【勉強のやる気が出ない中学生】やる気を引き出す親の対応とNG対応を徹底解説!
中学生は思春期や反抗期も重なって、なかなか勉強のやる気が出ない子が多いですよね。
今日は、お子さんが中学生になってやる気がなくなった…と悩んでいる親御さん向けに、やる気が出ない理由や3つのタイプ、やる気を引き出す親の対応についてお伝えします。
コーチングは人のやる気を引き出すのが得意なコミュニケーションツールです。
そんなコーチングを学び、息子達のやる気を引き出そうと画策しては沢山失敗してきた私ですが(汗)これまでの経験を元に、「親がやってはイケナイNG対応」も5つにまとめました(★印が増えるほどヤバくなります!)
また、最後には子どもの塾を選ぶ際のポイントもまとめていますので、参考にしていただければ幸いです。
もくじ
中学生が勉強のやる気が出ない2つの理由
中学生が勉強のやる気が出ない理由の一つ目は、反抗期に入るからです。
男の子は急に身長が伸びたり(成長痛も)声変わりしたり、女の子は女の子らしい体になっていたり。
思春期に入る中学生は身体が大きく変化・成長する時期ですが、同時に、親への反抗的な態度も見られる時期です。
「反抗期」について調べてみると(Wikipedia)、反抗期とは「精神的な自立の手がかりを得る中学2年生の頃」と文部科学省が定義づけていて、体や心、環境の変化にストレスや不安が多くなる時期とあります。
つまり、反抗期に入って心と身体の変化にストレスを感じていることが、この時期、やる気が出ない理由です。
二つ目の理由は、そんなストレスや不安の多い時期に「まじめにコツコツ勉強しないのはおかしいでしょ!」と親から正論で責め立てられているから。
中高生ママ専門コーチとして、沢山のお母さんのお悩みをお聞きしてきた私ですが、こういった親御さんの姿勢が、反抗期の子どものやる気をさらに削いでしまっていると感じています。
やる気が出ない原因は親?!
そうなんです!
思春期や反抗期と重なる中学生は、そもそも、やる気が出にくい時期なのです。
ですが、このことを理解せずに「高校受験があるのに!勉強しないのはおかしい!」(他の子はやっているのに!)と責め立てて、子どもをつぶしてしまう親御さんが、今の日本には、本当にほんとーーーに多いのです…
「いい大学に入れないと、人から馬鹿にされ、収入も低くなり、みじめな人生になる」という”謎の思い込み”が心のどこかにあって、そのためにも高校受験の重要性を大きく捉え過ぎてしまっているんですよね…(過去の私です)
そのため少しでも早くから、塾に入れて勉強をさせる体制つくりをしている方が多いという印象があります。
ですが、この「子どもが勉強しない→すぐに塾!」という思考の親御さんに、私は「ちょっと待った~」と言いたいのです。
本当に今?その教育費は必要なの?
教育費が一番かかる時期は、「高校卒業~大学に通う時期」だと言われています。
高校3年間にかかる教育費(248.7万円)、大学4年間(690.4万円)となり、子ども1人当たり939万円かかると言われています。
引用元:子ども1人当たりにかける教育費用(高校入学から大学卒業まで):日本政策金融公庫R2.3.11
これは本当にその通り!
実際に我が家は、二人の息子の大学時代が重なる時期が一番お金がかかりましたー-!!
なので、中学生ママ達へのアドバイスは、「情報に振り回されることなく、もう少し見守ってみたら?」ということ。
子どもがまだ勉強のスイッチが入っていない時期に、塾に無理に行かせても効果は出にくいですし、むしろお金がかければかけるほど親としてはストレスがたまります。
なので、本人から行きたいと言うまでは、行かせなくてもよいのでは?と思うのです。
(ちなみに、我が家は、長男の場合は塾は本人が希望した中3の半年間のみ、次男に至っては塾には行きませんでした)
実際、中学生の教育費を調べてみると公立中学校、私立中学校共に、年間30万以上は「学校外活動費(=塾代と考えられる)」として支出しているという文科省の調査結果が出ています。(引用元:平成30年度子供の学習費調査の結果について、文部科学省、令和元年12月18日)
これは、月に2~3万は教育費をかけている計算になり、もしかしたら、今の日本の中学生家庭では、「これくらいの金額はかけて当たり前」になっているのかもなぁと感じました。
優秀な誰かと比較して、塾のチラシ広告やCMなどに不安をあおられていませんか?
塾に入れれば(お金をかけたら)→子どもは勉強する、というわけではありません。
むしろ、この先教育費はめっちゃかかりますので、かけるべきタイミングを見極めることは重要です。
▼参考記事▼
⇒勉強しない中学生男子は基本ほっとく?ほっといても上手くいく7つの方法
勉強のやる気が出にくい中学生3つのタイプ
勉強のやる気が出ない中学生はタイプがあると感じていまして、ここでは3つのタイプをご紹介します。
①部活に打ち込みタイプ
自分のやりたいこと、楽しいことが明確タイプ。
中1、中2ではとにかく部活が一番。それ以外のことにはほぼ興味がないので、勉強のやる気は出にくく、成績も振るわないパターンが多いですが、このタイプの子は、自分のやりたいことを見つけて打ち込むことができているので、心の満足感や充実感が高く、中3で部活を引退すると、次の目標である志望校に向けて頑張り出す子も多いです。
②ゲームばかりタイプ
今一番楽しいことがゲーム(で友達と遊ぶこと)になっているタイプ。
①の部活と併用型の子も多く、学校では部活!家ではゲーム!勉強は塾で!となって、家では全く勉強しない、、、みたいなパターンが多いです。
▼ゲームばかりの中学生が心配な方に▼
ゲームばかりの中学生がゲーム依存にならないための対応
③親への反抗がひどいタイプ
これまでの親から育てられ方の「何か」に対して、不満を持ち、反抗しているタイプ。
反抗の方法として
Ⓐ暴言・暴力パターン
Ⓑハンストパターン(母のつくった食事を食べない)
©不登校パターン
などに分かれる。
世間体を気にし過ぎていて、子どもの気持ちを無視する親に対して、「自分が勉強しないと一番困るのは親」だと、本能的に感じ取っていて、自分の身体を使って(無意識に)、親に反抗(復讐)している場合もあり。
勉強のやる気の出ない中学生への親の対応3選
では、やる気の出ない中学生へ親はどう接するとよいのか、親の対応を3つご紹介します。
対応1:環境を整える(居心地の良い居場所)
環境を整えるとは、家の中を「居心地の良い場所」に整えるということです。
例えば「勉強をしたくなる環境ってどんな環境かな?」と考えると、図書館のような静かな場所が思い浮かびませんか?
そこには、うるさく言う人は誰もいませんよね?
親(人)も環境の一要素だという見方をすると、勉強に関してうるさく干渉してくる親の存在は、やる気をそぐ環境です。
また、「部屋の状態は、その人の心の状態を表す」とも言われていますので、家族で過ごす場所を、なるべく物を少なくしてスッキリ整頓しておくと、みんなの心がトゲトゲせずにスッキリして過ごせます。
お忙しいと思いますが、自分の心をスッキリ落ち着かせるためにも、断捨離や片付けはおススメです♪
(注意)
子ども部屋の片づけは子どもに任せて、母は手を出さないことをお勧めします(脱!過保護)
男の子の場合は、勉強のやる気スイッチを入れる前に、自分で部屋を片付け出す子が多いと感じていますから(心を整えようとする儀式のような感じ)、どうぞこの部分、黙って見守れますように☆
対応2:話を否定せずに聴く
今、わが子の話を最後まで聞かずに、途中で否定している親御さんが多いです。
これは、子どもはまだまだ未熟で甘いなあと感じることも多いために、親として途中でアドバイスしたくなるから。
ですが、話を途中で遮って否定ばかりする親御さんの下では、子どものやる気は育ちません!
わが子だからこそ、話を即座に否定してしまうのですが、わが子だからこそ、ゆっくり肯定的に話を聴いてあげると、やる気は出やすいのです!
コレ「思春期あるある」なのですが、親や教師から「お前には無理だ」と、ずっと否定されてきた子どもが、ある時「大丈夫。君ならきっとできる!」と自分の言葉を信じてくれる人(例:部活の先輩や塾の先生など)との出会いがきっかけで、人が変わったように勉強し始めた!みたいな話って聞いたことありませんか?
やる気ってね。
自分以外の誰かから強く信じてもらうと出やすいのです。
対応3:周りの人との比較をやめる
お母さんが、子どもが勉強しないことに悩んでイライラする理由。
それは、周りの人と比較して、恥ずかしいという感情がわきやすいからです。
人の目を気にしない覚悟を持つと、目の前の子どもの声(呟き)がだんだん聞こえるようになります。
そして、親が子どもの気持ちを尊重できるようになると、やる気に火が付きやすいのです。
▼やる気を引き出したい方に▼
⇒思春期男子の勉強のやる気を引き出す方法
親がやってはイケナイNG対応5つ
コーチングは人のやる気を引き出すのが得意なコミュニケーションツールです。
ここでは、子育てコーチングの視点から、私自身の過去の失敗を踏まえて!「親がついついやってしまうけど、やらない方がいい対応」についてお伝えします。
NG1★からNG5★★★★★までありますが、★印が増えるほどヤバくなりますので(粘着質でいやらしい感じ)、ご自覚のある方はご注意下さいね
NG1★:ものでつる
「テストで80点以上だったら〇〇を買ってあげる」
みたいな感じで、「勉強」させるために、いろいろと条件をつけて、やる気を出させようとする対応です。
「鼻の先に人参をぶら下げて、嫌なことをやらせようとする方法」は一時的には効果があるかもしれませんが、将来、常に何かをぶら下げないとやらない子になってしまう可能性が高いです。
NG2★★:ゲームやスマホを取り上げる
「平均点以下ならゲーム(スマホ)は取り上げる」
みたいな感じで、勉強して結果を出さないと罰を与える対応です。
これも、お子さんのタイプによっては一時的に効果があるかもしれませんが、ゲーム機やスマホは親が考える以上に中学生にとっては「大切なもの」だったりしますので、この対応には注意が必要です。
というのは、実際に、ゲーム(スマホ)を取り上げた親に対して、1)全く口をきかなくなってしまったり、2)暴れたり、3)親に暴力を振るったりする事例をここ最近非常に多くお聞きしています。(警察、児童損談所が介入する事態に、、、)
NG3★★★:嫌味を言う、不安をあおる
中学生は、反抗期ということもあって、ほぼほぼ親の言う事をきかなくなる時期。
だからこそ、「ちょっとした嫌味」や「不安をあおる発言」をぶつけてしまう親御さんが多いです。
子どものお尻を叩くつもりで言ってしまっている場合が殆どだと思われますが、追い詰めれば追い詰めるほど親子仲が悪くなり、これらの発言が棘のように刺さってしまい、後々親を恨んでしまう場合もあります。
【全部NGです】
・塾代いくらかかってると思ってるの!
・毎日遊んでばかりでいいわね!
・勉強は子どもの仕事なのに、どうしてやらないの!
・このままだと不良の行く高校にしか入れないよ!
・このままだと将来困るよ!
(夫婦仲が悪い人は「パパみたいになるわよ!」)
・もう行く高校がないからね!
NG4★★★★:恩着せがましく言う
・誰のおかげでご飯が食べれると思ってるの!
・誰のおかげで塾に行かせてもらってるの!
「恩着せがましい」発言を連発しやすいのが、中学生の反抗期以降のお母さん達です。
「親のおかげ」ってほんとーーーーーにその通りなのですが、コレ、何かの折に、子どもが自分で気づくのが美しいと思いませんか?
「親のおかげ」であることを認めないで、感謝しないのは、子どものせいではありません。
今親に感謝したくない「何か」が(親の方に)あるからなんですよね、、、
NG5★★★★★:母の具合が悪くなる
子どもの立場に立つと、地味に一番嫌だと思うのがコレ。
「あなたがちゃんとしないせいで、母の具合が悪くなったのよ!」ってヤツ。
例えば、子どもが受験に失敗した時に、親がショックで寝込んじゃったみたいなことです。
特に、心がやさしいタイプの子どもさんの場合は、精神的に追い詰められちゃいます。
また、やり過ぎると、母が重たい&ウザいとなり、結果、嫌われてしまいます。(母を毛嫌いする子どもも多し)
NG対応が多いお母さんへ
以上、やる気の出ない中学生に対して、お母さんがやりがちなNG対応を5つご紹介しましたが
私たち母親は、ど・う・に・か・し・て子どもが勉強のやる気を出すように画策しがちです。
なぜなら、人は痛みを避けたい生き物ですから、子どもが勉強しないことが自分の子育ての評価につながると感じている母親にとっては、自分の痛みを避けるために、無意識にやってしまうのだろうと。(過去の私です)
だけど、たいていは逆効果。
なぜって、これらは母親が「あなたのためだ」と言いながらも、本当は自分の世間体を守るためにやっているということに、子ども達はうすうす気づいているからです。
おまけ:塾の選び方のポイント
そうは言っても!子どものやる気を引き出してくれる塾に入れたい!と願う方も多いですよね。
塾に通わせている中学生ママ達のお話を沢山聞いている子育てコーチの私ですが、「子どものやる気を引き出す塾」と「そうではない塾」の「違い」が見えてきました。
ここでは「塾選びのポイント」をご紹介します。
- 子ども目線の先生の存在
みんな行ってるから。実績があるから。お値段が手ごろだから。個別で教えてくれるから。
など、それぞれの基準で子どもの塾を選ばれていることと思いますが、私が最も大切だと思うのは「先生の資質」です。
子ども目線で子どもの気持ちを理解してくれる先生がいる塾が一番いいと考えています。
というのは、人がやる気が出す為には、心(メンタル)が整うことがとても重要だからです。
そもそも現時点で苦手に感じているのが勉強です。
自分を理解し、認めてくれる先生ならば、苦手なことへのやる気にも火をつけてくれるかもしれません。
そして、そんな先生に勉強のやり方を教えてもらうと、勉強が楽しくなって成績もグングン伸びる可能性が高まります。 - 数字よりも子どもの表情
「〇〇高校へ〇人合格!」「偏差値が10以上アップ!」など、効果のほどを数字でアピールする塾も多いです。
「成績がアップしそうで入塾したけど、ちっとも上がらない、、、」という気持ちを持っている親御さんは、今の日本には本当に多いと感じていますが、その塾が合っているかどうかは、実際に通っている子どもの態度でわかります。
時間になっても動かない。逆に、もう辞めて欲しいのにやめたがらない。など、その子なりの理由があると思いますから、実際に通うお子さんと穏やかに会話をする機会を持ち、その子の気持ちを尊重してあげれるといいですね。
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この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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いつも、ブログからの発信ありがとうございます。
NGの★がほぼ満点で、とほほ…という感じです。
親の私自身もなかなかに手強いです…
また今日から、です。
bio さま
いつもこちらこそありがとうございます。
ポジティブに捉えると、伸びしろがすごくあるということでしょうか?
こうしてコメントを下さると、承認していただいていると心が感じて、力をいただきます。ありがとうざいます。
私も「なりたい自分」を目指して、楽しみながら発信を続けたいです(`・ω・´)ゞ
良い一日になりますように☆