受験生の親がしてはイケナイこと7つと受験生がやって欲しいと思っていること5つ
・受験生の親として何をしてよいか?わからない
・受験生なのにちっとも勉強しない子どもにイライラしている
・受験生にやってはいけないことは何かを知りたい
という方に、『受験生の親がやってはイケナイこと7つ』と、『受験生がやってほしいと思っていること5つ』をお伝えします。
また、ついつい言ってしまいがちだけど、むしろ逆効果になってしまう『受験生に言ってはイケナイNGワード7つ』も最後に記載しました。
現在、私は中高生ママ専門コーチとして、受験生のお母さんのサポートもさせていただいておりますが、最近では嬉しいご報告も増えてきました。
私自身は長男の高校受験、大学受験(現役と浪人時代)、次男の高校(高専)受験、大学編入、合わせて計5回、受験生の母親としての経験があります。
特に、浪人生のサポートが精神的に一番キツかったですが、子育てコーチングをベースにした「見守る子育て」を実践することで乗り越えることが出来ました。
子どもの受験は、親にとっても大切なライフイベントとなる場合が多く、知らず知らずのうちに力が入ってしまい、暴走してしまう事例はよくありますので、そうならないためにも参考にしてくださいね。
もくじ
受験生の親がしてはイケナイこと7つ
まず最初に、受験生の親がしてはイケナイことを7つご紹介します。
子どもが受験生となった1年は、どうしても肩に力が入ってしまう親御さんが多いと思いますが、大切なことは、主役は子どもで、親はサポート役に過ぎないということ。
受験は子ども自身の問題で、親が介入すると、後々親子関係にヒビが入ったりして苦しくなる場合が多いので、以下の7つにご注意くださいね。
NG1)過干渉
過干渉とは、子どもが望んでいないことを親が「よかれと思って」過剰にやり過ぎることです。
受験生のサポート部分では、例えば
1)進路に口出しして、親が志望校を決めている
2)勉強のやり方に口を出していたり手を貸している
3)勉強に悪影響を与えそうな趣味(ほぼスマホ)や、友達付き合いに制限をかけている
などといった事例が多いです。
子どもと自分の間には「境界線」があることを意識して、子どもの問題に介入し過ぎないように注意しましょう。
▼どんな行動が過干渉になるかを具体的に知りたい方に▼
⇒過干渉な親チェックリストどこからが毒親?
NG2)無関心
『愛の反対は無関心』と言うマザーテレサの有名な言葉があります。
受験は特にふんばるエネルギーが必要な時期ですので、子どもの心に「愛情エネルギー」を注いであげたいもの。
逆に、無関心になって子どものエネルギーを削ぐことは避けたいです。
親は子どもの受験に関心を持ったうえで、余計な口出しはせずに信じて見守ることを目標にしてほしいです。
NG3)比較
兄弟、親戚、近所、同級生など、知らず知らずのうちに、受験生となった子どもと「良くできる誰か」と比較してしまうことありませんか?
「お兄ちゃんはこの時期もっと勉強してたよ」「A高校に入った〇〇さんは…」「あなただけどうして…」など、受験生を鼓舞するために、誰かを引き合い出す親御さんもいらっしゃいますが、受験生の立場に立ってみれば比較は「ヤメテ欲しい事」の代表格です。
NG4)否定
現在の成績よりも上の学校を受験したいと言い出した時、「どうせ無理」「あなたには無理」などの言葉で否定していませんか?
これ「ドリームキラー」です。
親はゼロイチ思考で考えず、わずかな成長や可能性を見出して肯定的に関わる「ドリームサポーター」(=子育てコーチの在り方)を目指しましょう。
NG5)価値観の押し付け
親のアドバイスは、自分の価値観を押し付けている場合が殆どです。
「こんな風にするのはどう? あっちの方がいいんじゃない?」とアドバイスばかりして、わが子のやる気を削いている親御さんは本当に多くいらっしゃいますから。
アドバイスは極力控えること。そして、自分の気持ちを話す前に、「あなたはどうしたいの?」と子どもの気持ちを聞くようにすると子どもの主体性が育っていきます。
NG6)ネガティブ&ヒステリック
「もしもダメだったら…」とネガティブ思考に陥ったり、ヒステリックな言葉や態度で子どもに接する親御さんは受験期は特に増えます。
いずれも心配性の母に多い特徴ですが、こんな風に「自分の不安を子どもにぶつける対応」はNGで、大ブレーキとなります。
自分のご機嫌は自分でとるように心がけ、自分の不安を子どもに解決してもらおうとするのはやめましょう。
NG7)間違った情報を教える
「私の時代は、、、」など過去の情報をもっともらしく教える親御さんも多いですが、今は親世代の受験システムとは様変わりしています。
30年も40年も前の情報は、間違っていることも多々ありますので、情報収集に関しても、子ども自身に任せて、黙って見守りましょう。
受験生が親にしてほしいと思っていること5つ
では逆に、受験生となった子どもが親に望むことは何でしょうか?
ここでは「受験生が親にしてほしいと思っていることを5つ」お伝えします。
1)お金の工面
特に、私立の高校や大学を受験する場合、「お金がかかること」「親に負担をかけること」は、受験生本人も心苦しく感じているはずです。
ましてや、他に兄弟のいる場合は、遠慮して自分の本音をなかなか言い出せない子もいます。
これまでのご相談事例の中では、「親がお金を出すのを当たり前だと思っている子」に憤慨している親御さんもいらっしゃいますが、その子がこういった思考になってしまっているのには、これまでの親子関係の中に何か理由がある場合が殆どです。(例:これまで強制的に勉強をさせてきたなど)
できたら(でいいので)経済的な圧迫はせずに、本人の希望通りの受験を、何とかして工面してあげようとする姿勢を見せることができたら、受験勉強のやる気にも良い影響を与えることを実感しています。
お金のかかる志望校について、親子の話し合い実例
大学はW大学(私立)に行きたいんだけど…
実は、最近、仲のいい〇〇君がW大を目指して頑張り始めたんだよ。
だから、俺も行きたいなぁ、って思ったんだけど、でも、私立だし、下宿になるし…
うちはきっと無理だよね?
そうなんだね。W大学に行きたいんだね。
仲の良いお友達が目指しているなら、そりゃあ、あなたも行きたくなるよね。
言いにくいことなのに、正直に話してくれてありがとうね。
確かに、お金がかかるから大変だけど、母としては、何とかしてあなたの希望を叶えてあげたいと思うから、少し考えさせてくれない?
お父さんやおばあちゃん達にも相談してみるから。
大切なことは2つ。
❶親の都合 < 子どもの気持ち
❷なんとかして子どもの夢を叶えるサポートをしてあげたい!という姿勢を見せること
親の姿勢次第で、その後、爆発的なやる気に繋がる場合があります。
2)出願のサポート
これは特に、大学受験の場合ですが、「センター利用」「AO入試」「前期日程後期日程」など、いろんな受験のシステムがあり、受験生自身もどれを選んでよいのか?また選んだとしても、どうやって出願するとよいのか?わからないことも多く、子ども自身も不安に感じる部分。
だからと言って、全部を親が先回りしてお膳立てしてしまうことは避けたいですが、「これはあなたがやるべきことだから」と突き放さず(ゼロイチ思考で極端な対応になる方も多い…)一緒に相談しながら丁寧なサポートが必要な場面だと考えます。
3)安心できる言葉
受験生の親としての理想の接し方は「安心させる言葉かけ」です。
それは「大丈夫。きっとうまくいくよ」(根拠はなくてもOK!)です。
この「明るい希望」を感じる言葉で、お子さんの不安やストレスを緩和させてあげるコミュニケーションを意識できるといいですね♪
子どもの受験は、黙って信じて見守ってあげることで、ここぞという時の「自分でふんばる力」を伸ばす絶好のチャンスです。
4)和やかな雰囲気(いつもと同じ)
実は、受験生にしたアンケートでQ.「親にどうしてもらうのが一番いい?」という質問に対して、A.「普段通りでいてもらうのが一番いい」という答えが多かったそうです。
受験生の親御さんは何かとストレスがたまり、受験日が近づいてくるとどうしても、ピリピリした雰囲気になりがちですが、自分のご機嫌は自分でとり「和やかな雰囲気」を心がけることはめちゃめちゃ大事です。
勉強や受験の話題はなるべく避け、おいしいものを「おいしいね」と言って食べたり、お母さんが「和やかな雰囲気」を心がけるのも、受験生の合格の可能性を高める環境です。
▼受験期のストレス対処法が知りたい方に▼
⇒受験生の親のストレス対処法7選(中学受験・高校受験・大学受験別のストレスも解説!)
5)最後まで信じ切る姿勢
受験は実力よりも上の学校にチャレンジする子どもも多いですが、「この子はきっと大丈夫だ」と最後まで信じ切る親の姿勢が、子どもへの大きな愛情エネルギーになります。
人は不安な時ほど、自分のことを信じてくれる人がいると心強いですもんね。
実は「受験生の親は最後まで子どもを信じ切る姿勢が大事だ」と実感した経験があります。
それは、息子が中3の時の経験です。
息子が行きたい高校が「チャレンジ高校」でして、ぶっちゃけると、この高校に合格するためには、中3の1学期の時点で 、500点満点中後50点は上げる必要がありました。
でも、息子は「志望校には行きたい!」「でも、あまり勉強はしたくない」という感じでねぇ…(遠い目)
ゲームもやりまくってました!
でも、その状態を見守っていると、冬休みに入る前には「ゲーム機を預かってほしい」とお願いに来るなど、受験日が近づくにつれて、かなり勉強するようになり、偏差値も上昇!
(母の私は、指示命令やアドバイスはなるべくしないようにして、「息子の話を最後まで否定せずに聴くこと」「存在承認する」など、「見守る子育て」を実践してます)
ですが、受験直前2月の模試は結局E判定のまま、3月の受験日当日を迎えました。
そんな息子をそばで見守っていた私は、(私なら挑戦しないレベルの)「危ない橋を渡ろうとする息子」におののきながらも「男の子は受験の前日まで伸びる!」という先生から聞いた言葉にすがるような毎日を過ごしてました。
そして、志望高校の合格発表で息子の番号を見つけた時、その場で号泣したことを今でも覚えています。
人は、自分の可能性を信じてくれる人が一人でもいると、自分でもびっくりするくらいの力が出たりするんですよね。(しみじみ)
▼参考記事▼
⇒受験生なのに!勉強しない中3&高3男子の理由と親の対応
受験生に言ってはイケナイNGワード7つ
最後に、親はついつい言ってしまいがちだけど、実は逆効果なので言わない方がよいNGワードを7つご紹介します。
ここでいうNGワードとは、受験生のやる気を削いてしまったり、プレッシャーを与えたりして、本来の力を発揮できなくしてしまう言葉のことです。
同じ言葉でも、親の表情や声のトーンによって、また子どものタイプや体調によって、感じ方や伝わり方が変わりますので、その点はご了承ください。
- 頑張って!(人によってはNG)
もちろん嬉しい!と感じる子には有効ですが、「頑張って!」と言われることが、プレッシャーになるタイプの子どもには逆効果。
また、親御さんの表情や声のトーンによっては「頑張りなさい」と指示命令語として伝わる場合もあります。
あ・え・て何も言わず、笑顔で「いってらっしゃい」だけもあり、だと思うのです。(私は極力使いません) - もっと頑張らないとダメよ!
わが子の短所が目について、今よりも頑張ることを求めるタイプの方の口癖ワード。
特に、自分に自信のない方は、常に「もっと頑張らないとダメだから」と自分自身にプレッシャーをかけている場合も多い。 - どうして頑張らないの?!
(例え、成績が上がらなかったとしても)とにかく「頑張ること、頑張り続けること」を求める母はめちゃくちゃ多い。
親の目から見て「もっと頑張れるはず」と思う時、ついつい言ってしまう言葉の代表例。 - 〇〇さえすれば、大丈夫だから
素直に「大丈夫だ」と言ってあげればよい場面で、「〇〇すれば」と条件を付けて弱点を克服させようとている言葉。
例えば、「あと英語さえ頑張れば、大丈夫」みたいな感じで、苦手な英語を克服することを暗に求めている。 - 期待しているからね!
子どもの気持ちを考えずに、親の一方的な気持ちを押し付けている場合もあり。
例えば、子どもには別の夢があるのに、家業の後継ぎを期待している場合などは、否定やプレッシャーになる。 - 本当に大丈夫なの?
「本当に大丈夫?」という言葉は、わが子を信頼していない証拠の言葉。
心配性のお母さんが、自分の不安を解消してもらいたくて放つ言葉で、超NGワード。 - もしもダメだったらどうするの?
不安の強い心配性の方に多いNGワード。
失敗することを前提にしている為、言われた側はやる気を削がれること多し。
(特に、浪人生母時代。この言葉を言ってしまいたくなる自分がいましたが、NGワードと自覚していたので、最後まで絶対に言わなかった言葉です)
NGワードかどうかが不安な時は、本人に直接聞いてみると良いですよ~
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この記事を書いた人(監修者)
長野県松本市在住
中高生ママ専門の子育てコーチとして、悩める母専門のコーチングセッションを行う。
【経歴】
・コーチングオフィス ままはぐ代表
・ICA国際コーチ協会認定 ポテンシャルコーチ
・セッショントータル4,500時間以上を実施
・24歳(社会人)と21歳(大4)2人の息子を持つ母親
・京都大学にて教授秘書歴7年
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ゆかこさん!!
本日の記事はとてもとても
ありがたい記事でした!
まさに我が家の長男も
チャレンジ学校に挑戦中。
再来週はとりあえず滑り止めの私立試験。
今 私がすべきことは
「大丈夫」「あなたなら大丈夫」と
言うだけですね!!
私のドキドキを
イライラを
息子に伝染させないように、
私も美味しものでも食べて、落ち着かなくては!!
たかたん様
コメントをありがとうございます(*^_^*)
実は、今日のブログは
たかたんさんの受験生ご長男さんのことが
チラチラと頭をよぎりながら書いていたので
コメントいただけて嬉しいです(*^^)
(ブログを楽しく読ませてもらっております)
高い山に登ろうと頑張っておられる
中学生のご長男さん。
そして
彼の意思を尊重して見守っておられる
ご家族のことを尊敬し
心より応援しております!
美味しいものをたくさん食べて
たかたんさんらしい笑顔で
この時期を過ごせますように☆
ゆかこさん、こんにちは。
今回の記事、とても参考になりました。
受験生にかける言葉で、根拠はなくても「大丈夫、きっとうまくいくよ」って言ってあげるといいとありましたが、もし!もしも!子どもが志望校に落ちてしまった時に「ぜんぜん大丈夫じゃなかったじゃん!うまくいかなかったじゃん!」と責められそうで、私はなかなか、この言葉をかける事ができません。
親である私は、もちろん志望校に合格することだけが「うまくいく」ではない事も知っていますが、受験生本人にとっては「志望校合格=うまくいく」になっているのではないかなぁ?と考えてしまうのです。
発する言葉に対する責任を感じてしまう…という事なんですが。
きっと私自身の中に、何かあるんでしょうね〜。
きなさま
こんにちは(*^_^*)
コメントありがとうございます。
なるほど、責任かあ~
もしかしたら
親は正しいことを言うべき(間違ったことを言うべきではない)が心にあるのかしら?
言いにくい場合は
「きっとうまくいくよ」を外して「大丈夫だよ」だけでもよいと思いますし
「お母さんはうまくいくと思う」とIメッセージにしてもよいかもです。
応援してます(^^)/
今、中学三年生の息子がいます。
去年の年末から、ゆかこさんの見守る子育てを実践し出しています。
私が口出しをしなくなり、やはり息子は成績が落ちました。それも想像以上に!(汗)
「息子の問題だから」と思ってはいるものの、時折不安オバケに押し潰されそうになる自分と戦っています。
それでも、以前よりずっと、どーんと構えていられるようにはなってきました。
「きっとあの子はやる!大丈夫!」と信じて見守ります。
kumiさま
毎日の子育てお疲れ様です。
昨年の年末からいろんな日があったと思いますが、すでに9か月も継続されているところに、母の愛を感じました~
今年は受験生さんということなので、そりゃあ、時々、不安オバケも出てきちゃいますよね。
ですが、きっと息子さんは自分でも「このままではヤバい、、、」思っていらっしゃる頃なんじゃないかなぁ。。。
不安オバケに負けないためにも、見守る子育てのブログがお役に立てたら嬉しいです。
応援しています(^^)/