言うことを聞かない子どもへの対処法とは?
最近ちっとも親の言うことを聞かない!など、お子さんへの対応に困っている方も多いと思います。
今日は「子育てコーチング」の視点から「親子の会話例」をあげ、言うことを聞かない子どもに対する効果的で具体的な対処法を紹介します。
また、親のNG言動7選を始め、子どもの成長を肯定的にとらえる方法も徹底解説!
今、毎日一生懸命に子育てしているのに!子育てがうまくいかないとお嘆きの方に読んでいただきたい記事です。
もくじ
言うことを聞かない子どもは?どうしたらよいの?
親の言うことを聞かない子どもに悩んでいる場合、まずは子どもとの約束を守ることを徹底するのが基本です。
どうしてかというと、「自分との約束を守らない親の言うことなんか、別に聞かなくてもいいよね」という思考になりやすいからです。
ですので、たとえどんな小さな約束だったとしても反故にはせずに(またあとでね!と言っておいて、あとになっても約束を守らないなど。これくらいいいじゃないと思ってるお母さん多し)まずは自分が子どもとの約束をちゃんと守ることがこの問題の根本解決方法になります。
また、約束する場合は、「今度テストで80点以上取らなかったらゲームは禁止ね」的な罰則的なものはなるべく避け、子ども主体のポジティブな約束にする方がいいと思います。
そして、そもそも約束させる数を減らす方が、子どもも守りやすいと思います。
(忙しいので)「はいはい。また後でね!」と言っておきながら、後になってから(子どもは期待して待っていた)「そんなの無理だよ」的な感じの会話。私はよくやってました~
親の言うことを聞かない子ども2つの理由
何ごとにも、原因があり、原因について考えることで結果(未来)を変えることが出来ます(原因と結果の法則)
ココでは、子どもが親の言うことを聞かない理由を2つご紹介します。
特に「子どもは親の言う事を聞くのが当たり前だ!」と思っている方ほど、親子関係をこじらせやすいですので、参考にしてくださいね。
理由1:そもそも親の言う事をきかないのは当たり前
そもそも人は、自分の自由に生きたい(=誰かの言う事を聞きたくない)生き物。
なので、子どもが親の言う事をきかないことは、ある意味、当たり前で成長の証です。
むしろ「嫌なことは嫌だ」と、親に気持ちを素直に出せているという前向きな捉え方もできると思いませんか?
小学生まではご褒美や懲罰制を使って、ある程度、従わせること(管理)が出来たけれども、中学生以降の反抗期はそれが出来なくなるの当たり前。
「自分の人生のハンドルは親に任せるのではなく、自分で握りたい!」と主張してくる時期でもあるのです。
理由2:親の言うこと(指示命令)が多すぎる
子どもが親の言う事をきかないことに悩む親御さんは、自分の言う事を聞かせたい気持ちが強い方です。(実は、同じ状態でも悩まない人もいます)
ですので、子どもへの指示命令する回数が多いのが特徴です。
例えば、「宿題しなさい!」「ちゃんとしなさい!」とか「部屋をかたづけなさい!」など、「同じセリフ」をこれまでに何回くらい言ってきましたか?
もしも「毎日言ってる!!」っていう人がいたら、1年で365回×年数!
でも、これだけ言っても効果がない理由はどうしてでしょうか?
本来、勉強や、友人関係など、「子ども自身の問題」です。
自分が「子どもの問題」に介入していたことに気付いた方は、(過去の私のように)指示命令を減らす方向へと舵取りする時期に来ているのかもしれません。
▼親の言うことを聞かなくなる反抗期にお悩みの方に
⇒反抗期の中学生の対処法11選。嵐のような時期をうまく乗り切るコツ
⇒(男女別)反抗期の高校生への対応5選。反抗期は一体いつまで?
言う事を聞かない子どもへの対処法
では、親の言う事を聞かない子どもに、どんな対応をするとよいのでしょうか?
実は、中高生ママ専門コーチをしている私には「うちの子は忘れ物が多くて、、、発達障害ではないけれども、グレーゾーンだと思います」とおっしゃるお母さんからのご相談も多いのですが、そういった場合にも、以下の3つの対応を丁寧に心がけることで効果があると感じています。
1)子どもの話をちゃんと聞く
これまで沢山のお母さん達のお悩みを聞いてきた中で感じていることですが、最後まで子どもの話を聴かずに、途中で指示命令やアドバイスをしてしまう方はひじょー----に多いです。
例えば
俺、部活辞めたいんだけど。
え?
でも!お母さんは辞めない方がいいと思うよ!
みたいな会話に、お心当たりはありませんか?
この会話は、一見、ソフトな「提案」に感じますが、実は「でも」の後で子どもの言い分をバッサリ否定していて、母の「よかれと思う方向」に誘導しています。
子どもの「部活やめたい」という気持ちを受け止めていないために嫌な気持ちになり、話すのをやめてしまうことが多いです。
以下、子育てコーチング的な親子の会話をご紹介します。
親子の会話例(子育てコーチング)
俺、部活辞めたいんだけど。
え?そうなの!
(辞めない方がいいよという言葉を飲み込んで)
どうして急にやめたくなったの?(理由を聞いてみる)
実は最近友達とうまくいってないんだ。
そうだったんだね。
そういえば最近暗い顔していたもんね。
それはやめたい気持ちにもなるよね。(共感)
そうなんだよ。
最近部活に出ててもつまらないしさ。
嫌な気持ちになるだけなんだ。
そっか~。
それは辛そうだわ。(共感)
本当はどうなったらいいなぁと思ってるの?(質問で本音を引き出す)
そりゃあ、またアイツと仲良くできたらいいけど、なんかもう嫌われてるみたいだし、どうしていいかわからないんだ。
そっか~。今どうしてよいかわからないんだね。
苦しそうだね。
お母さんに何かできることある?(味方感)
【子育てコーチングのコツ】
落ち込んでいる親友の話をゆっくり聞くようなイメージで、お子さんの「味方」になって、ゆっくり話を聞いてあげてくださいね。
▼子どもの部活のことでお悩みの方に▼
⇒部活やめたいと言われた時の親の対応とNGワード6選
2)信頼貯金を積み立てる
実は、親である自分が約束を守らない状態を繰り返している(=子どもの言う事を聞いていない)方は案外と多いです。
例えば、過去の私は、子どもに何かせがまれた時に(忙しいから)「また後でね」と言うことが多かったのですが、後になって約束を守ることはあまりなかったのです、、、(反省)
自分では「そんなん忙しいからしょうがないやん」くらいに思っていたのですが、ある時「それは子どもに嘘をついていることと同じだよ」と夫からフィードバックをもらってビックリ!!
その後は、守れそうもない約束は最初から口にしないように努力しました。
信頼貯金がマイナスになっていると、子どもは親の言う事を聞こうという気持ちにはなかなかなりにくいです。
私自身は、嘘をつかないようにしたり愛ある言動を増やすことで、信頼貯金を積み立てることを心がけていたら、徐々に母の言う事(提案)を採用してくれるようになったなぁと感じています。
3)背景にある理由を汲み取り、言い分にも耳を貸す
子どものことは何でも頭ごなしに怒ってしまう親御さんは多いですが、「行動の理由」を考えてみることは、良い親子関係を築く上で非常に大切なことです。
そして、たいていの場合言い訳をしていることも多いので、たとえそれが自分勝手な言い分だったとしても、子どもの言葉に耳を貸せるようになるといいですね。
子どもの味方になって話を聞く姿勢を持つと、子どもから信頼される親にググっと近づけます。
母の言うことだけ聞かないのはなぜ?
今、母親の言うことだけ聞かないことに不満や疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもですよね。
これはどうしてかというと、やはり甘えがあるのでしょう。
なんだかんだ言ってもお母さんは優しくて、一番心を許している存在だからこそ、多少を言うことを聞かなくても許してもらえると感じている子が多いです。
基本的に、子どもは「甘え(依存)」と「反抗(自立)」を繰り返しながら成長していくと言われていますので、いまは成長の過程にいるという捉え方をすることで気持ちが楽になるといいですね。
また、ちゃんと育てたい気持ちが強いために小言が多すぎるお母さんの場合は、そもそも言うことも聞きたくなくなります。
思春期は特に、細かなことまでイチイチ注意されるのはウザくなる時期ですから。
ですので、約束事の数を減らして「どうしてもこれだけは!」ということのみ、一つか二つに絞ることをお勧めします。
とはいえイライラした時は、その場を離れて深呼吸したり、自分が自分の言うことを聞かせたくなっている理由を考えてみるといいかもしれません。
正しいことを言う時は、ひかえめに。
親の価値観を押し付けすぎると、子育てはうまくいきませんから。
言う事を聞かない子どもに逆効果!親のNG言動7選
「言う事を聞かないから」とついついやってしまいがちだけど、結果として逆効果になる親のNG対応を7つ紹介します。
- キレながら感情的に怒る
一番やってはイケナイのがコレ。私は感情的になればなるほど、ウザがられ逆効果でした(反省) - クドクドと話が長い
女性(母)は話が長くなりがち。クドクドと説得しようとすればするほど嫌がられます。 - アメとムチ作戦
モノで釣ったり、罰を与えたりして、子どもを動かすのはだんだん効き目がなくなります。
それどころか、私利私欲のためにしか動かない自己チューな子になる危険性もあるので私は使いません。 - 長所やすでにできている部分を褒めない(認めない)
出来ているところは当たり前だからとスルー。
出来ない部分ばかりを見てダメ出していると、子どもは褒められることが極端に減るので、自己肯定感が低くなります! - 信頼していない
「この子はここがダメだから、今のうちに何とか躾しないと、、、」と言う捉え方をしていませんか?
コレはその子のことを信頼していないということです。子どもの立場に立ってみると、そりゃあ、自分のことを信頼してくれない親の言う事なんて聞きたくなくなりますよね、、、 - 親が子どもの言う事を聞いていない
「ねぇねぇ」と話しかけられた時、スマホを触っていたり、家事をして手を離せなかったり。
また、ちゃんと話を聞く姿勢に入っていたとしても、途中で話をとったり、頭ごなしに否定したりする人多し(自戒を込めて) - 比較して怒る
兄弟や友達など。いつも自分よりも優秀な誰かと比較されるのは、誰だって嫌ですよね、、、
言う事を聞かない場合の正しい叱り方
子どもが思春期を迎える中学生以降、親はなるべく聞き手に回り、なるべく黙って見守ることが大事だと考えていますが、「ダメなことはダメだと教えてあげること」(=社会性を教えること)も大切です。
その場合「短く」「人格否定はしない」「理由をわかりやすく伝える」などポイントを押さえると伝わりやすいです。
また、叱るべきことと、そうでないこと(見守るべきこと)の区別が難しいと感じる方もいらっしゃると思いますので、見分け方の簡単なポイントをお伝えします。
【叱るべきことと見守るべきこと、見分け方のポイント】
●叱るべきこと
人を傷つけたり自己中な行動はNO!(目的:社会性を身に着けるため)
例:
・SNSへの誹謗中傷やいじめ
・家族への迷惑行為(夜中に騒ぐなど)
・食事中のイヤホン(マナー違反)
●見守るべきこと
子どもの問題(勉強、受験、友人関係など)←これらは親の問題ではないから、介入せずに見守るべき部分。
例:
・勉強をやる or やらない
・塾に行く or 行かない
・部活に行く or 行かない、辞める or 辞めない
▼叱り方について詳しくまとめた記事はコチラ▼
⇒中学生の叱り方7つのポイント解説!反抗期のお子さんに
子どもの成長として肯定的にとらえよう
親の言うことを聞かなくなる反抗期は、親の価値観に疑問を持ち、反発しながらも「自分らしい生き方」を模索する時期でもあります。
「子どもを産んで育ててみて初めて親の気持ちがわかった」とおっしゃる親御さんが多いように、わが子が今「親の心子知らず」であることはある意味当たり前だと思います。
どうぞ大らかな目で「これも成長の証だわ」と見守れますように。
また、このことは正しいから絶対言うことを聞かせなきゃ!というマインドから脱却して、「この人の言うことならやってみようかな」と思わせる人に。
人間力をアップさせて、言うことを聞きたくなる親に自分がなろう!という姿勢に切り替える方が建設的です。
さらに詳しい解説してます♪
受験や将来のこと、友人関係の悩みなど「大切なこと」を相談されたい母になりたい方に☆
動画版「見守る子育て塾」(タイトル:大切なことを相談される母になる!3つのコツ)で説明しています。
▼(PR)勉強しない!ゲームばっかり!にお悩みママに
\どちらも無料/
❶メール(文字)で学びたい方に⇒7日間メールセミナー(登録無料)
❷(New!)動画で学びたい方に⇒7日間【動画】セミナー(登録無料)
この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
New! オンラインサロン「母テラス」
2024年1月~「見守る子育て」のオンラインサロンができました\(^o^)/
❶月替りで有料動画 ❷個別サポート先行案内 ❸ランチ会も! ❹LINEでカンタン♪ ❺匿名で参加できる ❻コツコツ行動→なりたい自分に速やかに成長❼zoomセミナー(お悩み回答室)など。
動画で学べて(インプット)、チャット欄で毎日アウトプットできるから、1日でも早く!「見守る母」になりたい方に超オススメ。
子育てこんなに頑張っているのに!!どうしても毒を吐きたい時は「毒吐き→浄化ルーム」へどうぞ。
3日くらいしたら私がそっと「早く笑顔になりますように☆」という気持ちを込めて、その投稿をそっと消去しています。(始まってすぐに人気のお部屋になっています)
お知らせ
ただいま、わかばやしが直接サポートするコースは満席になっており、お申込みをストップしています。
空きが出ましたらライン@やメルマガにてお知らせさせていただきます。(2023年2月中旬に3月生さんを若干名、募集予定です)
\登録無料/
▼ライン公式アカウント(←週3でブログ更新のご案内があなたのスマホに届きます♪)
▼7日間無料メールセミナー(←こじらせていた私自身の話)
▼YouTube わかばやしゆかこ「見守る子育て塾」週2更新♪
▼Twitter @wakayuka18 毎朝つぶやいています♪
***
当ブログはリンクフリーです。
「いいな♪」と思う記事がありましたらブログやSNSでご紹介していただけると嬉しいです。(許可や連絡は不要です)
毎日ゆかこさんに励まされ、見守る子育てを実践できるよう奮闘しています。
高2の一人息子はとても健康で、毎日休まず学校へ行き、部活も勉強もやる気満々です。
ただとても要領が悪く、物を失くしたり、寝過ごしたり(早く寝てるのに)、提出物を間違ったところに提出して点数が貰えなかったり、ヤキモキして黙っているのが苦しくなることがあります。
また、自分では頑張ったつもりでも、成績が悪かったり、試合で失敗して、しょんぼりしているのを見るのがとても切ないです。
時々息子を信じられなくなって、頑張った話しは全部嘘だったんじやないか?と思ったり、そんな自分を責めたりしてしまいます。
夏休みで話す機会が増えたら、酷いことを言ってしまうんじゃないかと心配になります。
気持ちが揺れたときに堪えられる、おまじないはありませんか?
ピロさん
こんにちは(*^_^*)
毎日の子育て、お疲れ様です。
とても健康で意欲的な息子さんなのですね。
要領が悪い、ということにフォーカスされているようですが
もしかしたら今、息子さんの状態がやる気満々で頑張っておられるだけに、「頑張った先の成果を出してほしい気持ち」がお強いのかもしれないなぁと感じました。
健康ならそれでいいと、幸せのハードルを下げても良いのかなぁと。
また、おまじないの言葉としては「損してもいい」はどうかなぁと感じました。
(「損して徳とれ」と言いますので、例え要領が悪い出来事があったとしても、経験値を積んで着実に人間として成長している)
お役に立てたら幸いです。
ゆかこさん、アドバイスありがとうございます。
ご指摘のとおり、成果を出させてあげたい気持ちが非常に強いです。
見ていて切ないし、やる気を失くしてしまうんじゃないかと心配になり、もっと早くから見守る子育てをしておけば とか、そもそも私の要領の悪さが遺伝したのか とか…自分を責めてしまいます。
ゆかこさんのメッセージを読んで、成果ではなく、経験に視点をおいてみようと言う気持ちになりました。
これからは、親ではなく経験が息子を育ててくれるんだと。
難しそうですが、今は損してもいい!で、やってみます。