親の学歴コンプレックスが子どもを追い詰める!コンプレックス克服方法5選
親の所得や学歴が子どもの学力に影響を与えると言われていますが、例えこの二つがあったとしても、親の学歴コンプレックスが子どもを追い詰める事例も多くあります。
例えば、高学歴の家系に嫁いだ為に子どもをよい大学に進学させることが義務のように感じて辛いという方や(祖父母や親戚からの圧あり)、自分は学歴を誇れない人生だったので、子どもには同じ思いをさせたくないからと勉強を強いている方もいらっしゃいます。
今日は親の学歴と子どもの学力の関係についてお伝えし、その中でも勉強に執着を持ちやすい学歴コンプレックスのある方向けに克服方法をお伝えします。
もくじ
子どもの学力は親の所得や学歴で決まる??
教育社会学者の舞田敏彦氏によると、東大生の親の世帯年収は54.8パーセントが年収950万円以上である一方、その親と同世代の世帯年収で年収950万円以上は22.0パーセントにすぎないという調査結果が出ています(出典:舞田敏彦「『東大生の親』は我が子だけに富を“密輸”する」(プレジデント・オンライン)2014年度)
つまり、経済格差がそのまま教育格差になっているという結果です。
また、文部科学省が管轄する国立教育政策研究所の「親の所得・家庭環境と子どもの学力の関係」レポートによると、親の所得や学歴と子どもの学力との相関が認められるという結果が出ています。
このレポートの中で特に目を引くのが、学歴については、父親よりも、子どもと接する時間が長い母親の影響が強いのだそう。(出典:国立教育政策研究所「親の所得・家庭環境と子どもの学力の関係」2018年3月)
中高生ママ専門コーチとして、高学歴のお母さんの方が教育熱心の傾向が強いことは感じていましたので、この結果は非常に興味深く受け止めました。
まだまだ学歴社会の日本では、我が子に高い学歴を身に着けさせるために小学生より塾に入れ、中学受験を経て有名大学に入学させるという大きな流れがあり、その流れに乗るためには親の所得がある程度高くないと難しいです。
中学受験を描いた漫画で最近ドラマ化された「二月の勝者」では「合格に必要なのは父親の経済力と母親の狂気」という言葉が非常に印象的でした。
またそういった親御さんは、そもそも学歴が高い傾向があるということがこの二つの調査結果から読み取れます。
親の学歴コンプレックスが子どもを追い詰める
こんな風に、ある程度経済的余裕があるご家庭は、子どもの教育に力を入れる傾向が高いです。
このうち、子ども自身が望んだ環境を与えてあげながら、親が勉強を無理強いしないご家庭はうまくいきます。
ですが、親が子どもを追い詰め親子関係を悪化させているご家庭も沢山あります。
多くは学歴コンプレックスのある親御さん達です。
どうしてかというと、仕事などで自分の人生がうまくいかない原因を学歴のせいにしている人が結構多く(逆のパターンもあり:うまくいくのは学歴があるから)、この事実が我が子の学歴(勉強)へのより強い執着となってしまっているからです。
▼参考記事▼
⇒勉強のやる気が出ない中学生のトリセツ
学歴コンプレックスのある人(親)の特徴
自分の子どもは大切だからこそ、自分と同じような想いをさせたくないと願うのが親というもの。
もちろんこれは愛情ゆえの行動なのですが、学歴コンプレックスがある親御さんは自分の過去を子どもに投影してしまい、自分の代わりに子どもに挽回してもらいたいという気持ちになりやすいなぁと。
過去の私は、学歴コンプレックスがバリバリにありまして(汗)子どものためにも!子どもには教育(学歴)という大切なものを身につけさせてやらねば!と強く思っていました。
息子達を勉強が出来る子に育てて、将来の選択肢を広げてやることが親としての義務だと、本気で思っていたのです。
ですが、実はコレ、表向きの理由でね。(気づいた時に自分でもびっくり!)
本当の本当は「子どもの学歴で誰かに負けたくない。見下されたくない!今度こそ勝ちたい!」という、薄暗~い感情が心の奥の方にありました…
大学受験に失敗し華やかな学歴の人より自分は格下だ…というみじめな気持ちでずっと生きてきた私だからこそ、「今度こそ!子どもの学歴で挽回したい!」と願う教育ママになってしまっていました。
当時の私は、「勉強の本来の目的」を深く考えておらず、ただただ毎日頑張り続ける事=苦行を子どもに求めていたのです、、、(参考記事:勉強する意味を問われたら。親から子に伝えたい言葉と注意点)
そして、そういう人は、たいてい、自分の親から「少しでも有名大学へ入るべきだ」「子どもは勉強すべきだ」という価値観で育てられています。
つまり、自分の親も誰かと比較して生きているタイプの人で、その価値観を受け継いでしまっているのです。

逆に下にいると
みじめだと感じがち
学歴コンプレックスを克服する5つの方法
ママ友や職場内、夫婦間など、誰かとの比較で感じる事が多い学歴コンプレックスですが、これは、自分の為にも!お子さんの為にも!ない方がいいです!(キッパリ)
どうしてかというと、自分の後悔を投影する子育てをしなくてすみ、学歴神話に縛られた子育てから解放されるからです。
特に「見守る子育て」を実践しようとする方には、この学歴コンプレックスは、子どもの人生に介入し続け過干渉を辞められない大きな理由となります。
この後、実際に私自身が学歴コンプレックスを克服した方法を5つご紹介しますね。
1)学歴コンプレックスがあることを自覚する
そもそも自分に学歴コンプレックスがあることを自覚されていない方も多いです。
また、あることはわかっていてもそのコンプレックスが自分の子育てに色濃く影響を与えていることに無自覚な方も沢山いらっしゃいます。
ですので、自分が幸せかどうかを決める基準(モノサシ)の1つに「学歴」があることを知ることが、コンプレックスを克服し、笑顔で子育てするための第一歩となります。
2)人と比べる癖をやめる
・自分より格上の方と話すと萎縮したり負けたような気持ちになる
・子どもの学歴が低いと恥ずかしい
みたいな気持ちが強い方は、ついつい人と比較してみじめになる習慣のある方です。
この習慣のある方は、人と比べる癖をやめることが根本解決方法となります。
というのは、そもそも人と比べなければ、心は平静を保つことができると思いませんか?
実際に、中卒や高卒だったとしても、自分を卑下することなく自分の才能を発揮して豊かに生きている人は、世の中にはいらっしゃいます。
誰かよりも上とか、下とか、世間体を気にせず「子どもの気持ちに寄り添う子育て」ができるといいですね。

頑張り続けないといけないから
ホント苦しいですよね
3)学歴が低いけれどスゴイ人を見つける
中卒や高卒でもスゴイ人や尊敬できる人を見つけることができると、学歴の呪縛から解放されやすいです。
実は、私の現在のメンターの一人は中卒の方です。
この方と出会ったことで、人が幸せに生きるためには学歴は関係ないことを心から実感するようになり、私の世界の見方はガラッと一変しました。
(椎原崇さんのブログより【質問」学歴にコンプレックスがあります)
4)資格試験や大学にチャレンジする
それでも学歴が大事だと思う方は、自分で挽回することを考えるのも一つです。
実際に、学歴コンプレックスがあって子育てをこじらせていたことに気づかれた方が一念発起!
憧れの大学を受験し合格されました。
現在は女子大生として学びを深め、長年のコンプレックスを解消した方もいらっしゃいます。
5)学歴で人を判断しない
そして、今回の肝がこれです。
自分自身が学歴で人を判断しないようにすること。
というのはね。
今学歴コンプレックスって、要は「人から見下されることが嫌だ」という気持ちの表れだと思いませんか?
で、この気持ちの強い方は、実は自分が誰かを見下している状態だからこそ(下にいる人はみじめでかわいそうに思える)、自分も人から見下されるんじゃないか?という「恐れ」が強いのです。
私自身、学歴コンプレックスがあった時はぶっちゃけこういった気持ちがありました。(お恥ずかしながら)
ですが、実際に学歴で人を判断することを一切辞めるようにしたら、今本当に楽に生きられるようになりました。
天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず
学歴はあった方がいいものかもしれませんが、人の価値は学歴だけで決まるものではありません。
このことに気付いて、自分のコンプレックスを子どもに解消してもらおうとすることをやめると、子育てのいろんなことがうまくいき始めます。
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ゆかこさん、こんにちは。
学歴についてのブログを読ませていただいて、いろいろと思いが浮かびました。
学歴を登山に例えると、
自分の子供の頃は、富士山頂に向けて、叱咤激励される日々だったのではと。
両親は登ったことがなく、「遠くから見る富士山は素晴らしく綺麗で、きっと登ったらもっと素晴らしい景色があるのだろう。自分の代わりに登って見て来てもらおう!!」という感じです。
5 合目までは富士山に登っている事に、自分自身も目標に感じ、周りの人の話しながら、周りの景色を見ながら登っていたけど、途中から景色を見る余裕もなくなり
、息苦しい中、登る目的も分からなくなり、ただ早く終わる事だけを願い、足を何とか前に出していて、体力的にもう無理だし、周りは植物も生き物もいなくて、登っていること自体がつまらないので、下山したいと思うのですが、両親に相談しても「みんな苦労して登っている。お前のワガママだ、上に登ればもっと良いものが見れるはず」とリタイアを認めてくれず、勝手に降りれば何年も、嫌味攻撃に合うので降りらないという状況だったと思います。
そして、この苦労を子供にはさせたくない、親のように口だけやれと言って放任する親に成りたくないと、最新の登山グッズに食料を持たせ、最適ルートを調べて、子供に少しでも楽に富士山登頂を果たしてもらおうとしているのが、今の私だと思いました。
他にも山は沢山あって、それぞれの山で楽しめる景色があるのに、富士山登頂の目標は変わっていないんです。子供に自分で登る山を選んで、自分で準備して登ることを認めていない自分がいました。
と、気付いてもなかなか習慣、言動は変えられず、昨日も子供にうるさい、あっちへ行け、クズと言われてしまいましたが、
「大丈夫、大丈夫」と口癖をつぶやいて、いつもよりもは、落ち込まずに受け流すことができました。
パコさん
こんにちは(*^_^*)
学歴を登山に例えた
めちゃめちゃわかりやすい「お話」を
ありがとうございます!!
ご自分自身の登山は
親御さんにリタイヤを認めてもらえなかった
苦しいものだったのでしょうかね。。。
お子さんの登山に対して
どんなサポートがしたいか?
また教えて下さいね^^
大丈夫大丈夫(^^)
がお役に立てているようで
嬉しいです(^^)/
ゆかこ様
今回のお話、ゆかこさんの中学からのくだりが自分と似ていてびっくりしました。
私は家庭の不安から高校で失速し強い学歴コンプレックスを抱えて生きて来ました。
理性では別人格とわかっていながら、本音では「子どもには高学歴になってもらわないと困る」と思う私がいました。
高校生になった息子を前に苦しさは膨らむばかり。もうどうしようもなくなっていた昨秋ようやくゆかこさんのブログに出会いました。
「見守る子育て」に挑戦して4か月。
下がった成績に卒倒しそうになり、
これまでの子育てを思い出すと後悔と罪悪感に押し潰されそうな毎日。
でもでも、私本当に変わりました!
横から操作していた手を恐怖に耐えつつ放し、子どもにハンドルを渡す事が出来るようになったのです。
ご自分の体験からここまで導き出しその結晶をこうしてブログで公開されているゆかこさんの活動はノーベル賞級の行いだと思います。
そのくらい私は助けられています。
「本当は学歴をつけて知的で高度な職業人として人生送りたかったのに」(ちょっと恥ずかしいこと言ってますかね^^;)となげきながら生きて来た私ですが、子育てほど尊く、人類にとって大切な仕事はないのではないかと今は思っています。
落ち込んで迎えた朝、ゆかこさんのLINEを読んで必ず前向きな気持ちになれます。
息子は仮免許の路上運転を自分の推進力で自分なりに進んでいます。
私もこの尊い仕事を果たせるように、これからも「見守る子育て」やって行きます!
いつもありがとうございます♪♪♪
ソルトさま
ノーベル賞級だなんて!
嬉しすぎるコメントをありがとうございます。
今回のブログは、また私の黒歴史をカミングアウトしてしまったのですが(^_^;)、ソルトさんは私と似た「学歴コンプレックス」を抱えて生きてこられたのですね…
みじめさを抱えながら生きるって結構苦しい事でしたよね…
>でもでも、私本当に変わりました!
>横から操作していた手を恐怖に耐えつつ放し、子どもにハンドルを渡す事が出来るようになったのです。こちらこそ、ありがとうございます。
→すごいです!
めちゃくちゃかっこいい~~
ブログを書くときはいつも、苦しいお母さんが笑顔になるといいなぁと願いながら書いているので、今朝は「何よりも嬉しい言葉」が聞けて本当に嬉しいです。
また「子育てほど尊く、人類にとって大切な仕事はない」というお言葉に私も超絶!賛同です!
「人を一人育てるってこんなに大変なこと、誰も教えてくれへんかったやん!」って思いながら子育てしてましたから(笑)
***
息子さんが仮免許ということで、親子でドライブ(近場でも嬉しい)に行かれる日ももうすぐですね♪
息子さんと優しい時間を沢山過ごせますように☆
私もこれからも頑張ります(^^)/
嬉しいお言葉を本当にありがとうございました。