中学生の反抗期をストレスなしに過ごす方法|対策や先輩ママの経験談
今まで親のいうことを聞いていたわが子が突然反抗的になるのが、「反抗期」です。
「クソババア」と暴言を言われたり、声かけしても無視されたり、辛い思いをされているお母さんも多いですよね。
この記事では、反抗期の中学生との接し方について解説していきます。原因や対策に合わせて、男女別の接し方を解説した後に、中学生の反抗期を上手に乗り越えた先輩ママの体験談も紹介します。
お辛い思いをされているお母さんはぜひ最後までご覧くださいね。
もくじ
中学生の反抗期の主な原因2つ
中学生になると反抗的になるのは、いったいどうしてなのでしょうか?
親としてちゃんと理解しておくことで、上手に対処できるようになりますので、主となる2つの原因をご紹介します。
❶体と心の変化
中学生の反抗期は思春期とも重なり、男子は、身長がググーんと伸び、声変わりする時期。
また女子は、初潮や女性らしい体つきになるなど、身体的に目覚ましい成長をして、異性への興味が芽生える時期です。
生物学的に反抗期がなぜ起こるかを調べてみると、男性ホルモンであるテストステロンと、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が変化。その結果である身体の急激な変化に、子どもの脳が追いついていないこと。
また、生物として種を残していくための準備が行われる時期だからだと言われています。
つまり、身体の急激な成長に心が追い付かなくて、子ども自身も戸惑っているために、一番身近で甘えることができる親にストレスをぶつけていると考えられます。
❷環境の変化
また、中学から教科担任制になり、勉強が急に難しくなり、中間や期末テストで順位をつけられるようになります。
高校受験に向けて進学塾に入る子も多く、環境の変化に戸惑っている子も多くなります。
また部活に入ったものの、厳しい顧問の先生や先輩と合わなかったり、人間関係のトラブルもよくあります。
【男女別】反抗期の中学生の特徴一覧
ここでは反抗期の中学生の特徴を男女別で紹介します。
我が子に当てはまっているかを確認してみてください。
中学生男子の反抗期の特徴
女の子に比べて、男の子は暴言や暴力など荒っぽい言動が急に増えます。
これはおそらく女の子よりも男の子の方が自分の気持ちを上手に言葉にするのが苦手な特徴を持つからともいえます。
【特徴】
・暴言(クソババア、黙れ)
・物にあたる(投げたり壊したり、壁に穴)
・壁や机を叩くなど、大きな音を出す
・友達と一緒に夜中のゲーム(大声で騒ぐ)
・耳には常にイヤホン(親の言葉を拒否)
・急に体を鍛えだす
・母親(父親)を極端に避ける
・家族旅行や外食などに行きたがらない
・写真を撮られるのを嫌がる
・塾や学校への行き渋り
中学生女子の反抗期の特徴
男の子よりも女の子の方が、精神的な成長が早いと言われ、「誰が誰と付き合ってる」「あの先輩がカッコいい」など、友達との会話は異性の話題が多くなります。
【特徴】
・部屋に閉じこもる(立ち入り禁止!と書いたりする)
・友達と長電話(彼氏も含む)
・父親を毛嫌いする
・母親に八つ当たりする
・美容に興味を持つ(化粧、ダイエット)
・友達関係のもめごと多し
・インスタやLINEなどSNSにハマる
・女子が苦手な子は男性的な言葉遣いをする子も
・家族より友達優先
・陰キャ陽キャなどスクールカーストに敏感
反抗期の中学生への基本的な3つの接し方
今まさに反抗期!という我が子に、親はどう接するとよいのでしょうか?
ここでは男女ともに使える「基本的な対応」を3つご紹介します。
❶話を否定せず最後まで聞く
「子どもの話を聞く」=「ありのままの子どもを受け止める」でもあります。
中学生の反抗期は、支離滅裂なことを言い出したり、自分のことは棚に上げる発言なども多くなる時期ですが、「そうなんだね。あなたはそんな風に思っているんだね」とまずは受け止めましょう。
そして、子どもの話を否定しないように最後まで話を聞くことがとても重要です。
すると、親から自分を受け止めて貰ってると感じる中学生達のカッとなる言動もだんだん減っていきます。
注意)もしも子どもに言いたいことがあるならば、受け止めた後に短く叱る!のがポイントです。
❷感情的にならない
相手が反抗的な態度を取ると、売り言葉に買い言葉。
ヒステリックに怒ってしまうお母さんのお悩みもよくお聞きします。
(子どもの)反抗期 VS (母の)更年期の構図になってしまうと、家で暴れ母親を突き飛ばしたり、警察沙汰になることもあります。
なるべく同じ土俵に乗らないように、冷静な対応を心がけましょう。
❸同級生や兄弟と比較しない
イライラや不安の根底に、優秀な同級生や兄弟と比較している場合はありませんか?
「どうしてこの子は、みんなちゃんとしているのに」みたいな気持ちがわく時です。
だれかと比較されることは、思春期の子どもが一番嫌います!
大人の私たちだって嫌ですよね?
比較していることに気づいた時は、潔く!やめましょう。
【男の子編】反抗期の中学生との接し方
外見的にも内面的にも、男女の差が顕著に表れ始めるのが中学生の頃です。
ここでは男女別に、より実践的な対応を3つずつご紹介します。
子どもの自己肯定感や主体性を伸ばす「子育てコーチング的な対応」を参考にしてください。
男の子❶信じて任せる
男の子はかっこつけたい生き物。
そして自分で全部やりたくて、邪魔されたくない!親の小言がウザい!となりがちなのが思春期男子たち。
心配性な母ほど、失敗するのを恐れてついつい口出ししてしまいがちですが、いったん信じて任せてみませんか?
失敗は宝物。
経験値がグングンアップします。
男の子❷細かい指摘をせずに見守る
男の子は「宿題やったの?」「ちゃんとできてないじゃない」みたいな細かい小言を一番嫌います。
重箱の隅をつつくような子育てでは、男の子の個性を伸ばしにくくなるんですよね。
一旦、やらせてみて、失敗したときに助けてあげるようにすると信頼され良好な関係になりやすいです。
男の子❸3Sを意識する
男性のやる気を引き出す言葉は3Sと言われていて、「①すごい、②さすが、③素敵」の3つ。
この声掛けを意識するといいですが、これにプラスして、テストで高得点だったり、部活の大会で好成績だった時などに「かっこいい、やるやん、○○だからできたんだね」みたいな声かけをすると、親子関係はググッと良くなります。
なぜか調子に乗らせたくないお母さんが非常に多いですが、調子に乗らせる方がうまくいくと私は実感しています。
▼参考記事▼
⇒反抗期の息子にどう対応する?|親が知るべき重要ポイント
【女の子編】反抗期の中学生との接し方
女の子は男の子よりも成長が早いですよね。
大人にググッと近づいてきた中学生女子への対応も3つ紹介します。
女の子❶話を聞いて共感する
女性は共感してほしい生き物。
「うんうん。わかる」「そうなんだね」「大変だったね」などの共感的な言葉を使うことで、話を沢山してくれるようになります。
女の子❷子どもの好きをバカにしない
中学生は大人の階段を上り中で、アイドルとか、趣味とか、部活とか、グッズとかいろんな物に興味を持つ時期です。
誰だって、自分の好きになったものを悪く言われるのは、悲しくなります。
子どもの好きをバカにせずに、共感的に話を聞いてあげましょう。
女の子❸かわいくなりたい気持ちに寄り添う
周りの目(特に男子から)が気になり、メイクや服装などに気を使い出すこが増えるのが中学生の時期。
この変化は親からすると「まだ中学生なのに、そこまでしなくていいでしょ!」となりがちで、実はこれが仲が悪くなる原因です。
お母さんは私の気持ちを理解してくれないと思った瞬間、話をしてくれなくなり、相談する人が友だちに。
場合によっては彼氏などに変わっていきます。
【絶対ダメ】反抗期の中学生へのNG対応7つ
基本的な対応と、男女別の実践的な対応についてお伝えしましたが、さらにストレスフリーな子育てにしていただくためにも、NG対応を7つご紹介します。
良かれと思ってNG対応をされている親御さんも多いと思いますので、どうしてやらない方がよいか?その理由も合わせてご紹介します。
❶親が決めたルールを押し付けてしまう
反抗期が長引くお宅の傾向に、しつけに厳しいことが挙げられます。
例えば、スマホの使用時間や場所について、親が決めたルールを押し付けていませんか?
ですが、そのルールを子どもが守らないから、悩んでいる親御さんが非常に多いのです。
では、どうしてこの現象が起きているかを考えてみると、そのルールに子どもが心底納得していないからです。
❷物で釣ってしまう
例えば、テストで頑張らせたい!部屋を片付けさせたい!など、子どもに言う事を聞かせたい気持ちの強い親御さんは、何とかして言う事を聞かせようとして、ご褒美をちらつかせたり、罰則を決めたりします。
特に、中学生の反抗期の時期にやりがちなのは、「約束を守らないと、ゲーム(携帯)を取り上げる」など、「子どもが一番されたら嫌なこと」を引き合いに出して、子どもをコントロールしようとすること。
ですが、これはある意味禁じ手です。
実際には、逆上して母に暴力を振るう事例が続出していまして(泣)その後、親子関係を修復するのにとても苦労しておられます。
❸何でもかんでも干渉しすぎる
心配性なお母さんは、特に、学校のこと、友人のこと、部活のこと、塾のことなど、何でも知りたい!把握しておきたい!という気持ちになりがちです。
要するに、「知りたい欲求」が強いので、子どもの世界を覗き見したくなり(言葉はアレですが)、子育てを拗らせてしまっている中学生ママが多いです。(小学校まではある意味、覗き見も許されましたよね…)
重たい親にならないためにも、中学生の反抗期をめどに、母は「子どもの世界」に立ち入らず「自分の世界」を持つことをお勧めします。
❹条件をつけて管理しようとする
朝ちゃんと起きれるようになったら(条件)、お小遣いをアップしてあげる
塾に休まずに行ったら(条件)、好きな物を買ってあげるなど。
条件をつけて子どもを管理しようとするのはNGです。
理由は人は自由に生きたい生き物で、管理などされたくないからです。
条件付きの愛情にも繋がり、自己肯定感が育ちにくくなるので注意しましょう。
❺子どもの言動にすぐキレる
私自身、反抗期の息子がカッとなった時に、自分もカッとして追いかけて行って文句を言ったことがありますが、いいことは一つもなく、険悪な期間が長引いただけでした(泣)
子どもがカッとしている時は、火に油を注ぐだけです。そっとしておきましょう。
お互いに離れた場所で、クールダウンすることをオススメします。
❻親がついつい嘘をついてしまう
買ってあげると約束したのに、「やっぱりダメ、もうちょっと頑張らないと」みたいなことを言い出すのは嘘をついたということ。
実は、こういった「小さな嘘」を日常的についてしまっている方は沢山います。
ぶっちゃけ過去の私もそんな母親でしたが(汗)、「嘘をついている自分」に気づいた時にキッパリとやめる決意をしました。
親のふるまいを、一番近くで見ているのが子どもなんですよね、、、
❼過度な期待を押し付けてしまう
地域で有名な進学高校から、人に言っても恥ずかしくない大学へ。
親の期待を子どもに押し付けている親御さんは、今の日本には沢山いらっしゃいます。
「親をガッガリさせるべきではない」と言う価値観で、教育虐待もどきになっている場合も多いですからご注意ください。
反抗期の中学生に悩んでいたA子さんの体験談
小学校の時はのんびりとおとなしかった息子が、中学生(中高一貫校)になってからどんどん反抗的に!
口をきかなくなり、成績も落下してきたことに悩んでいました。
そうだったんですね。
それで、たしか中3の夏からでしたね。私に相談してくださるようになったのは。
「見守る子育て」を始める前はどんな対応をされてましたか?
以前はスマホやタブレットなど、電子機器の制限をしていました。
特に、スマホは使えない状態でした。
電子機器を制限したくなるお気持ち、すごくわかります!
長時間ダラダラとスマホや動画を見続ける姿を見ると、依存症の心配も出てきたりして、制限したくなりますよね。
制限をしてうまくいきましたか?
いいえ。
制限をすればするほど、親子仲がどんどん悪くなっていきました。
そうだったんですね。
その状態から、どんな対応に変えられましたか?
まずは、本人と相談して、スマホとタブレットの時間制限をかなりゆるめました。
また、親として言いたいことを10分の1くらいに減らして、自分がイライラしている時は言わないようにしました。
そして、息子の良いところを見るようにして、褒めたり認めたりするようにしました。
わ~すごいですね!子育てコーチングです!
その対応に変えてみて、息子さんにどんな変化がありましたか?
まずは親子の会話が増えて、家の中がどんどん明るく楽しくなりました。
また勉強の方は、高校生になってから「平日2時間、休日は3時間する!」と宣言して、なんと有言実行しています。
今、少しずつ成長する姿を見ることができて、本当に嬉しいです。
中学生の反抗期に関してよくあるQ&A
反抗期の中学生をお持ちのお母さんからよくいただくご質問のうち、代表的なもの4つにお答えしました。
同じようなことで悩んでいる方は、よかったら参考にしてみてください。
- ほっておきたいが、悪化しないか不安です。大丈夫でしょうか?
- 勉強を全くしておらず、将来が不安です。勉強させる方法はありますか?
- 暴言や暴力もあります。辛いです。どうすれば良いですか?
- スマホやゲームは取りげるべきですか?
Q.❶ほっておきたいが、悪化しないか不安です。大丈夫でしょうか?
確かに不安ですよね。
ですが、反抗期の中学生を親が抑え込もうとすればするほど、火に油を注ぐことになります。
この記事でも紹介した接し方やNGの対応を参考にして、成長中のお子さんの気持ちに寄り添う対応をすると、きっと親子関係は改善するはずです。
↓参考記事↓
勉強しない中学生は基本ほっとく?ほっといてもうまくいく7つの方法
Q.❷勉強を全くしておらず、将来が不安です。勉強させる方法はありますか?
間近に迫った高校受験がご心配ですよね。
アメとムチ(ご褒美と罰則制)を使って勉強をさせることが可能なお子さんも中にはいるかもしれませんが、オススメはしません。
なぜなら、親に支配されたまま、子どもの自己肯定感や主体性が育たないからです。
Q.❸暴言や暴力もあります。辛いです。どうすれば良いですか?
暴言を吐かれる理由が親の過干渉にある場合は、速やかにやめましょう。
また、暴言や暴力で人を傷つけてはいけないことは、断固とした姿勢で「ならぬものはならぬこと」を教えてあげたいですね。
Q.❹スマホやゲームは取り上げるべきですか?
私は取り上げるのは逆効果だと感じています。
なぜなら、家で暴れたり、親に暴力を振るって警察沙汰になっていたり、取り上げた親を恨んで1年以上も口をきかないというご相談が後を経たないからです。
↓参考記事↓
スマホの取り上げは逆効果!子どもの自己管理能力を高める親の対応3選
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反抗期を迎えた中学生への対応は難しい面がありますが、親のペースで子どもの舵をきると火に油。
高校生の反抗期が長引く上に、親への信頼がどんどん失われていきます。
親への反抗は成長の証。
自分のアイデンティティを確立させようと必死にもがき、大人の階段を上っている最中でもありますから、親は今回ご紹介したような対応を心がけると、嵐のような時期はいつの間にか通り過ぎていきます。
とはいえ、親だって辛いですよね。
私も実際に反抗期の息子2人には悩まされましたが、「見守る子育て」を徹底したので、今とても仲が良いです。
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この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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