に任せるのではなく、自分で握りたい!」と主張してくる時期でもあるのですよね…
逆に、ずっと親の言う事を聞く子の方が将来心配です、、、
ですが、これまでの人生で「ずっと親の言う事を聞いてきた(今も顔色を伺っている)いい子(人)タイプの親御さん」にとっては、自由気ままにふるまうわが子のことが許せなかったりするのです。

嫌なことはやらない!
親の言う事を聞かない理由は
いたってシンプルです
理由2:親の言う事(指示命令)が多い
子どもが親の言う事をきかないことに悩む親御さんは、自分の言う事を聞かせたい気持ちが強い方です。(実は、同じ状態でも悩まない親もいます)
ですので、子どもへの指示命令する回数が多いのが特徴です。
例えば、「宿題しなさい!」「ちゃんとしなさい!」とか「部屋をかたづけなさい!」など、「同じセリフ」をこれまでに何回くらい言ってきましたか?
もしも「毎日言ってる!!」っていう人がいたら、1年で365回×年数!
でも、これだけ言っても効果がない理由はどうしてでしょうか?
本来、勉強や、友人関係など、「子ども自身の問題」です。
自分が「子どもの問題」に介入していたことに気付いた方は、(過去の私のように)指示命令を減らす方向へと舵取りする時期に来ているのかもしれません。
理由3:親が子どもの言う事を聞いていない
会話はキャッチボールと言いますが、実は、子どもの話(言う事)を聞いていない親御さんは非常~に多いです。(わかばやし調べ)
例えば、親子の会話の分量を数字に表してみると、親:子=9:1くらいの感じで、圧倒的に親から話しかける分量が多く、しかも、そのほとんどが指示命令になっているんですよね…
つまり、会話はキャッチボールなのに、子どもの言葉(気持ち)をちゃんと受け取っていないので、会話(キャッチボール)が続かない状態です。
この一方通行の指示命令ばっかりの状態では、子どもが親の言うことを聞かないのは、ある意味当然のことなのです。
言う事を聞かない子どもに逆効果!親のNG対応7選
「言う事を聞かないから」とついついやってしまいがちだけど、結果として逆効果になる親のNG対応を7つ紹介します。

話が長いよね
- キレながら感情的に怒る
一番やってはイケナイのがコレ。私は感情的になればなるほど、ウザがられ逆効果でした(反省) - クドクドと話が長い
話が長くなるお母さんも多いです。
クドクドと説得しようとすればするほど、嫌がられますのでご注意くださいね。 - アメとムチ作戦
モノで釣ったり、罰を与えたりして、子どもを動かすのはだんだん効き目がなくなります。
それどころか、私利私欲のためにしか動かない自己チューな子になる危険性もあるので、デメリットがあることもご承知おきを。 - 出来ているところを褒めない(認めない)
出来ているところは当たり前だからとスルー。
出来ない部分ばかりを見てダメ出していると、子どもは褒められることが極端に減るので、自己肯定感が低くなります、、、 - 信頼していない
「この子はここがダメだから、今のうちに何とかしつけしないと、、、」と言う捉え方をしていませんか?
コレ、その子のことを信頼していないということです。子どもの立場に立ってみると、そりゃあ、自分のことを信頼してくれない親の言う事なんて聞きたくなくなりますよね、、、 - 親が子どもの言う事を聞いていない
「ねぇねぇ」と話しかけられた時、スマホを触っていたり、家事をして手を離せなかったり。
また、ちゃんと話を聞く姿勢に入っていたとしても、途中で話をとったり、頭ごなしに否定したり、、、(以下に話の聞き方をご紹介)
ちゃんと子どもの話を聞いていない親はめちゃくちゃ多いです!(過去の私も~汗。自戒を込めて) - 比較して怒る
兄弟や友達など。いつも自分よりも優秀な誰かと比較されるのは、誰だって嫌ですよね、、、

比較して怒られる、、、
しかも怒り出したら
話が長い!
言う事を聞かない子どもへの上手な対応3選
では、親の言う事を聞かない子どもに、どんな対応をするとよいのでしょうか?
実は、「うちの子は忘れ物が多くて、、、発達障害ではないけれども、グレーゾーンだと思います」とおっしゃるお母さんからのご相談も多いのですが、そういった場合にも、以下の3つの対応を丁寧に心がけることで効果があると感じています。
1)子どもの話をちゃんと聞く
これまで沢山のお母さん達のお悩みを聞いてきた中で感じていることですが、最後まで子どもの話を聴かずに、途中で指示命令やアドバイスをしてしまう方はひじょー----に多いです。
例えば

俺、部活辞めたいんだけど。
え?
でも!お母さんは辞めない方がいいと思うよ!

みたいな会話に、お心当たりはありませんか?
この会話は、一見、ソフトな「提案」に感じますが、実は「でも」の後で子どもの言い分をバッサリ否定していて、母の「よかれと思う方向」に誘導しています。
子どもの「部活やめたい」という気持ちを受け止めていないために嫌な気持ちになり、話すのをやめてしまうことが多いです。
以下、子育てコーチング的な親子の会話をご紹介します。
親子の会話例(子育てコーチング)

俺、部活辞めたいんだけど。
え?そうなの!
(辞めない方がいいよという言葉を飲み込んで)
どうして急にやめたくなったの?(理由を聞いてみる)


実は最近友達とうまくいってないんだ。
そうだったんだね。
そういえば最近暗い顔していたもんね。
それはやめたい気持ちにもなるよね。(共感)


そうなんだよ。
最近部活に出ててもつまらないしさ。
嫌な気持ちになるだけなんだ。
そっか~。
それは辛そうだわ。(共感)
本当はどうなったらいいなぁと思ってるの?(質問で本音を引き出す)


そりゃあ、またアイツと仲良くできたらいいけど、なんかもう嫌われてるみたいだし、どうしていいかわからないんだ。
そっか~。今どうしてよいかわからないんだね。
苦しそうだね。
お母さんに何かできることある?(味方感)


【子育てコーチングのコツ】
落ち込んでいる親友の話をゆっくり聞くようなイメージで、お子さんの「味方」になって、ゆっくり話を聞いてあげてくださいね。
▼子どもの部活のことでお悩みの方に▼
⇒部活やめたいと言われた時の親の対応とNGワード6選
2)信頼貯金を積み立てる
実は、親である自分が約束を守らない状態を繰り返している(=子どもの言う事を聞いていない)方は案外と多いです。
例えば、過去の私は、子どもに何かせがまれた時に(忙しいから)「また後でね」と言うことが多かったのですが、後になって約束を守ることはあまりなかったのです、、、(反省)
自分では「そんなん忙しいからしょうがないやん」くらいに思っていたのですが、ある時「それは子どもに嘘をついていることと同じだよ」と夫からフィードバックをもらってビックリ!!
その後は、守れそうもない約束は最初から口にしないように努力しました。
信頼貯金がマイナスになっていると、子どもは親の言う事を聞こうという気持ちにはなかなかなりにくいです。
私自身は、嘘をつかないようにしたり愛ある言動を増やすことで、信頼貯金を積み立てることを心がけていたら、徐々に母の言う事を採用してくれるようになったなぁと感じています。
3)背景にある理由を汲み取り、言い分にも耳を貸す
子どものことは何でも頭ごなしに怒ってしまう親御さんは多いですが、「行動の理由」を考えてみることは、良い親子関係を築く上で非常に大切なことです。
そして、たいていの場合言い訳をしていることも多いので、たとえそれが自分勝手な言い分だったとしても、子どもの言葉に耳を貸せるようになるといいですね。
子どもの味方になって話を聞く姿勢を持つと、子どもから信頼される親にググっと近づけます。

あなたは子どもから
信頼されていますか?
言う事を聞かない子どもの叱り方のポイント
子どもが思春期を迎える中学生以降、親はなるべく聞き手に回り、なるべく黙って見守ることが大事だと考えていますが、「ダメなことはダメだと教えてあげること」(=社会性を教えること)も大切です。
その場合「短く」「人格否定はしない」「理由をわかりやすく伝える」などポイントを押さえると伝わりやすいです。
また、叱るべきことと、そうでないこと(見守るべきこと)の区別が難しいと感じる方もいらっしゃると思いますので、見分け方の簡単なポイントをお伝えします。
【叱るべきことと見守るべきこと、見分け方のポイント】
●叱るべきこと
人を傷つけたり自己中な行動はNO!(目的:社会性を身に着けるため)
例:
・SNSへの誹謗中傷やいじめ
・家族への迷惑行為(夜中に騒ぐなど)
・食事中のイヤホン(マナー違反)
●見守るべきこと
子どもの問題(勉強、受験、友人関係など)←これらは親の問題ではないから、介入せずに見守るべき部分。
例:
・勉強をやる or やらない
・塾に行く or 行かない
・部活に行く or 行かない、辞める or 辞めない
▼叱り方について詳しくまとめた記事はコチラ▼
⇒中学生の叱り方7つのポイント解説!反抗期のお子さんに
「この人の言う事ならきいてみようかな?」という親になるには?
今、ちっとも言う事を聞かない、、、とお悩みの親御さんは、「もしかしたら(子どもではなくて)自分に原因がある?」と自責思考にすると未来が変わります。
子どもから信頼される親になると、受験や将来の夢など大切なことを相談する相手として、選んでくれるようになるからです。
これは、親への信頼貯金が貯まって、親への信頼度がアップした時に起きることで、「見守る子育て」をコツコツ実践されたご家庭では良く見られるんですよ~~
そして、この信頼関係がアップした状態で、例えば、親「本は読んでおいた方がよいよ」などのアドバイスをすると、子「わかった」と素直にうなずく事も増えていくのです。
なぜって、同じアドバイスでも、毎日イライラ怒っている親から言われるよりも、自分を否定しないで話を聞いてくれる親に言われる方が、素直に聞き入れやすいから。
何を言うかよりも、誰が言うか?
あなたも子どもから信頼され、尊敬される親を目指してみませんか?
そうすれば、「この人の言う事なら聞いてみよう」という親に、だんだん、だんだんなっていくことができます。
▼参考記事▼
⇒こじれた親子関係を即!改善する5つの方法
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第1弾♪動画版「見守る子育て塾」

動画で解説しています
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毎日ゆかこさんに励まされ、見守る子育てを実践できるよう奮闘しています。
高2の一人息子はとても健康で、毎日休まず学校へ行き、部活も勉強もやる気満々です。
ただとても要領が悪く、物を失くしたり、寝過ごしたり(早く寝てるのに)、提出物を間違ったところに提出して点数が貰えなかったり、ヤキモキして黙っているのが苦しくなることがあります。
また、自分では頑張ったつもりでも、成績が悪かったり、試合で失敗して、しょんぼりしているのを見るのがとても切ないです。
時々息子を信じられなくなって、頑張った話しは全部嘘だったんじやないか?と思ったり、そんな自分を責めたりしてしまいます。
夏休みで話す機会が増えたら、酷いことを言ってしまうんじゃないかと心配になります。
気持ちが揺れたときに堪えられる、おまじないはありませんか?
ピロさん
こんにちは(*^_^*)
毎日の子育て、お疲れ様です。
とても健康で意欲的な息子さんなのですね。
要領が悪い、ということにフォーカスされているようですが
もしかしたら今、息子さんの状態がやる気満々で頑張っておられるだけに、「頑張った先の成果を出してほしい気持ち」がお強いのかもしれないなぁと感じました。
健康ならそれでいいと、幸せのハードルを下げても良いのかなぁと。
また、おまじないの言葉としては「損してもいい」はどうかなぁと感じました。
(「損して徳とれ」と言いますので、例え要領が悪い出来事があったとしても、経験値を積んで着実に人間として成長している)
お役に立てたら幸いです。
ゆかこさん、アドバイスありがとうございます。
ご指摘のとおり、成果を出させてあげたい気持ちが非常に強いです。
見ていて切ないし、やる気を失くしてしまうんじゃないかと心配になり、もっと早くから見守る子育てをしておけば とか、そもそも私の要領の悪さが遺伝したのか とか…自分を責めてしまいます。
ゆかこさんのメッセージを読んで、成果ではなく、経験に視点をおいてみようと言う気持ちになりました。
これからは、親ではなく経験が息子を育ててくれるんだと。
難しそうですが、今は損してもいい!で、やってみます。