受験生がゲームと上手に付き合うために親ができる対策

受験生なのに勉強しない!毎日ゲームばかりの子どもに困っている

・毎日ゲームことで喧嘩になり、親子関係が険悪になってしまった…

など、このままでは志望校に合格できないのでは?という心配を持つ受験生の親御さんも多いのではないでしょうか?

私の息子達もとにかくゲームが大好きで、「もう時間過ぎてるよ!」と言ってもちっともやめない毎日。

なので、ゲームの時間が守れないと→ゲーム機を罰として取り上げたり、腹が立って投げつけたり!みたいなイライラママでした。

そんな私が、「ゲームを敵(悪)認定」することをやめ、親が時間管理するのではなく、子ども自身がゲームとうまく付き合える子に!と育て方を変えたことで、受験期にはゲームと勉強を両立できる子へと育ちました。

また、中高生ママ専門の子育てコーチとして、ママ達のお悩みを沢山お聞きしてきましたが、ゲームと勉強を両立できるお宅ではどんな対応をしていたかを解説していきます。

叫ぶ女性
ゲームなんて悪!
いったい誰が作ったの!!

受験生とゲームの関係性

受験生なのにちっとも勉強しない、、、とお悩みの親御さんも多いと思います。

スイッチやスマホなどでできるゲームの存在は、受験勉強の大きな障害となりそうですもんね。

ゲーム依存の原因と影響

ゲーム好きな子どもを持つ親御さんの多くが心配されているのが、「ゲームばかりしていたら、ゲーム依存になってしまうのでは?」という不安です。

ここで見極めていただきたいのが、❶ゲームが好きで単にハマっている状態なのか?❷寝食を忘れるぐらいゲームに依存していているのか?です。

❷の状態(ゲーム依存症)になると、ゲームがないとイライラして手が震えたり、暴れたり、何もやる気がなくなってしまったりするようで、日常生活が送れなくなってしまうのだと言われています。

実は、子どもの気持ちに理解のない親御さんほど、❶の状態なのに「この子はゲーム依存だ」と決めつける傾向にあり、厳しく規制する傾向にあります。

そしてこの対応は、現実世界で「ゲーム」に逃げ込みたくなるくらいのストレスがあるのに、その気持ちを理解して緩和してあげる対応ではなく、ストレスをさらに増やしている対応だともいえます。

ゲーム依存症になる原因は、ゲーム内の報酬や成功体験、コミュニティへの所属感などが、現実世界での困難や苦労を緩和するために、依存状態を強化してしまうらしいです。

また、夫婦不仲や過干渉など家庭内に問題を抱えている子どもは(いわゆる機能不全家族の状態)内向的に育ってしまい、ゲーム依存に陥りやすい傾向にあるとも言われています。

 親が知るべきゲームの役割(メリットとデメリット)

子どもにとっての受験勉強は、現実の世界で直面している困難なことでもあるので、実際に、ゲームをストレス解消に使っている子もいます。(メリット)

しかし、現実世界でも楽しいことがないために、ゲーム内の報酬やコミュニティへの所属感などを求めて、ゲームにどっぷり依存状態になってしまうこともあります。(デメリット)

親はお子さんのストレスの度合いを見極め、SOSを早目にキャッチ!のめり込んでしまう前に心に寄り添う対応ができるといいですね。

勉強しないでゲームをしている受験生男子をにらむ母親
勉強していると思ったら
ゲーム!!

怒りたくもなりますよね

親ができる具体的な4つの対策

世の中には、ゲームが好きな子どもとそうでない子がいます。

もしも、わが子がゲーム好きの子どもだったなら、親が子どもの好きな事(嗜好)に理解を示すことは超大事です!

また、勉強が嫌でゲームに逃げている場合もありますので、そんな様子が見受けられた時は、特に頭ごなしに怒ってばかりいるのは逆効果です!

逃げたくなっている気持ちに理解を示し、話を聞いてあげたり相談に乗ってあげましょう。

以下、親ができる具体的な対策を4つ紹介します。

1)コミュニケーションでストレス解消

一つは、ストレスを抱えている受験生のグチも弱音もまるっと聞いてあげることです。

実は「話す=放す」と言われていて、「信頼できる人に話を聞いて貰ってスッキリした!」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

聞き上手な親御さんがいると、気持ちの整理ができたり、次にやるべきことが明確になったり、勉強のやる気スイッチが入ったりと、実はいいことづくしなのです。

2)自制心を養うサポート

発達心理学を研究されている京都大学の森口先生によると、中学生は自我が芽生え、やりたいことや欲求が大きく増える時期なのに、一方で、欲求を抑えるブレーキ役の脳の「前頭前野」が十分に成長していないため、不安定になりやすいのだと。

ですが、親子の間に親密な関係があると子どもの自制心の発達を助けることが分かってきたそうです。

つまり、ゲームなどに依存しないよう「自制心」を育む為には、子どもと良好な関係を築いていることがとても大切だといういうことです。

また、子育てコーチング的には、親子関係が良好であることが大前提ですが、子どもが自分で感える機会を増やすことをオススメします。

どうしてかというと、人から言われたことよりも、自分で気づいたことの方が行動にうつしやすいと言われているからです。

例えば、親子間に信頼関係がある前提で「どんな高校(大学)に入って、何をしたい?」「将来はどんな仕事がしたい?」など、夢や目標について質問されると、将来の人生設計がしやすくなります。

そして、その夢を叶えるためには、「今、あまり長時間ゲームに時間を使っているのは良くないことだ」と(親から言われるのではなく)自分で気づくことがすごく大事で、この気づきが自制心にも繋がっていくのだと感じています。

3)ゲーム以外の興味関心を見つける手助け

例えば、子どもが好きなアイドルのコンサートに一緒に行ったり、子どもが行きたがっている場所に一緒に行ったりなど、子どもと一緒に楽しむことが、新しい興味関心を持つ手助けになることがあります。

そして、一緒に楽しんだ後は、話を否定はしないように気をつけて聞いてあげると、もっと深めてみようと自分の引き出しや強みを増やそうとするかもしれません。

必ずその子の心が動く楽しいことの中に、興味関心はありますから。

4)受験を攻略する質問


私は、ゲーム好きな子には、ゲーム好きな子に合った勉強の仕方があるのでは?と考えています。

例えば、受験勉強を一つのゲーム(クエスト)とみなし、どうやったら最短で攻略できるか?みたいな捉え方です。

すると、勉強という「やりたくない面白くないこと」も、ゲームと同じように楽しく攻略できそうな気になるかもなぁと思うのです。

例えば

見守る母
見守る母

受験勉強って大変だよね(共感する)
でも、例えば受験勉強をゲームと見なして、最短で攻略するとしたら、あなたならどんな戦略を立てる?

みたいな質問で、まだやる気の出ない受験生の意識をガラッと変えることが出来るかもしれません。

ゲーム好きな受験生の成功事例

ここでちょっと考えてみて欲しいのですが、ゲーム好きな受験生は全員受験で失敗しているのか?というと、そうではありませんよね。

ゲーム好きな受験生でも、自己管理できた子は、自分の欲しい結果を手に入れています(←「見守る子育て」を実践したお宅の子に多いです)

おそらく、親子関係が改善して、良好で親密な関係が構築され、自制心が育まれているからだと思います。

そんな、ゲーム好き受験生の成功事例をご紹介します。

実は、時期が来たら、自分で「受験スイッチ」をパチンと入れるタイプの殆どの子が、自分でゲームを封印するという行動をとります。

これは、これまでの定期テストなどでの失敗を通して、目標達成のためには、この誘惑性の高い道具を遠ざけることが一番効果があると、本人が痛感しているからでしょう。

具体的には
・ゲーム機を鍵付きの引き出しにしまう
・親に預かってもらう
・ハマっているアプリを消す
・ゲーム仲間に、しばらく参加しないと宣言する

など。

ちなみに、うちの息子もこのタイプでした。

高校受験の時は、「このままではヤバいから、ゲーム機を預かってほしい」とお願いされました。

また、大学受験の際は、携帯の電源を切っていました。

注意すべきは、この「自分で」封印という部分。

逆に、親が強引に取り上げ、封印してしまうご家庭もありますが、私はこの手の方法でうまくいった話を聞いたことがありません。

むしろ、さらなる問題を引き起こしてしまっています。

具体的には

・親に隠れてゲーム機を買う
・友達(兄弟)のゲーム機を拝借する(盗む)
・親を怨む
・やる気がさらに低下し無気力
・家で暴れる(警察沙汰になる場合も。泣)
などです。

まとめ:受験生なのにゲーム好きな男の子の育て方

男の子は特に、ゲーム好きな子が多いですよね。

これは、そのゲームをやっていないと、仲間に入れないことも多いから、ゲームは「友達と仲良くするために必要でとても大切なもの」という位置づけだったりします。

また、男の子って、ゲームの中で相手に勝ったり、自分のランクを上げることに必死だったりしませんか?

つまり、強くなって自分のランクをあげるには結構時間がかかるから、どうしても長時間になっちゃうんですよね。

要するに、男の子達にとっての「ゲーム」は友達に勝ちたい「分野」の1つなんです。

この辺りの気持ちを親が理解できると、少しは優しい目で見てあげれると思うのです。

子育てコーチングをベースにした「見守る子育て」では、本人が好きなことを否定せず、どう付き合っていくかは本人に任せることで、主体性や自己管理能力(自制心)を育てることを目指しています。

そのために、ゲームの時間や場所の制限をする場合は、親が一方的に決めるのではなく、子どもの気持ちを聞きながら一緒に決めることをオススメしています。

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この記事を書いた人(監修者)

わかばやしゆかこ

長野県松本市在住 
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年

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受験生がゲームと上手に付き合うために親ができる対策” に対して2件のコメントがあります。

  1. Kumi より:

    はじめまして。ゲームばかりで全く勉強しない中二の息子に悩んでいたところ、こちらのブログにたどり着きました。
    見守る子育て…心配性過ぎるほどの私にはとても難しいのですが、わかばやしさんの言葉を信じて、数日前から言わないようにすることにしました。
    先月、期末テストのときに「勉強しなさい!」とうるさく言い過ぎて息子を拗らせてしまい、もう私もどうしていいのか分からず心神喪失状態。
    落ち着いた状態で息子と何度か話し、「勉強しなさい」って言わないで欲しいと言われた後にこのブログを見つけました。
    今も部屋でゲームしている息子…。本当にこのまま何も言わなくてもいいのか分かりませんが、息子を信じてみようと思います。

  2. yukako より:

    Kumiさん

    コメントをありがとうございます。

    中2の息子さんのことで悩んでおられるのですね。

    自分の気持ちを言葉にしてちゃんと伝えることが出来る息子さん。
    ステキに成長されていると感じました~

    また、お母さんの「息子さんを信じてみようと思います」
    という言葉に感動しました。

    いろんな日があると思いますが、きっと「答」は息子さんが教えてくれると思いますよ^^

    笑顔の子育てになりますように☆

    応援しています(^^)/

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