「甘やかす」と「甘えさせる」の違いを徹底解説!子どもの自立心を育てたい親御さんに
・夫や親戚から「子どもを甘やかしすぎ」と言われた、、、
・「甘やかす」と「甘えさせる」の違いが知りたい
など、いま子どもを甘やかしているかも~という不安のある方、迷いなく自信を持って子育てがしたいと思いませんか?
過去の私は、男の子を二人授かったからには、立派な子を育てるためにも、決して甘やかしてはイケナイ!と思って必死に子育てしていました。
ですが、今振り返ってみると、この気持ちが「こじらせ」の原因になっていたなぁと思うのです。
というのは、私自身が「甘やかす」と「甘えさせる」の違いをよく理解していなかったからです。
子どもの成長のためには、「甘えさせること」は大切ですが、「甘やかすこと」には注意が必要です。
特に!子どもを甘やかしてばかりいると自立心が育たなくなり、いつまでも親に頼ってしまう(共依存)可能性もありますから、、、
ここでは、時が来たらちゃんと自立していく子を育てるために、「甘やかす」と「甘えさせる」の違いを徹底解説!
「子育てハッピーアドバイス」シリーズ本で有名な明橋大二先生の講演会での学びもシェアしています。
もくじ
「甘やかす」と「甘えさせる」の違い
「甘やかす」と「甘えさせる」は全く違います。
「甘やかす」とは、子どもの金銭的・物理的な要求を満たすことです
例えば、金銭的な甘やかし(何でも買ってあげる)、物理的な甘やかし(宿題に手を貸す、送り迎え)など、があります。
対して
「甘えさせる」は、子どもの心理的な欲求を満たすことです。
例えば、話を聞いてほしい時に聞いてあげる、認めてあげる、などです。
子どもを親の都合で「甘やかす」とわがままな子に育ってしまいそうですが、子ども目線で「甘えさせる」ことを沢山させてあげると「自分は愛されている存在だ」と実感し、自己肯定感や自立力が高まると言われています。
「甘やかす」の3つの具体例
では、よくある親が子どもを「甘やかす」とは、具体的にどんな行動があるのでしょうか?ここでは3つ紹介します。
甘やかしすぎると、ワガママに。親が言う事を聞いてくれないと、暴力を振るってでも自分の我を通そうとする子もいますので、ご注意下さいね(ご相談事例、増えてきています泣)
- 金銭的な甘やかし
「あれ買ってこれ買って」に応えるのは、孫に甘い祖父母に多そうですね。
要求全部に応えていると、わがままに拍車がかかりそうです。
ちなみに我が家では、「月々のお小遣い制+お年玉は中学生以降は全額本人(小学生の内は5千円だけ)」制にしていて、その範囲内なら自由に何に使ってもいい、というスタイルにしていました。(何にいくら使ったか報告させたり、お小遣い帳をつけさせたりはしてません) - 物理的な甘やかし
「できないから、代わりに宿題やって」など、「本来なら自分で出来ること」を親がやってあげている方もいらっしゃるかもしれませんね。
進学校で、受験に必要のない教科の宿題を親がやってあげているパターンもあったり、、、(←これってどう思います?) - 親の都合で甘やかす場合
例えば、塾の送り迎え。
特に、始まりの時間になっても動かない(いつも遅刻)と言う場合、その状態を見ているのが嫌なので、ついつい車で送り届けてしまうお母さんは沢山いらっしゃると感じています。
子どもの問題に親が介入していると、子どもの自主性や主体性が育ちにくくなります、、、
もちろん、子どもにおもちゃやお菓子を買ってあげたり、できない部分を手伝ってあげたりすることは大切です。
子どもの願いを適度に聞いてあげることや、行動をサポートしてあげることで、親子の絆は深まるから。
(あまりに厳しく、冷たくしていると、愛情不足に陥ってしまう事も)
ですが!子どもの要求を過剰に(←ここ重要)聞き入れてしまうと、過保護や甘やかしにつながってしまいます!
つまり、さじ加減に注意が必要です。
特に過保護や過干渉傾向のある親御さんへは、「甘やかす」行動は控えめにできますように。
自立心を育てる「甘えさせ方」3選
では、子どもの「心理的な要求を受け入れる(=甘えさせる)」とはいったいどんなことでしょうか?
今日は、「よくある心理的な要求」をもとに、効果のありそうな「甘えさせ方」を3つご紹介します。
大切なことは、3つ共に、親のタイミングではなく「子どものペース」でさせることです。
甘えさせ方1:褒めたり認めたりする
一つ目は、子どもが褒めて欲しいと思っている時に(←ここ大事!得意げな顔をしている時が多いです!)すごいね!さすが~などの言葉かけを。
また、何かを認めて欲しいと思っている時に(何かの後、寂し気な様子の時)、「結果は出なくて残念だったけど、本当に頑張っていたね(過程を認める)」みたいな承認です。
ですが、これ、簡単なようで、めっちゃ難しかったりしませんか?
というのは、「うちの子は褒めたらあかん。調子に乗るから」と、子どもを「褒めたり認めたり」することに抵抗のある方が多いからです。
(過去の私はそうでした!)
もしかしたら、この気持ちは「自分の子どもの頃はこれくらいのことでは親からほめてもらえなかった!」という過去(理由)があるからかもしれません。。。
ですが、親から「承認の言葉」をかけてもらえることは、実に嬉しいことで、心が満たされることだったりするのです。
甘えさせ方2:最後まで話を否定せずに聞く
思春期は、口数が減り、親と話す機会が極端に減る時期ですが、友達関係や部活などでうまくいかない時などには、親に話を聞いてもらいたい時もあります。
その数少ないチャンスを逃さないようにして、「最後まで否定せずに話を聞く」ことにチャレンジしてみませんか?
話の途中でアドバイスしたくなっても、グッと我慢です!
話の最後までちゃんと聞き切ると!⇒親子関係は劇的によくなります。
最近では、否定せずに話を聞くように心がけたら、「子どもが悩みや将来のことなどを話してくれるようになりました!」というご報告をいただくようになりました。
甘えさせ方3:ただそばにいる
最後の「甘えさせ方」は「そばにいて欲しい時に、ただそばにいる」です。
意外に思うかもですが、このお母さんに「ただそばにいて欲しい」という欲求をずっと満たせていないお子さんは、結構います。
というのは、特に「働いている方がラク!」「子どもと一緒にいると息が詰まる!」からと、産後すぐに働き出したり、子どものそばに長時間いることを避け続けたお母さんって、実は多かったりするからです。。。
何も言わず、ただただ一緒にいるだけ。
簡単なようで、実は難しい事の一つだったりするのかもしれません。
▼参考記事▼
⇒中高生の自己肯定感を高める方法
自分のペースで!「甘えること」ができた子が自立する
以前「子育てハッピーアドバイス」シリーズの本で有名な明橋大二先生(スクールカウンセラー・医師)の講演会に参加した時、十分親に甘えた子が自立すると教えていただきました。
(以下、明橋先生から教えていただいたことをシェアします)
- 子どもは、「甘え(依存)」と「反抗(自立)」を繰り返しながら(行ったり来たりしながら)成長していく。
- 思春期は特に「甘え」と「反抗」の「行ったり来たり」が激しくなる。
- 「甘え」と「反抗」の「行ったり来たり」を、子どもが自分のペースで出来ると、自己肯定感が高まり、自立していく
「甘え」と「反抗」の行ったり来たり!に皆さんもお心当たりがありませんか?
例えば、昨日、偉そうなことを言ってたかと思えば(←自立(反抗))、今日は急に甘えてきて、男の子でもくっついてきたりみたいなこと。(←依存(甘え))
うちの息子達は、「この行ったり来たり」が本当に良くありました!
こんな風に、思春期はコロコロと気分や態度が変わりますが、「彼らのペースで、甘えたい時に甘えさせてあげること」が重要なことなのです。
「甘えさせる」のが苦手な日本の親(若者の自己肯定感が低い理由)
ですが、今の日本では、子どもが親に甘えたいと思っても、うまく甘えさせてあげることができないご家庭が多いです。
なぜなら、親自身も自分の親に甘えさせてもらっていなかったりするからです。
実は、日本の若者は諸外国に比べてダントツ自己肯定感の低いという調査結果が出ているんですが、これは管理型で子どもの話をちゃんと聞かない子育てや教育(心理的要求を受け入れない姿勢)に一因があるのでは?と考えています。
甘えたい時に親に十分甘えることができた子の「その後」
今、「じゃあ 金銭的に甘えてくるのにはどう対応したらいいの?」という気持ちがわく方もいるかもですよね?
ですが
1)親に承認してもらったり
2)親に話を否定せずに聞いてもらえたり
3)そばにいてもらったりして、精神的に充分親に甘えることができると「あれ買って、これ買って」と物質的な要求(甘え)は、だんだん、だんだんしなくなっていきます。
というのは、精神的に親に充分甘えた子は「親の気持ち」や「懐事情」がよくわかる子に育つからです。
子どもの「心理的な欲求」を察して、自分のできる範囲で応えようとする親御さんが増えていきますように☆
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この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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おはようございます。
今までに有名な子育てブログの先生?指導者?2人の教材を買い、講演会にも参加しました。それでもなかなか過干渉がやめられませんでした。もちろん成績も全く上がりません。
今回、こちらのブログなら!?と思い読んでみたところ、基本的な内容は以前買った教材と同じでした。。でも、不思議な事に読んだその日から勉強の事を言わなくても平気になりました。
もしかしたら諦めがついたのかもしれません。その方達が教えてくれていた事も基本は同じで、それが真理なんだと。。私が変われなかっただけなんだと。
無料のメールコーチング期間が終わりましたが、以前の様に勉強やその他の小言もほとんど言わなくなりました。
息子(高2)がいきなり猛勉強しだした訳でもなく、相変わらず12時ごろまで友達とオンラインゲームをしています。
でも、過干渉だった時は私に言われて不機嫌になりながら勉強していたのが、言わなくても勉強する事に気付きました。時間は短いですが(汗)
そして、私が何も言わなくなったら、夫が子供に勉強の事を声かけするようになりました。
何より私自身が以前より楽になりました。まだ心の奥では勉強ができるようになって欲しいなーとは思っています。。が、同時に息子が選ぶどんな未来も応援したいと素直に思う気持ちも芽生えています。
とりあえず中間考査まであと10日程。。いきなり好転するとは思っていませんが、どんな結果も前向きに受け入れる覚悟で見守れるといいなーと思っています。
長々とすみません。これからもブログの更新、楽しみにしています。
りか 様
コメントありがとうございます。
高2の息子さんのことでお悩みだったのですね。
いろんな学びを着実に積み重ねておられたところに、最後に背中をチョンと押すお役目に私がなれたのかなぁと。
教えていただきまして、ありがとうございます。
それにしても
メールコーチング終了後、小言を殆ど言わなくなった、ってすごいです~
「自分を変えることが出来った」ってことですよね^^
また「言わなくても勉強する事に気付いた」とありますが、この気付きはこれからの母の心を楽にする気付きだなぁと感じました。
Q. 今まで息子さんを心配していた時間を、これからは何に使いますか?
笑顔の子育てになりますように☆
応援しています(^^)/
お忙しい中、早速のご返信ありがとうございます。いつもSNS上で拝見しているゆかこさんをこんなに身近に感じることができ感動しております。
また、コメントを書く事でとても気持ちがスッキリしました。
この先明るい未来があると信じ、自分を宝物の様に扱える様に、頑張りすぎずに、前向きに進んでいきたいと思います!また、しんどくなればゆかこさんにコメントします。心のよりどころができました(^^)
これからもゆかこさんの発信を毎日読み返し、心を落ち着かせ、見守る子育てを実行していきたいです。ありがとうございました。
おはようございます(*^_^*)
書き出すことで気持ちがスッキリしたとのこと。
良かったです~
自分を宝物のように扱っていれば、湧き出たエネルギーを→お子さんに与えてあげることができる(=見守れる)と感じています。
笑顔の子育てになりますように☆
応援しています(^^)/