勉強嫌いの子どもにかける言葉・声かけの技術5選
「息子が反抗期で困っているのですが、なんて声かけすればいいですか?」
「ゲームばかりで勉強しない中学生に、かける言葉を教えて下さい」
など、中高生ママ専門コーチの私にいただくNo1の質問は「子どもへの声かけ」について。
皆さん、コミュニケーションの取りづらくなった反抗期のお子さんに「どう言葉をかけていいか」(=働きかけ)に悩んでおられることがうかがえます。
「見守る子育て」では、過干渉気味なお母さんに向けて、口出しや手出しを辞め、子どもの方から何か言ってくるまで「黙って見守る子育て」を提案していますので、基本、親から声をかけるよりかは、子どもの話を「聞く」ことで関係性が良くなることをお伝えしています。
ですが、そうは言っても、親として、会話がないのはサミシイ!
声もかけたいですよね。。。
今日は、反抗期で親との会話を避けるようになった子への「声かけ」について、子ども側の視点に立って考えることで、私自身がうまくいった方法をご紹介します。
さて、効果的な「声かけ」にするには、何に気を付けるとよいしょうか?

10年前の私「今日学校どうだった?」
息子(中1)「それ話さなきゃいけない?」
と、めっちゃうざそーーーに言われました~(涙)
でも、自分が知りたがりの母だったことに気づくことができて、自己成長につながったほろ苦~い思い出です。。
もくじ
勉強嫌いの子へ声かけの技術:1)言いたい!知りたい!を抑える
子どもに「声かけ」したいお母さんって、そもそも、子どもに話す分量が多い方が殆どです。
特に、男の子は中学生くらいから耳にイヤホンをしていることが増えますが、これって1)音楽を聞きたいこともありますが、2)いろんなことに口出ししてくる親の声を聞きたくない(うざいから拒絶したい)という意思表示だったりもします。
例えば、「母:子=9:1」みたいな感じで、お子さんに比べて、母が一方的に話しかけていることが多いのです。
理想は「母:子=3:7」
子どもに言いたい!子どものことを知りたい!気持ちを上手に抑えて、子どもから話しかけられるまで待つことをおすすめします。
どうしてかというと、人は、自分の話をちゃんと聞いてくれる人に、自分のこと(進路や友人関係は今の悩みなど)を話そうと思うからです。
思春期・反抗期といえば、親のことが煩わしくなる時期ですから、ウザがられない母になるためにも話す分量を減らしてみませんか?
親からの一方的なコミュニケーションは、思春期・反抗期の子どもが一番嫌がることだったりしますから。

今日学校どうだったの?
先生に怒られなかった?
勉強はちゃんとやってる?
ちゃんと話してくれないと困る!
(言いたい欲求、知りたい欲求が強い)
いつもうるさいなぁ
話したくないんだからほっといてほしいのに

勉強嫌いの子へ声かけの技術:2)勉強の話題はなるべく避ける
あなたが、今、子どもに「上手な声かけ」をしたいと思うのは、どうしてでしょうか?
もしかしたら、「子どもがちゃんと勉強して成績を上げるように促したい」気持ちが潜んでいるからではないですか?
というのはね。
たいていは、子どものことが心配で「ちゃんと勉強するような声かけをするにはどうしたらいいか?」を知りたいお母さんが、ほんとーーーーに多いからです、、、
ですが、思春期・反抗期の子どもの立場になって考えてみると、特に「勉強のこと」は一番言われたくないことだったりします。
だって、正直に今の気持ち(=勉強したくない!めんどくさい)を話したら、まず怒られますもんね。。。
(なので嘘をついている子も多いです…)
そもそも、反抗期を迎え、自分の世界を持ち始めた子ども達は、親離れの一環として、親が自分の世界に入ってくるのを拒絶し始めます。
なのに、いつも「トントン。入っていいですか?」と心のドアのノックすらせずに、ズカズカと入り込んで来ようとする母親が、うっとおしくなるのも、当然だと思うのです。
もしも、お子さんに「大切なことは話してほしい!相談してほしい」と望むなら、思春期・反抗期の時期は特に「勉強」の話題はなるべく避けるのがベスト!
受験生だったとしても、みんなが集まるリビングでは、お笑いや趣味の話など、なるべく明るく楽しい話題を心がけましょう。
こんな風に、居心地のよい家庭をつくることを目指していると、年齢が上がるに従って、だ・ん・だ・ん、勉強や進路のことなど「大切なこと」も自分から話してくれるようになっていきます。
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勉強嫌いの子へ声かけの技術:3)相手を動かしたい欲求を持たずにつぶやく
「勉強しなさい!」
「早く塾に行きなさい!」
「片づけなさい!」
みたいなセリフを、よく言ってしまうお母さんが多いと思うのですが、こういった場合、お母さんの心の中には「2つの欲求」がわきあがっている時だと感じています。
それは
- 相手を自分の思う通りに動かしたい!
動かしたい! - そのために思ったことを言いたい!
言いたい!
の2つ。
このうち、❶の「相手を自分思う通りに動かしたい欲求」の方は、「過去と他人は変えられない」と言いますから、例え、血のつながったわが子とはいえ、自分の思う通りに動かすことは無理!
自分は今、相当無理なことにトライしてた!とサクッとあきらめられるといいと思います。

そもそも無理!
命令すればするほど
嫌われます
本当は、❶動かしたい!❷言いたい!の欲求は二つとも、母が抑え込むことが、「見守る子育て」的には一番良い対策だと思っているのですが、❷言いたい欲求を抑え込むのは結構キツイですよねぇ。
なので、今日は、相手を自分の思う通りに動かしたいという気持ちを持たずに、自分の言いたいことは言う方法をご紹介します。
コレ要するに、期待をせずにただ「つぶやく」です。
例えば、ボソッと「部屋を片付けたら、やる気も出るかもよ。部屋の状態と心の状態はつながってると聞くし」みたいな感じでつぶやいてみたり。
ポイントは「お母さんがただ勝手につぶやいているだけなので、母の言うことをきかなくってもいいし、もちろん返事も必要ないよ~」くらいの軽いマインドでつぶやいてみることです。

題して「つぶやき作戦!」
成功のコツは
1)ボソッとつぶやくこと
2)つぶやき過ぎないこと(数を極力減らす)
3)嫌味な言い方をしないこと
勉強嫌いの子へ声かけの技術:4)軽く♪短く!
親の言うことは正しい!
だから絶対言うことを聞きなさい!というメッセージ。受け取る側の子どもにとったら、重いと思いませんか?

お母さんは、学生時代は勉強やらなかったことを後悔してるから(逆に勉強したから、今幸せだから)、一応言っておくね~
こんな軽~い感じでの伝え方がおススメです。
また、何度も同じことをクドクド、長時間言われるのは辟易としちゃいますので、できるだけ短く!がいいと思います。
勉強嫌いの子へ声かけの技術:5)相手のタイミングを待つ(アドバイスは求められた時だけ)
勉強嫌いの子どもの心に響く言葉を!ずーーーーっと探し続けている方がいますが、おそらく言葉をかけるタイミングが間違っています!
相手が求めていないときのアドバイスは響かないどころか、うざがられる可能性が高いからです。
逆に、子どもが相談してきたときに、言ってあげると、同じ言葉でも金言になります。
私自身も「どうしたらいいと思う?」と悩み事を相談された時に、ちょっとした人生訓を伝えると、めちゃめちゃ納得した顔してました。
最近、いろんなことがめんどくさいんだ。
勉強もやらなきゃいけないことは分かっているけど、まったくやる気が出ない、、、


そうなんだ。今そんな気持ちなんだね(教えてくれてありがとう)
お母さんもそんな感じの状態があったから、あなたの気持ちがわかるわぁ。
今の時期は思春期でみんなそうなりやすいから、あんまり心配しなくても大丈夫だよ~
何をしたら(逆に何をやめたら)心にエネルギーがたまりそう?
お母さんにも何かできることあったら教えてね
勉強嫌いの子どもへの「声かけ」がうまくいく母親とは?
息子達が中学生の頃から、この
1)言いたい!知りたい!を抑える
2)勉強の話題はなるべく避ける
3)子どもを動かしたい欲求を持たずにつぶやく
4)軽く♪短く!
5)相手のタイミングを待つ
ことを実際にやっていた私。
要するに、時々一人でブツブツつぶやいていたのですが(笑)、当時は、つぶやいても、つぶやいても、息子たちにスルーされることが殆どでした!!
ですが!
後になって採用してくれることが増えていったのです!
(例:勉強は夜の2時間よりも朝の1時間。朝型にした方が効率がいいらしいよ~)
まあ、母が言ったその時に、素直に「はいそうです」と言えないのが思春期・反抗期だったりしますから、「母のつぶやき(提案)を採用するかどうかは、あなたの自由だよ^^」というスタンスで、執着しないようにしていると、母の「よかれと思うつぶやき」を、のちのち採用してもらいやすいみたいです。

自分からするようになってました^^
そして、この「つぶやき作戦」をしていた私が心がけていたことが、もう一つあります。
それは、「つぶやきを採用してもらえる母になろう!」ってことです。
皆さんは「何を言うかよりも、誰が言うかが大事」という言葉を聞いたことはありませんか?
これは、例えば
「学生時代に勉強はしておいた方がいい」という言葉の場合(ド正論)
A)<尊敬する人>から言われるのと
(例:部活の先輩、好きな漫画の主人公)
B)何かにつけ批難ばかりしてくる<親>に言われるのとでは
「同じ言葉」でも「伝わり方」が全く違う!という意味です。
ぶっちゃけ私自身も、人から押し付け気味に言われた言葉は全く心に響きません。
むしろ、嫌な気持ちになって、圧の強いその人からは距離を取ろうとすることが多いです。
なので、この人の「つぶやき」なら採用してみよう!!と思ってもらえる母になりたい!と思って、日々の言動に気をつけるようになりました。
要するに、自分の「人間力」を高めるってことです!
人間力が高いお母さんは、子どもから信頼され尊敬されるようになりますから、「言葉かけ」にお悩みの方は、今日ご紹介した方法をお試し下さいね~

「人間力」が高まると、子ども達から大切なことを相談される母になれますよ♡
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この記事を書いた人(監修者)

長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル5,000時間以上を実施
・26歳(社会人)と23歳(大学院1)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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いつもとても参考になります。高校三年息子と進路でこじれて、たどりつきました。学校案内を勝手に取り寄せる母だったので。
黙って見守るって難しいけど、◯大学を目指すと話すとこまでこれました。
でも、やはり言いたくなるときあります。ギリギリまで待つとはいえ、ギリギリっていつ?とか葛藤します。ギリギリまで待ちつぶやくかどうか、なんて今日は考えてしまいました。
くりくり様
コメントをありがとうございます。
「〇大学を目指す」とのお気持ちを聞けて良かったです^^
男の子にとってのギリギリは本当に直前(もしくは少し遅れる)みたいな感じのことが多いので、お母さんとして気を揉まれるかもしれません。
ですが「見守る」ことで自主性が育っていきます。
「笑顔の子育て」になりますように。
応援しています(^^)/