勉強のやる気が出ない中学生のトリセツ
中学生の特に男の子は、なかなか勉強のやる気が出ない子が多いですよね。
今日は、中学生になって急にやる気がなくなった…と悩んでいる方向けに、「勉強のやる気が出ない理由」や「勉強のやる気が出にくいタイプ」を解説します。
また、多くの親御さんが実際にやっているけど、逆にやる気を削ぐ対応になってしまっている対応を「親がやってはイケナイNG対応」として、5つにまとめました(★印が増えるほどヤバくなります!)
そして、子育てコーチ歴10年の私が厳選した「高校受験生のやる気を引き出す質問」
- 中学の次の3年間を、どの高校で過ごしたい?
- その高校で、どんな高校生活がおくれたら最高?
- 高校でチャレンジしてみたいことって何?
を効果的に使って、やる気を引き出す親になってみませんか?
もくじ
中学生男子が勉強のやる気が出ない理由
中学生って身長がグーンと伸びたり(成長痛なんて話も聞く)、声変わりしたりと身体が大きく変化・成長する時期ですよね。
また、親への反抗的な態度も出始める時期です。
「反抗期」について調べてみると(Wikipedia)、反抗期とは「精神的な自立の手がかりを得る中学2年生の頃」と文部科学省が定義づけていて、体や心、環境の変化にストレスや不安が多くなる時期だとあります。
そんな、ストレスや不安の多い時期に
「まじめにコツコツ勉強することが大事なのに勉強しないのはおかしいでしょ!」
と親や学校や塾などから正論で責め立てられている場合が多くみられます。
これが、反抗期に加えて、さらに勉強のやる気が出にくくしている要因だと感じています。
勉強のやる気が出にくい中学生男子3つのタイプ
男の子の場合、そもそも中学生は勉強のやる気は出にくい時期だと感じていますが、以下、勉強のやる気が出ない中学生男子を3つのタイプに分けてご紹介します。
①部活に打ち込みタイプ
自分のやりたいこと、楽しいことが明確タイプ。
中1、中2ではとにかく部活が一番。それ以外のことにはほぼ興味がないので、勉強のやる気は出にくく、成績も振るわないパターンが多いですが、このタイプの子は、自分のやりたいことを見つけて打ち込むことができているので、心の満足感や充実感が高く、中3で部活を引退すると、次の目標である志望校に向けて頑張り出す子も多いです。
②ゲームばかりタイプ
今一番楽しいことがゲーム(で友達と遊ぶこと)になっているタイプ。
①の部活と併用型の子も多く、学校では部活!家ではゲーム!勉強は塾で!となって、家では全く勉強しない、、、みたいなパターンが多いです。
▼ゲームばかりの中学生が心配な方に▼
ゲームばかりの中学生がゲーム依存にならないための対応
③親への反抗がひどいタイプ
これまでの親から育てられ方の「何か」に対して、不満を持ち、反抗しているタイプ。
反抗の方法として
Ⓐ暴言・暴力パターン
Ⓑハンストパターン(母のつくった食事を食べない)
©不登校パターン
などに分かれる。
世間体を気にし過ぎていて、子どもの気持ちを無視する親に対して、「自分が勉強しないと一番困るのは親」だと、本能的に感じ取っていて、自分の身体を使って(無意識に)、親に反抗(復讐)している場合もあり。

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親がやってはイケナイNG対応5つ
コーチングは人のやる気を引き出すのが得意なツールです。
ここでは、子育てコーチングの目線から、お母さんがついついやってしまうけど、やらない方がいい対応についてお伝えします。
NG1★からNG5★★★★★までありますが、★印が増えるほどヤバくなりますので(粘着質でいやらしい感じ)、ご自覚のある方はご注意下さいね
NG1★:ものでつる
「テストで80点以上だったら〇〇を買ってあげる」
みたいな感じで、「勉強」させるために、いろいろと条件をつけて、やる気を出させようとする対応です。
「鼻の先に人参をぶら下げて、嫌なことをやらせようとする方法」は一時的には効果があるかもしれませんが、将来、常に何かをぶら下げないとやらない子になってしまう可能性が高いです。
NG2★★:ゲームやスマホを取り上げる
「平均点以下ならゲーム機は取り上げる」
みたいな感じで、勉強して結果を出さないと罰を与える対応です。
これも、お子さんのタイプによっては一時的に効果があるかもしれませんが、ゲーム機やスマホは親が考える以上に中学生にとっては「大切なもの」だったりしますので、この対応には注意が必要です。
というのは、実際に、ゲーム機を取り上げ、壊してしまった親に対して、その後全く口をきかなくなってしまった事例が数多くあり、勉強のやる気をひきだすどころか、親子関係が最悪となり修復が難しくなることが多発しています。
NG3★★★:嫌味を言う、不安をあおる
中学生男子は、反抗期ということもあって、ほぼほぼ親の言う事をきかなくなります。
だからこそ、「ちょっとした嫌味」や「不安をあおる発言」をぶつけてしまう親御さんが多いです。
例えば
・塾代いくらかかってると思ってるの!
・毎日遊んでばかりでいいわね!
・勉強は子どもの仕事なのに、どうしてやらないの!
・このままだと不良の行く高校にしか入れないよ!
・このままだと将来困るよ!
(夫婦仲が悪い人は「パパみたいになるわよ!」)
・もう行く高校がないからね!
・県立(公立)高校じゃなかったら、お小遣いはなし!
・恥ずかしい高校に行くくらいなら、家から出て行って!
みたいな感じです。
子どものお尻を叩くつもりで言ってしまっている場合が殆どだと思われますが、追い詰めれば追い詰めるほど親子仲が悪くなり、これらの発言が棘のように刺さってしまい、後々まで引きずりかねません。
NG4★★★★:恩着せがましく言う
・誰のおかげでご飯が食べれると思ってるの!
・誰のおかげで塾に行かせてもらってるの!
みたいな感じで、「恩着せがましい」発言を連発しやすいのが、中学生の反抗期以降のお母さん達です。
「親のおかげ」ってほんとーーーーーにその通りなのですが、コレ、何かの折に、子どもが自分で気づくのが美しいと思いませんか?
「親のおかげ」であることを認めないで感謝しないのは、子どものせいではありません。
きっと、感謝したくない「何か」があるから。
子どもが自然に感謝したくなる親を目指しませんか?
NG5★★★★★:母の具合が悪くなる
子どもの立場に立つと、地味に一番嫌だと思うのがコレ。
「あなたがちゃんとしないせいで、母の具合が悪くなったのよ!」ってヤツ。
例えば、子どもが受験に失敗した時に、親がショックで寝込んじゃったみたいなことです。
これ、やさしい子の場合は特に精神的に追い詰められちゃいます。
また、やり過ぎると、母が重たい&ウザいとなり、結果、嫌われてしまいます。(母を毛嫌いする息子も多し)
子どもの言動に振り回されて、体調まで悪くなってしまうのは、母子一体化しているサインですから、毒母一直線!とならないように、気づいた方から抜け出して下さいね。
NG対応が多いお母さんへ
以上、やる気の出ない中学生に対して、お母さんがやりがちなNG対応を5つご紹介しましたが
私たち母親は
ど・う・に・か・し・て
子どもが勉強のやる気を出すように画策しがちです。
なぜなら、人は痛みを避けたい生き物ですから、子どもが勉強しないことが自分の子育ての評価につながると感じている母親にとっては、自分の痛みを避けるために、無意識にやってしまうのだろうと。(過去の私です)
だけど、たいていは逆効果。
なぜって、これらは母親が「あなたのためだ」と言いながらも、本当は自分の世間体を守るためにやっているということに、子ども達は気づいているからです。
勉強のやる気の出ない中学生への対応
では、やる気の出ない中学生へどう接するとよいのか、親の基本姿勢(よい対応)について3つご紹介します。
対応1:環境を整える(居心地の良い居場所)
環境を整えるとは、家の中を「居心地の良い場所」に整えるということです。
例えば「勉強をしたくなる環境ってどんな環境かな?」と考えると、図書館のような静かな場所が思い浮かびませんか?
そこには、うるさく言う人は誰もいませんよね?
親(人)も環境の一要素だという見方をすると、勉強に関してうるさく干渉してくる親の存在は、やる気をそぐ環境です。
また、「部屋の状態は、その人の心の状態を表す」とも言われていますので、家族で過ごす場所を、なるべく物を少なくしてスッキリ整頓しておくと、みんなの心がトゲトゲせずにスッキリして過ごせます。
お忙しいと思いますが、自分の心をスッキリ落ち着かせるためにも、断捨離や片付けはおススメです♪
(注意)
子ども部屋の片づけは子どもに任せて、母は手を出さないことをお勧めします(脱過保護)
男の子の場合は、勉強のやる気スイッチを入れる前に、自分で部屋を片付け出す子が多いと感じていますから(心を整えようとする儀式のような感じ)、どうぞこの部分、黙って見守れますように☆
対応2:話を否定せずに聴く


今、わが子の話を最後まで聞かずに、途中で否定している親御さんが多いです。
これは、子どもはまだまだ未熟で甘いなあと感じることも多いために、親として途中でアドバイスしたくなるからだと思うんですよね。。。
だけど、話を途中で遮って否定ばかりする親御さんの下では、子どものやる気は育ちません!
なので、私からの提案は、息子を「ちょっと気を遣う親戚の子」に脳内変換してみるってこと(笑)
例えば、義理のお姉さんの子ども(いわゆる甥っ子)だと思って話を聞くと、いい感じで気を使って、話を聞ける感じがしませんか?
わが子だからこそ、話を即座に否定してしまうのですが、わが子だからこそ、ゆっくり肯定的に話を聴いてあげると、やる気は出やすいのです!
コレ「思春期男子あるある」なのですが、
自分の親から「お前には無理だ」と、ずっと何かにつけて否定されてきた男の子が、ある時「大丈夫。君ならきっとできる!」と自分の言葉を信じてくれる大人(例:塾の先生など)との出会いがきっかけで、人が変わったように勉強し始めた!みたいな話って聞いたことありませんか?
やる気ってね。
自分以外の誰かから信じてもらうと出やすいのです。
対応3:周りの人との比較をやめる
お母さんが、子どもが勉強しないことに悩んでイライラする理由。
それは、周りの人と比較して、恥ずかしいという感情がわきやすいからです。
「世間体」vs「子どもの気持ち」
大切にするとよいのはどちらでしょうか?
人の目を気にしない覚悟を持つと、目の前の子どもの声(呟き)がだんだん聞こえるようになります。
【高校受験に向けて】中学生の勉強のやる気を引き出す質問
中3で高校受験生なのに、ちっとも勉強しないことにお悩みのお母さんも多いですが、今日はそんな受験生のお母さんへの3つの質問をご紹介します。
この質問を使って、お子さんのコーチになったつもりで、沢山たくさん語らせてあげて下さいね。
コツは、否定せずに、楽しそうに話を聴くことです♪
- 中学の次の3年間を、どの高校で過ごしたい?
中学と違って、次の3年間、自分の過ごす場所は自分で選べるんだよ。
どこを選んでもいいし、どこの高校だとしても、あなたは大丈夫!という気持ちで。 - その高校で、どんな高校生活がおくれたら最高?
理想の高校生活について、たっぷり語ってもらいましょう。 - 高校でチャレンジしてみたいことって何?
例えば、ギョッとする答えが出てきても(例:ゲーム動画配信とか)一切否定しませんよ~
すべて肯定的に!
親戚の子の話を聴くように「そうなのね~(^^)」と楽しそうに聞いてあげて下さいね。

自由な未来について沢山語らせてあげて下さいね。
▼こちらもおススメ記事▼
⇒受験生なのに勉強しない中3&高3息子の理由と親の対応
まとめ
意志あるところに道は開ける
Where there is a will, there is a way.
↑コレ私の大好きな言葉ですが、「意思を持って」自分の可能性にチャレンジする子のそばには、そのチャレンジを邪魔せずに、わが子の可能性を信じて見守る親御さんがいるはずです。
中学生は子どもの未来の可能性への入り口。
例え、中学生の今、勉強のやる気が出ていなくても大丈夫だよと、ゆっくり待ってあげられる親御さんになれますように☆
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