【甘やかすと甘えさせるの違い】笑顔で自立する子を育てるために

・夫や親戚から「子どもを甘やかしすぎ」と言われた、、、

・「甘やかす」と「甘えさせる」の違いが知りたい

・笑顔で自立する子を育てたい!

など、いま子どもを甘やかしている育児になっているかも~という不安のある方に。

過去の私は、男の子を二人授かったからには、立派な子を育てるためにも、決して甘やかしてはイケナイ!と思って必死に子育てしていました。

ですが、今振り返ってみると、この気持ちが「こじらせ」の原因になっていたなぁと思うのです。

というのは、私自身が「甘やかす」と「甘えさせる」の違いをよく理解していなかったからです。

今日は、「甘やかす」と「甘えさせる」の違いについて考え、時が来たらちゃんと自立していく子を育てるために親はどんな対応をするといいか?についてお伝えします。

「子育てハッピーアドバイス」シリーズ本で有名な明橋大二先生の講演会での学びもシェアしています。

「甘やかす」と「甘えさせる」の違い

よく似ている「甘やかす」「甘えさせる」の違いを辞書で調べてみました。

「甘やかす」とは、「親の都合で子どもが自分でできることを親が先回りしてやってしまうこと」。子どもが心配でやりがちな、過保護や過干渉な子育てはこれに含まれます。

対して
「甘えさせる」は、あくまで子どもが主体となっている状態の時に、どうしても出来ない場合に親が手を貸してあげること。子どもの心理的な欲求を受け入れてあげることです。


この「心理的な欲求」を、親に受け入れてもらい「沢山甘えることができた子ほど自立する」と言われています。

要するに、子どもを親の都合で「甘やかす」ことは良くないけれど、子ども目線で「甘えさせる」ことを沢山しないと自立できないというわけなのです。

▼甘やかす(=過干渉や過保護)が心配な方に▼
過干渉な親チェックリストどこからが毒親?

過保護の親の特徴と甘やかされて育った子の行く末

「甘やかす」とは?「甘やかし」の事例3選

では、よくある親が子どもを「甘やかす」とは、具体的にどんな行動があるのでしょうか?ここでは3つ紹介します。

甘やかしすぎると、ワガママな子になってしまう場合もあり、ご注意下さいね。

  • 金銭的な甘やかし

    「あれ買ってこれ買って」にすべて応えていたら大変ですが、これは孫に甘い祖父母に多そうですね。

    ちなみに我が家では、「月々のお小遣い制+お年玉は中学生以降は全額本人(小学生の内は5千円だけ)」制にしていて、その範囲内なら自由に何に使ってもいい、というスタイルにしていました。
  • 物理的な甘やかし

    「できないから、代わりに宿題やって」など、「本来なら自分で出来ること」を親がやってあげている方もいらっしゃるかもしれませんね。

    進学校で、受験に必要のない教科の宿題を親がやってあげているパターンもあったり、、、(←これってどう思います?)
  • 親の都合で甘やかす場合

    例えば、塾の送り迎え。

    特に、始まりの時間になっても動かない(いつも遅刻)と言う場合、その状態を見ているのが嫌なので、ついつい車で送り届けてしまうお母さんは沢山いらっしゃると感じています。

もちろん、子どもにおもちゃやお菓子を買ってあげたり、できない部分を手伝ってあげたりすることは大切です。

子どもの願いを適度に聞いてあげることや、行動をサポートしてあげることで、親子の絆は深まるから。

(あまりに厳しく、冷たくしていると、愛情不足に陥ってしまう事も)

ですが!子どもの要求を過剰に(←ここ重要)聞き入れてしまうと、過保護や甘やかしにつながってしまうため、さじ加減に注意が必要というわけです。

ですので、「見守る子育て」としてのオススメは、「甘やかす」行動はなるべく控えめに。

そして、子どもの心理的欲求にこたえる「甘えさせる」行動を増やすことをオススメしています。

自分のペースで!「甘えること」ができた子が自立する

子育てハッピーアドバイス サイン本
明橋大二先生の本
「10代からの子育てハッピーアドバイス」

「見守る子育て」では子育ての目的を「子どもの笑顔の自立」としています。

ですので、自立まであと少しとなった思春期の子育て期の私たち親は、わが子が笑顔で親元を飛び立てるように「自立」を意識して子育てすることが、大切だと考えています。

以前「子育てハッピーアドバイス」シリーズの本で有名な明橋大二先生(スクールカウンセラー・医師)の講演会に参加した時、十分親に甘えた子が自立すると教えていただきました。

(以下、明橋先生から教えていただいたことをシェアします)

  • 子どもは、「甘え(依存)」と「反抗(自立)」を繰り返しながら(行ったり来たりしながら)成長していく。
  • 思春期は特に「甘え」と「反抗」の「行ったり来たり」が激しくなる
  • 「甘え」と「反抗」の「行ったり来たり」を、子どもが自分のペースで出来ると、自己肯定感が高まり、自立していく

「甘え」と「反抗」の行ったり来たり!に皆さんもお心当たりがありませんか?

例えば、昨日、偉そうなことを言ってたかと思えば(←自立(反抗))、今日は急に甘えてきて、男の子でもくっついてきたりみたいなこと。(←依存(甘え)

うちの息子達は、「この行ったり来たり」が本当に良くありました!

こんな風に、思春期はコロコロと気分や態度が変わりますが、「彼らのペースで、甘えたい時に甘えさせてあげること」が重要なことなのです。

見守る子育てコーチ
見守る子育てコーチ

子どものペースで、甘えたい時に、甘えさせてあげることが大事です。
【子どもの心理的欲求の例】
・話を聞いてほしい時に、あげる
・褒めて欲しい時に、褒めてあげる
・認めて欲しい時に、認めてあげる

そして
・アドバイスは求められた時だけ(←超だいじ)

「甘えさせる」のが苦手な日本の親

ですが、今の日本では、子どもが親に甘えたいと思っても、うまく甘えさせてあげることができないご家庭が多いです。

なぜなら、世間体が気になったり、学歴を重視するご家庭が多いために、指示命令型の子育てになっているからです。

また、親御さん自身も仕事や家事が忙しくて心に余裕がないために、子どもに寄り添ってあげたり、ペーシングすることがなかなか難しいんですよね…

なので、子どもを「ほめる」「認める」機会があまりなく、精神的な部分で甘えさせることができてないご家庭が多く、愛情不足になっている子も多いと感じています。

実は、日本の若者は諸外国に比べてダントツ自己肯定感の低いという調査結果が出ているんですが、そもそも自己肯定感は親が育ててあげるもの。

ですので、これは、日本の親御さんの「甘えさせない姿勢」に一因があるのでは?と考えています。

また、今「ひきこもり」が、これだけ社会問題になってきている中、子どもが甘えたい時に甘えさせてあげることができないことについて、しっかりと考えていく必要があると思っています。

ひきこもる人に差し伸べられる手
親に甘えさせてもらえなかった…
あの時話を聞いてもらいたかった…
違いを認めてもらいたかった…

愛してほしかった

▼参考記事▼
中高生の自己肯定感を高める方法

思春期の子どもを自立に向かわせる「甘えさせ方」

では、思春期の子どもに対して「心理的な要求を受け入れる(=甘えさせる)」とはいったいどんなことでしょうか?

今日は、「よくある心理的な要求」をもとに、効果のありそうな「甘えさせ方」を3つご紹介します。

大切なことは、3つ共に、「子どものペース」でさせることです。

甘えさせ方1:「認めて欲しい」「褒めて欲しい」と思っている時に、褒めたり認めたりする

一つ目は、子どもが褒めて欲しいと思っている時に(得意げな顔をしている時が多いです!)、「すごいね」「さすがだね」と褒め言葉を言ってあげる。

また、何かを認めて欲しいと思っている時に(何かの後、寂し気な様子の時)、「結果は出なくて残念だったけど、本当に頑張っていたね(過程を認める)」みたい感じで、認めてあげる、です。

これ、簡単なようで、めっちゃ難しかったりしませんか?

というのは、「うちの子は褒めたらあかん。調子に乗るから」と、子どもを「褒めたり認めたり」することに抵抗のある方が多いからです。

(過去の私はそうでした!)

もしかしたら、この気持ちは「自分の子どもの頃はこれくらいのことでは親からほめてもらえなかった!」という過去(理由)があるからかもしれません。。。

ですが、親から「承認の言葉」をかけてもらえることは、実に嬉しいことで、心が満たされることだったりするのです。

(コーチングを学んでからは、承認することをめっちゃ意識してやりました~)

イイね
わが子にこそ!イイねを♡

甘えさせ方2:話を聞いてほしい時に、最後まで否定せずに話を聞く

思春期は、口数が減り、親と話す機会が極端に減る時期ですが、友達関係や部活などでうまくいかない時などには、親に話を聞いてもらいたい時もあります。

その数少ないチャンスを逃さないようにして、「最後まで否定せずに話を聞く」ことにチャレンジしてみませんか?

話の途中でアドバイスしたくなっても、グッと我慢です!

話の最後までちゃんと聞き切ると!⇒親子関係は劇的によくなります。

最近では、否定せずに話を聞くように心がけたら、「子どもが悩みや将来のことなどを話してくれるようになりました!」というご報告をいただくようになりました。

子どもの話を聴かない親
いつも途中で話を遮って取られる
全然話を聴いてもらえない、、、

アドバイスは求められた時だけ

甘えさせ方3:そばにいて欲しい時に、ただそばにいる

最後の「甘えさせ方」は「そばにいて欲しい時に、ただそばにいる」です。

意外に思うかもですが、このお母さんに「ただそばにいて欲しい」という欲求をずっと満たせていないお子さんは、結構います。

というのは、そもそも忙しいお母さんが多いこともあります。

また、「働いている方がラク!」「子どもと一緒にいると息が詰まる!」からと、産後すぐに働き出したり、子どものそばに長時間いることを避け続けたお母さんって、実は多かったりするからです。。。

何も言わず、ただただ一緒にいるだけ。

簡単なようで、実は難しい事の一つだったりするのかもしれません。

留守番するウサギ
子どもって
甘えんぼ&寂しがり屋さん

ただただ一緒にいる時間を
増やしただけで
行き渋りや不登校が改善した例も

甘えたい時に十分甘えることができた子は甘えなくなる

今、「じゃあ 金銭的に甘えてくるのにはどう対応したらいいの?」という気持ちがわく方もいるかもですよね?

ですが
1)親に承認してもらったり
2)親に話を否定せずに聞いてもらえたり
3)そばにいてもらったりして、精神的に充分親に甘えることができると「あれ買って、これ買って」と物質的な要求(甘え)はだんだんしなくなっていきます。

というのは、精神的に親に充分甘えた子は「親の気持ち」や「懐事情」がよくわかる子に育つからです。

また、自分は親から愛されている自信がわき(自己肯定感アップ)笑顔で自立する子になっていけると考えています。

他にも「こんな時はどうすればいい?」と迷った時は「うちの子は私にどうしてほしいと思っているだろう?」と自問したり、また、直接本人に聞いてみたりするといいですね。

子どもの「心理的な欲求」を察して、自分のできる範囲で応えようとする親御さんが増えていきますように☆

笑顔でいいねする男の子
お母さん 今までありがとう

心が満たされ
自分に漠然とした自信がある子は
笑顔で自立していきます

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【甘やかすと甘えさせるの違い】笑顔で自立する子を育てるために” に対して4件のコメントがあります。

  1. りか より:

    おはようございます。
    今までに有名な子育てブログの先生?指導者?2人の教材を買い、講演会にも参加しました。それでもなかなか過干渉がやめられませんでした。もちろん成績も全く上がりません。

    今回、こちらのブログなら!?と思い読んでみたところ、基本的な内容は以前買った教材と同じでした。。でも、不思議な事に読んだその日から勉強の事を言わなくても平気になりました。
    もしかしたら諦めがついたのかもしれません。その方達が教えてくれていた事も基本は同じで、それが真理なんだと。。私が変われなかっただけなんだと。

    無料のメールコーチング期間が終わりましたが、以前の様に勉強やその他の小言もほとんど言わなくなりました。

    息子(高2)がいきなり猛勉強しだした訳でもなく、相変わらず12時ごろまで友達とオンラインゲームをしています。
    でも、過干渉だった時は私に言われて不機嫌になりながら勉強していたのが、言わなくても勉強する事に気付きました。時間は短いですが(汗)
    そして、私が何も言わなくなったら、夫が子供に勉強の事を声かけするようになりました。
    何より私自身が以前より楽になりました。まだ心の奥では勉強ができるようになって欲しいなーとは思っています。。が、同時に息子が選ぶどんな未来も応援したいと素直に思う気持ちも芽生えています。
    とりあえず中間考査まであと10日程。。いきなり好転するとは思っていませんが、どんな結果も前向きに受け入れる覚悟で見守れるといいなーと思っています。
    長々とすみません。これからもブログの更新、楽しみにしています。

  2. yukako より:

    りか 様

    コメントありがとうございます。
    高2の息子さんのことでお悩みだったのですね。

    いろんな学びを着実に積み重ねておられたところに、最後に背中をチョンと押すお役目に私がなれたのかなぁと。
    教えていただきまして、ありがとうございます。

    それにしても
    メールコーチング終了後、小言を殆ど言わなくなった、ってすごいです~

    「自分を変えることが出来った」ってことですよね^^

    また「言わなくても勉強する事に気付いた」とありますが、この気付きはこれからの母の心を楽にする気付きだなぁと感じました。

    Q. 今まで息子さんを心配していた時間を、これからは何に使いますか?

    笑顔の子育てになりますように☆

    応援しています(^^)/

  3. 匿名 より:

    お忙しい中、早速のご返信ありがとうございます。いつもSNS上で拝見しているゆかこさんをこんなに身近に感じることができ感動しております。

    また、コメントを書く事でとても気持ちがスッキリしました。

    この先明るい未来があると信じ、自分を宝物の様に扱える様に、頑張りすぎずに、前向きに進んでいきたいと思います!また、しんどくなればゆかこさんにコメントします。心のよりどころができました(^^)
    これからもゆかこさんの発信を毎日読み返し、心を落ち着かせ、見守る子育てを実行していきたいです。ありがとうございました。

  4. yukako より:

    おはようございます(*^_^*)

    書き出すことで気持ちがスッキリしたとのこと。
    良かったです~

    自分を宝物のように扱っていれば、湧き出たエネルギーを→お子さんに与えてあげることができる(=見守れる)と感じています。

    笑顔の子育てになりますように☆

    応援しています(^^)/

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