【男の子を甘やかす親の心理】甘えさせて自立する子を育てよう
「男の子は甘やかしたらダメ!厳しく育てないといけない」と思いながら、子育てしている方も多いと思います。
過去の私もそうでした。
男の子を二人授かったからには、立派な子を育てるためにも、決して甘やかしてはイケナイ!と思って子育てしていましたが、今振り返ってみると、この気持ちが「こじらせ」の原因になっていたなぁと思うのです。
というのは、私自身が「甘やかす」と「甘えさせる」の違いをよく理解していなかったからです。
今日は、「甘やかす」と「甘えさせる」の違いについて考え、男の子がちゃんと自立していくために親はどんな対応(甘えさせる)をするといいか?についてお伝えします。
「子育てハッピーアドバイス」シリーズ本で有名な明橋大二先生の講演会での学びもシェアしています。
もくじ
「甘やかす」と「甘えさせる」の違い
よく似ている「甘やかす」と「甘えさせる」の違いを調べてみました。
「甘やかす」とは、「親の都合で子どもが自分でできることを親が先回りしてやってしまうこと」。子どもが心配でやりがちな、過保護や過干渉な子育てはこれに含まれます。
対して
「甘えさせる」は、あくまで子どもが主体となっている状態の時に、どうしても出来ない場合に親が手を貸してあげること。子どもの心理的な欲求を受け入れてあげることです。
この「心理的な欲求」を親や祖父母に受け入れてもらい「沢山甘えることができた子ほど自立する」と言われています。
要するに、子どもを「甘やかす」ことはダメだけど、「甘えさせる」ことは沢山しないと自立できないというわけなのです。
▼甘やかす(=過干渉)が心配な方に▼
⇒過干渉な親チェックリストどこからが毒親?
自分のペースで!「甘えること」ができた子が自立する

「10代からの子育てハッピーアドバイス」
「見守る子育て」では子育ての目的を「子どもの笑顔の自立」としています。
ですので、自立まであと少しとなった思春期の子育て期の私たち親は、わが子が笑顔で親元を飛び立てるように「自立」を意識して子育てすることが、大切だと考えています。
以前「子育てハッピーアドバイス」シリーズの本で有名な明橋大二先生(スクールカウンセラー・医師)の講演会に参加した時、十分親に甘えた子が自立すると教えていただきました。
(以下、明橋先生から教えていただいたことをシェアします)
- 子どもは、「甘え(依存)」と「反抗(自立)」を繰り返しながら(行ったり来たりしながら)成長していく。
- 思春期は特に「甘え」と「反抗」の「行ったり来たり」が激しくなる。
- 「甘え」と「反抗」の「行ったり来たり」を、子どもが自分のペースで出来ると、自己肯定感が高まり、自立していく
「甘え」と「反抗」の行ったり来たり!に皆さんもお心当たりがありませんか?
例えば
昨日、偉そうなことを言ってたかと思えば(←自立(反抗))、今日は急に甘えてきて、男の子でもくっついてきたりみたいなこと。(←依存(甘え))
うちの息子は、「この行ったり来たり」が本当に良くありました!
こんな風に、思春期はコロコロと気分や態度が変わりますが、「彼らのペースで、甘えたい時に甘えさせてあげること」が重要なことなのです。
「甘えさせる」のが苦手な日本の親
ですが、今の日本では、子どもが親に甘えたいと思っても、うまく甘えさせてあげることができないご家庭が多いです。
なぜなら、世間体が気になったり、学歴を重視するご家庭が多いために、指示命令型の子育てになっているからです。
なので、子どもを「ほめる」「認める」機会があまりなく、精神的な部分で甘えさせることができてないご家庭が多いのです。
日本の若者は諸外国に比べてダントツ自己肯定感の低いという調査結果が出ていますが、この理由は親の育て方にあると私は考えています。
また、今「ひきこもり」が、これだけ社会問題になってきている中、子どもが甘えたい時に甘えさせてあげることができないことについて、しっかりと考えていく必要があると思っています。

あの時話を聞いてもらいたかった…
違いを認めてもらいたかった…
▼参考記事▼
⇒中高生の自己肯定感を高める方法
思春期男子を自立させる「甘えさせ方」
では、思春期男子に対して「心理的な要求を受け入れる(=甘えさせる)」とはいったいどんなことでしょうか?
今日は、思春期男子達の「よくある心理的な要求」をもとに、効果のありそうな「甘えさせ方」を3つご紹介します。
大切なことは、3つ共に、「子どものペース」で出来ることですので、この点ご注意下さいね。
甘えさせ方1:「認めて欲しい」「褒めて欲しい」と思っている時に、褒めたり認めたりする
一つ目は、子どもが褒めて欲しいと思っている時に(得意げな顔をしている時が多いです!)、「すごいね」「さすがだね」と褒め言葉を言ってあげる。
また、何かを認めて欲しいと思っている時に(何かの後、寂し気な様子の時)、「結果は出なくて残念だったけど、本当に頑張っていたね(過程を認める)」みたい感じで、認めてあげる、です。
これ、簡単なようで、実は難しかったりしませんか?
というのは、「うちの子は褒めたらあかん。調子に乗るから」と、子どもを「褒めたり認めたり」することに抵抗のある方が多いからです。
もしかしたら、この気持ちは「自分の子どもの頃はこれくらいのことでは親からほめてもらえなかった!」という過去(理由)があるからかもしれません。。。
ですが、親から「承認の言葉」をかけてもらえることは、実に嬉しいことで、心が満たされることだったりするのです。

甘えさせ方2:話を聞いてほしい時に、最後まで否定せずに話を聞く
思春期は、口数が減り、親と話す機会が極端に減る時期ですが、友達関係や部活などでうまくいかない時などには、親に話を聞いてもらいたい時もあります。
その数少ないチャンスを逃さないようにして、「最後まで否定せずに話を聞く」ことにチャレンジしてみませんか?
話の途中でアドバイスしたくなっても、グッと我慢です!
話の最後までちゃんと聞き切ると!⇒親子関係は劇的によくなります。
最近では、否定せずに話を聞くように心がけたら、「子どもが悩みや将来のことなどを話してくれるようになりました!」というご報告をいただくようになりました。

全然話を聴いてもらえない、、、
甘えさせ方3:そばにいて欲しい時に、ただそばにいる
最後の「甘えさせ方」は「そばにいて欲しい時に、ただそばにいる」です。
意外に思うかもですが、このお母さんに「ただそばにいて欲しい」という欲求をずっと満たせていないお子さんは結構います。
というのは、そもそも忙しいお母さんが多いこともありますし、「働いている方がラク」だからと、子どものそばに長時間いることを避け続けたお母さんって実は多かったりするからです。
ただただ一緒にいるだけ。
簡単なようで、実は難しい事の一つだったりするのかもしれません。

甘えたい時に十分甘えることができた子は甘えなくなる
今、「じゃあ 金銭的に甘えてくるのにはどう対応したらいいの?」という気持ちがわく方もいるかもですよね?
ですが
1)親に承認してもらったり
2)親に話を否定せずに聞いてもらえたり
3)そばにいてもらったりして、精神的に充分親に甘えることができると「あれ買って、これ買って」と物質的な要求(甘え)はだんだんしなくなっていきます。
というのは、精神的に親に充分甘えた子は「親の気持ち」や「懐事情」がよくわかる子に育つからです。
他にも「こんな時はどうすればいい?」と迷った時は「うちの子は私にどうしてほしいと思っているだろう?」と自問したり、また、直接本人に聞いてみたりするといいですね。
子どもの「心理的な欲求」を察して、自分のできる範囲で応えようとするお母さんが増えていきますように☆

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